レッサーボガールと名づけられた生命体。外見的特徴、旺盛な食欲。どれをとってもボガールに酷似している。レッサーボガールが怪獣を呼び寄せたかどうかと話している中、テッペイはバンヒロトについて調べていた。彼は18歳の宇宙生まれの青年だった。地球に下りたことが無いため写真も無い。どんな人物かを知るミライはサコミズとミサキと共にどこかへ出かけて行った。
純日本風の家で正座し誰かを待ち続けるミライたち。ミライはサコミズに畳の縁を踏まないように注意される。そして現れたのはアランダスのバン・テツロウ船長だった。どうやらまだ地球暮らしになれないようだ。総監代行のミサキと挨拶を交わすテツロウ。ミライを残し、サコミズ、ミサキは帰っていった。ミライの目は、まっすぐテツロウを捉えていた。
ミライはテツロウにアランダスから持ち帰ったヒロトの懐中時計を渡す。その時計を見てテツロウは息子との別れの日を思い出していた・・・
順調に宇宙航空を続けるアランダス。地球では久しぶりのスペシウムの到着を待ち望んでいた。通信をしていた人物の顔はミライと瓜二つだった。彼こそバン船長の息子のヒロトだった。任務中にうっかり「父さん」と呼んでしまうほど興奮していたヒロト。彼にとっての初めての地球なのだ。「地球についたら最初にすること決まってんのか?」と聴かれたヒロトは「当然」と答える。彼が最初にすること。それは亡くなった母親の骨をお墓に納めに行くことだった。テツロウは妻の遺影を持ち「母さんがナメゴンに襲われて命を落としてからもう5年か」と寂しそうに遺影に語りかける。傍らのヒロトは「早く地球での友達が欲しいな」と言う。
その時センサーに異常が発生。空間に歪みが発生したと聞き、テツロウはウルトラゾーンだと気づく。直ちに貨物部を切り離して逃れようとする。だが、切り離すジョイントが作動しない。するとヒロトは単身貨物部に移動。彼は手動で切り離そうというのだ。自分がやるというテツロウだが、ヒロトは「船長の務めは皆を無事地球に送り届けることだろ?」と返答する。「地球の土を踏まずに死んでもいいのか!」「地球なんてまだ見たことも無い星なんだ。それより母さんをちゃんと連れてかえってくれよ」ヒロトは懐中時計に刻まれた「愛する息子へ」の文字を眺める。「母さんは死んだんだぞ!」「生きてるよ、父さんの胸の中で・・・僕も生き続ける」「ヒロト!」「今までありがとう」そう言ってヒロトはレバーを倒し、貨物部を切り離した。「ヒロト、ヒロト・・・・ヒロトーー!!」
テツロウの眼から零れ落ちた涙が懐中時計を濡らす。「あの時からヒロトの時は止まっているのか」ミライもあの時のことを思い出す。
「さようなら・・・父さん」懐中時計を握り締め別れを告げるヒロト。ほとんど吸い込まれつつあるその時、彼方から金色の光が向かってきた。船内を明るく照らすその光に気づいたヒロトは振り返る。「あれは?」その光は無限大の輪を描いていた。「メビウスの・・輪」ヒロトはそう呟いた。そして光の中から巨人が現れた。「ウルトラマン」とヒロト。巨人は救助しようとヒロトの方に向かってきた。「ウルトラマン・・・メビウス」巨人を見据えてヒロトは言った。しかしウルトラマンメビウスと名づけられた巨人の手が届く寸前で、貨物部は完全に吸い込まれた。メビウスはただ立ち尽くすしかできなかった・・・
メビウス=ミライは地球へ向かう途中、バン親子の別れに遭遇したのだった。そしてヒロトの姿でテツロウの所へ訪れるメビウス。だがテツロウは何故その姿で来たのかときつく訊ねる。体育座りするメビウスは少々ぎこちない日本語で、自分の身を厭わずテツロウたちを助けたヒロトの勇敢な行動に感動したという。しかしテツロウは「帰ってくれ」と言う。メビウスは何かいけないことをしたのかが分かっていない。「お久しぶりです、キャプテン・サコミズ。いや、今は・・・」テツロウはサコミズに電話し、引き取りに来てもらった。別れ際テツロウはメビウスの好意は受け取るが、共に暮らせないという。メビウスもヒロトの姿でいるのは今日限りにすると答える。だがテツロウはその姿でいてくれるように頼む。「地球の土を踏めなかったヒロトの代わりに」。テツロウの涙に「ごめんなさい」と頭を下げる。サコミズはメビウスの肩をたたき「バンさんの涙は君のせいじゃない」と言う。そしてテツロウはメビウスの肩に手を置き「君のこの星での日々の未来に幸多からんことを」と告げ、去っていった。「日々の・・・未来」メビウスは呟いた。
我に返ったミライは異様な気配を感じ、バン家を飛び出して行った。
公園に着いたミライの目の前に、空間を破ってレッサーボガールが3体同時現れた。それを見てミライはセリザワの言葉を思い出していた。「別のボガールが地球にいたのか・・」ミライを喰おうと襲い掛かってきた。何とか攻撃を避け、メビウスブレスを召喚。人間体のままメビュームスラッシュを放つミライ。だが最後の1体には避けられてしまう。さらにその個体は先に倒れた別個体を捕食し巨大化する。メビウスへの変身をしようとしたミライだが、攻撃をくらい、吹き飛んでしまう。
レッサーボガールの出現にどよめくクルーたち。同族のにおいをかぎつけてやってきたのではないかと推測するテッペイ。不在のサコミズの代わりに出撃命令を言おうとした補佐官だったが、モニターにサコミズが映り「GUYS、sally go!」と叫んだ。「GIG!」出陣するクルーたち。立ち尽くす補佐官を見て思わず笑ってしまうマル。
進撃を続けるレッサーボガール。テツロウの眼にもそれははっきりと映っていた。未だ気絶しているミライ。ボガールモンスのようにエネルギーを溜め込んでいないことを知り、心置きなく攻撃に専念しようとするリュウ。補佐官がメテオール解禁を宣言しようとしたその時、リュウの乗るガンウインガーにレッサーボガールの舌が迫る。何とか回避したが、舌は旋回し、背後からガンウインガーを捕らえた。バリアブルパルサーで舌を切断しようとするジョージだったが、レッサーボガールの眼からの光弾と相殺されてしまう。さらに口を巨大化させるレッサーボガール。抜け出そうとするリュウだったが、奮闘空しく徐々に引き込まれてしまう。
飲み込まれようとしたその時、ミライは眼を覚ましメビウスに変身。助けようとするメビウスだったが、レッサーボガールは背中の翼を広げ、空間の歪みに逃げ込もうとした。メビウスの脳裏をよぎるのはヒロトを救えなかったあの時。「僕はもう同じ悲しみは繰り返さない!」メビウスは手を伸ばしガンウインガーを掴む。そしてメビュームブレードで舌を切断し救出に成功。それを見て安堵するテツロウ。だが、再びレッサーボガールが現れた。
レッサーボガールの頭部に浮かびながら拳を叩きつけるメビウス。さらに後頭部に蹴りを入れる。そして着地してから背中に向けて2発のメビュームスラッシュを放つ。善戦したのも束の間、口に挟まれそうになったメビウスは何とか両手で口を押さえるも、胴体に舌を絡められる。2回、3回と地に叩きつけられたメビウスのカラータイマーは赤く点滅し始める。
「どうすりゃいいんだ!」悩むリュウたちの下へ駆けつけたのはガンブースターに乗ったサコミズだった。すぐさまガンフェニックストライカーへとバインドアップ。メビウスを救うため、メテオールが解禁され、機体は金色の光に包まれた。そして不死鳥の形をしたエネルギー波「インビンシブルフェニックス」がレッサーボガールめがけて放たれた。その衝撃は凄まじく、メビウスも舌から解放された。逃げ去ろうとするレッサーボガール。メビウスはメビュームシュートを放ち、見事レッサーボガールを粉砕する。仲間たちにうなずくメビウス。ボガールが破れ、怪獣の出現が無いと知り喜ぶ補佐官たち。
再びバン家を訪れたミライ。「いつまでもその姿でいてもらうわけにもいかんだろうな」「いいえ、いさせて下さい、この姿で」振り返るテツロウ。「僕はヒロトさんの分も生きます」それを聞いたテツロウはミライを優しく抱き「ありがとう」と言う。そしてミライの眼を見て「だが、ヒロトなら私の胸の中で生きている。君は、君の人生を生きるんだ」と話す。「僕の人生を?」
バン家の前でミライを待つ仲間たち。ミサキ、サコミズと共に頭を下げたミライは仲間たちの下へ駆け寄る。だがミライに手渡されたのはガンフェニックスのペイントが剥げた部分用のペンキだった。「戦いに間に合わなかった罰だ」とジョージ。「俺たちの翼じゃないですか、皆で塗りましょうよ」と懇願するミライだが、「またカレー作ってあげるから」というコノミの一言で大喜び。リュウはバンヒロトとの関係を聞こうとするが、ミサキが間に入って「宇宙で会った」と説明。宇宙について聞かれるミライ。その様子を見るサコミズとテツロウ。「あれが彼の地球での・・」「えぇ、仲間です」テツロウは「地球での友達が欲しい」といっていた息子の姿を思い出すのだった。
いい話だなぁ本当に。思わずレポートにも力がこもってしまう。メビウスの由来、そして「ヒビノミライ」の由来が明らかになったこの作品は、今までの中でもかなりいい作品であると思える。特にミライとテツロウのシーンは必見。「日々の未来」。この言葉には深い意味がこめられているが、上手く文章化できないのが残念。
さてヒロトはミライのモデルとなった人物である。この形式はセブンにおけるモロボシダンと薩摩次郎の関係と同じ。仲間を身を挺して救った次郎を助けたセブンは彼の姿を借りた。実はこの事実が判明するのは第17話「地底GO!GO!GO!」。「何故セブンはダンなのか」が明かされないまま始まったのだ。この点も共通していることがうかがえる。
本編ばかり眼が行って、結構影が薄くなりがちなレッサーボガール。あの口は相当なインパクトがあった。またメビウスだが、人間体でも技が使えることが判明。メビュームシュートは使えないと思うが。とどめにメビュームシュートを使用したのも○
しかしまたしてもサコミズに関する謎が増えた。「キャプテン・サコミズ、いや今は・・・」この言葉に秘められた意味とは?今は何なのか。「GUYSの隊長」「宇宙警備隊隊長ゾフィー」「GUYS総監」さぁどれだ。気になるところだ。
「日々の未来に幸多らんことを」この一言が聞けただけでも満足。
純日本風の家で正座し誰かを待ち続けるミライたち。ミライはサコミズに畳の縁を踏まないように注意される。そして現れたのはアランダスのバン・テツロウ船長だった。どうやらまだ地球暮らしになれないようだ。総監代行のミサキと挨拶を交わすテツロウ。ミライを残し、サコミズ、ミサキは帰っていった。ミライの目は、まっすぐテツロウを捉えていた。
ミライはテツロウにアランダスから持ち帰ったヒロトの懐中時計を渡す。その時計を見てテツロウは息子との別れの日を思い出していた・・・
順調に宇宙航空を続けるアランダス。地球では久しぶりのスペシウムの到着を待ち望んでいた。通信をしていた人物の顔はミライと瓜二つだった。彼こそバン船長の息子のヒロトだった。任務中にうっかり「父さん」と呼んでしまうほど興奮していたヒロト。彼にとっての初めての地球なのだ。「地球についたら最初にすること決まってんのか?」と聴かれたヒロトは「当然」と答える。彼が最初にすること。それは亡くなった母親の骨をお墓に納めに行くことだった。テツロウは妻の遺影を持ち「母さんがナメゴンに襲われて命を落としてからもう5年か」と寂しそうに遺影に語りかける。傍らのヒロトは「早く地球での友達が欲しいな」と言う。
その時センサーに異常が発生。空間に歪みが発生したと聞き、テツロウはウルトラゾーンだと気づく。直ちに貨物部を切り離して逃れようとする。だが、切り離すジョイントが作動しない。するとヒロトは単身貨物部に移動。彼は手動で切り離そうというのだ。自分がやるというテツロウだが、ヒロトは「船長の務めは皆を無事地球に送り届けることだろ?」と返答する。「地球の土を踏まずに死んでもいいのか!」「地球なんてまだ見たことも無い星なんだ。それより母さんをちゃんと連れてかえってくれよ」ヒロトは懐中時計に刻まれた「愛する息子へ」の文字を眺める。「母さんは死んだんだぞ!」「生きてるよ、父さんの胸の中で・・・僕も生き続ける」「ヒロト!」「今までありがとう」そう言ってヒロトはレバーを倒し、貨物部を切り離した。「ヒロト、ヒロト・・・・ヒロトーー!!」
テツロウの眼から零れ落ちた涙が懐中時計を濡らす。「あの時からヒロトの時は止まっているのか」ミライもあの時のことを思い出す。
「さようなら・・・父さん」懐中時計を握り締め別れを告げるヒロト。ほとんど吸い込まれつつあるその時、彼方から金色の光が向かってきた。船内を明るく照らすその光に気づいたヒロトは振り返る。「あれは?」その光は無限大の輪を描いていた。「メビウスの・・輪」ヒロトはそう呟いた。そして光の中から巨人が現れた。「ウルトラマン」とヒロト。巨人は救助しようとヒロトの方に向かってきた。「ウルトラマン・・・メビウス」巨人を見据えてヒロトは言った。しかしウルトラマンメビウスと名づけられた巨人の手が届く寸前で、貨物部は完全に吸い込まれた。メビウスはただ立ち尽くすしかできなかった・・・
メビウス=ミライは地球へ向かう途中、バン親子の別れに遭遇したのだった。そしてヒロトの姿でテツロウの所へ訪れるメビウス。だがテツロウは何故その姿で来たのかときつく訊ねる。体育座りするメビウスは少々ぎこちない日本語で、自分の身を厭わずテツロウたちを助けたヒロトの勇敢な行動に感動したという。しかしテツロウは「帰ってくれ」と言う。メビウスは何かいけないことをしたのかが分かっていない。「お久しぶりです、キャプテン・サコミズ。いや、今は・・・」テツロウはサコミズに電話し、引き取りに来てもらった。別れ際テツロウはメビウスの好意は受け取るが、共に暮らせないという。メビウスもヒロトの姿でいるのは今日限りにすると答える。だがテツロウはその姿でいてくれるように頼む。「地球の土を踏めなかったヒロトの代わりに」。テツロウの涙に「ごめんなさい」と頭を下げる。サコミズはメビウスの肩をたたき「バンさんの涙は君のせいじゃない」と言う。そしてテツロウはメビウスの肩に手を置き「君のこの星での日々の未来に幸多からんことを」と告げ、去っていった。「日々の・・・未来」メビウスは呟いた。
我に返ったミライは異様な気配を感じ、バン家を飛び出して行った。
公園に着いたミライの目の前に、空間を破ってレッサーボガールが3体同時現れた。それを見てミライはセリザワの言葉を思い出していた。「別のボガールが地球にいたのか・・」ミライを喰おうと襲い掛かってきた。何とか攻撃を避け、メビウスブレスを召喚。人間体のままメビュームスラッシュを放つミライ。だが最後の1体には避けられてしまう。さらにその個体は先に倒れた別個体を捕食し巨大化する。メビウスへの変身をしようとしたミライだが、攻撃をくらい、吹き飛んでしまう。
レッサーボガールの出現にどよめくクルーたち。同族のにおいをかぎつけてやってきたのではないかと推測するテッペイ。不在のサコミズの代わりに出撃命令を言おうとした補佐官だったが、モニターにサコミズが映り「GUYS、sally go!」と叫んだ。「GIG!」出陣するクルーたち。立ち尽くす補佐官を見て思わず笑ってしまうマル。
進撃を続けるレッサーボガール。テツロウの眼にもそれははっきりと映っていた。未だ気絶しているミライ。ボガールモンスのようにエネルギーを溜め込んでいないことを知り、心置きなく攻撃に専念しようとするリュウ。補佐官がメテオール解禁を宣言しようとしたその時、リュウの乗るガンウインガーにレッサーボガールの舌が迫る。何とか回避したが、舌は旋回し、背後からガンウインガーを捕らえた。バリアブルパルサーで舌を切断しようとするジョージだったが、レッサーボガールの眼からの光弾と相殺されてしまう。さらに口を巨大化させるレッサーボガール。抜け出そうとするリュウだったが、奮闘空しく徐々に引き込まれてしまう。
飲み込まれようとしたその時、ミライは眼を覚ましメビウスに変身。助けようとするメビウスだったが、レッサーボガールは背中の翼を広げ、空間の歪みに逃げ込もうとした。メビウスの脳裏をよぎるのはヒロトを救えなかったあの時。「僕はもう同じ悲しみは繰り返さない!」メビウスは手を伸ばしガンウインガーを掴む。そしてメビュームブレードで舌を切断し救出に成功。それを見て安堵するテツロウ。だが、再びレッサーボガールが現れた。
レッサーボガールの頭部に浮かびながら拳を叩きつけるメビウス。さらに後頭部に蹴りを入れる。そして着地してから背中に向けて2発のメビュームスラッシュを放つ。善戦したのも束の間、口に挟まれそうになったメビウスは何とか両手で口を押さえるも、胴体に舌を絡められる。2回、3回と地に叩きつけられたメビウスのカラータイマーは赤く点滅し始める。
「どうすりゃいいんだ!」悩むリュウたちの下へ駆けつけたのはガンブースターに乗ったサコミズだった。すぐさまガンフェニックストライカーへとバインドアップ。メビウスを救うため、メテオールが解禁され、機体は金色の光に包まれた。そして不死鳥の形をしたエネルギー波「インビンシブルフェニックス」がレッサーボガールめがけて放たれた。その衝撃は凄まじく、メビウスも舌から解放された。逃げ去ろうとするレッサーボガール。メビウスはメビュームシュートを放ち、見事レッサーボガールを粉砕する。仲間たちにうなずくメビウス。ボガールが破れ、怪獣の出現が無いと知り喜ぶ補佐官たち。
再びバン家を訪れたミライ。「いつまでもその姿でいてもらうわけにもいかんだろうな」「いいえ、いさせて下さい、この姿で」振り返るテツロウ。「僕はヒロトさんの分も生きます」それを聞いたテツロウはミライを優しく抱き「ありがとう」と言う。そしてミライの眼を見て「だが、ヒロトなら私の胸の中で生きている。君は、君の人生を生きるんだ」と話す。「僕の人生を?」
バン家の前でミライを待つ仲間たち。ミサキ、サコミズと共に頭を下げたミライは仲間たちの下へ駆け寄る。だがミライに手渡されたのはガンフェニックスのペイントが剥げた部分用のペンキだった。「戦いに間に合わなかった罰だ」とジョージ。「俺たちの翼じゃないですか、皆で塗りましょうよ」と懇願するミライだが、「またカレー作ってあげるから」というコノミの一言で大喜び。リュウはバンヒロトとの関係を聞こうとするが、ミサキが間に入って「宇宙で会った」と説明。宇宙について聞かれるミライ。その様子を見るサコミズとテツロウ。「あれが彼の地球での・・」「えぇ、仲間です」テツロウは「地球での友達が欲しい」といっていた息子の姿を思い出すのだった。
いい話だなぁ本当に。思わずレポートにも力がこもってしまう。メビウスの由来、そして「ヒビノミライ」の由来が明らかになったこの作品は、今までの中でもかなりいい作品であると思える。特にミライとテツロウのシーンは必見。「日々の未来」。この言葉には深い意味がこめられているが、上手く文章化できないのが残念。
さてヒロトはミライのモデルとなった人物である。この形式はセブンにおけるモロボシダンと薩摩次郎の関係と同じ。仲間を身を挺して救った次郎を助けたセブンは彼の姿を借りた。実はこの事実が判明するのは第17話「地底GO!GO!GO!」。「何故セブンはダンなのか」が明かされないまま始まったのだ。この点も共通していることがうかがえる。
本編ばかり眼が行って、結構影が薄くなりがちなレッサーボガール。あの口は相当なインパクトがあった。またメビウスだが、人間体でも技が使えることが判明。メビュームシュートは使えないと思うが。とどめにメビュームシュートを使用したのも○
しかしまたしてもサコミズに関する謎が増えた。「キャプテン・サコミズ、いや今は・・・」この言葉に秘められた意味とは?今は何なのか。「GUYSの隊長」「宇宙警備隊隊長ゾフィー」「GUYS総監」さぁどれだ。気になるところだ。
「日々の未来に幸多らんことを」この一言が聞けただけでも満足。