ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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仮面ライダー鎧武外伝 仮面ライダーバロン

2015-05-09 09:15:25 | 仮面ライダー鎧武
仮面ライダー鎧武外伝、続いてはバロン編。

 父の命日でありながらも、戒斗がデェムシュ探索に赴いていた頃、南アジアのとある財団の御曹司・シャプールが沢芽市の視察に来ていた。彼は執事のアルフレッドに、凰蓮が営むシャルモンに行きたいとせがむが、予定は変えられないと突っぱねられてしまう。しかしシャプールは、偶然視聴したビートライダーズの動画に、自分とそっくりな人物が映っているのを発見し・・・


感想
 鎧武外伝のバロン編には、戒斗のそっくりさんであるシャプールが登場。本編中の戒斗とは打って変わって非常に明るい表情を見せる御曹司というキャラクターですが、演じた小林さんにとっては、これまでずっと役作りをしてきたのではと言われるぐらい自然体で演じられたキャラクターとのこと。戒斗と同じ顔なので、シャプールが戒斗の服を着ている間は物凄い違和感がありましたが、服装が変わると、顔が同じでも別のキャラクターに見えるから、役者さんって凄いなぁと思います。
 こういったそっくりさんで思い出すのは、カブトの天道と擬態天道ですね。あの時もクールな天道と子供っぽい擬態天道の2人が対峙していたので、今回の戒斗とシャプールともどことなく似ている気がします。

 工場を買収したのはユグドラシルだが、憎むべき相手はユグドラシルではなく、かつての自分の弱さだと語る戒斗。そんな戒斗はシャプールに「戦うべき相手がいるなら戦え。そうでなければ一生後悔するはずだ」と語っていました。自分と同じ顔の人間が、戦いを諦めて逃げるのを見るのが嫌だったのかもしれません。父を「勝手に弱者になって死んでいった」と話してはいたものの、心のどこかでは救えなかったこと、戦えなかったことに後悔していたのでしょう。後悔しないためにも、戦うべき相手と戦う。そしてそのための力を手に入れる。久しぶりでしたが、いつもと変わらぬ戒斗が見られました。
 シャプールと戒斗は性格が大きく異なるキャラクターではありましたが、戒斗との出会いを通して、父親とも戦う決意を固めるようになりました。性格は違うものの、似たような強さは持ち合わせているのだと感じました。

 斬月編がユグドラシルメンバー中心だったのに対し、こちらはビートライダーズのメンバーが久々に集結。相変わらず頼もしいザックをはじめ、紘汰や舞なども人間の姿で登場してくれます。
 個人的にお気に入りなのが、城乃内のシーン。シャプールから「グリドンの人!」と呼ばれ、なんでそんな名前なのかと問われた際に「自分では気に入ってるの」と回答。グリドンの命名者が初瀬だったことを思うと、非常にグッとくるシーンでした。多分、この外伝で一番好きなシーンです。

 こちらの新ライダーはタイラント。アームズはドラゴンエナジーアームズで、昨年のMOVIE大戦でメカ凌馬が使用していたアームズでした。斬月編に引き続き、リンゴアームズも登場し、こちらはバロンが身に纏うことになりますが、いずれも凌馬にとっては披見体に過ぎなかったのでしょう。斬月編、バロン編のいずれでも暗躍する凌馬。やっぱり「全部私のせいだ!」という台詞が、この男には非常によく似合います(苦笑。

 貴虎、戒斗共に自身の信念を改めて確認し、また一歩前へ進んでいくという物語になっていました。ヨモツヘグリロックシードや黄金の果実の存在を示唆、ドラゴンフルーツエナジーロックシードなど、本編や映画と関連させる要素もあって、なかなかに楽しめる作品となっていました。次回作はデュークとナックルとのこと。ナックルは最高にカッコいいザックが見られそうなので楽しみですが、デューク編って一体何をするのやら・・・
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仮面ライダー鎧武外伝 仮面ライダー斬月

2015-05-09 07:21:43 | 仮面ライダー鎧武
仮面ライダー鎧武外伝の「仮面ライダー斬月」と「仮面ライダーバロン」を見ました。それぞれ約30分の物語ではありますが、上手く本編要素を取り入れた外伝に仕上がっていました。まずは斬月から。


「仮面ライダー斬月」
 貴虎が紘汰に「あと10年で地球はヘルヘイムに侵食される」という真実を告げた後の出来事。街でヘルヘイムの植物処理班が何者かに襲われるという事件が発生した。貴虎は、もし紘汰だった場合は容赦しないとシドに告げる。シドは貴虎に対応を任せつつも、肝心な点で甘ちゃんだと指摘する。
 人類を救うためにも、命を失う重みに耐えなければならない。父・天樹の「ノブレスオブリージュ」という言葉を思い返していた時、かつて天樹に仕えていた使用人・灯月藤果が姿を呉島家に姿を見せ、天樹の訃報を貴虎たちに伝える。藤果と昔を語らう貴虎は、光実が見たことも無い明るい表情を見せていた。

 そんな折、シドが変身する間もなく襲撃を受けた。耀子は貴虎の身を案じるが、貴虎は自分が狙われたほうが話が早くて済むという。帰り際、貴虎は不穏な気配を感じてロックシードを構えるも、そこにいたのは藤果だった・・・

感想
 呉島主任大活躍!な鎧武外伝の斬月編。本編ではなかなか見られなかった、貴虎の明るい笑顔や、彼の幼少期や父親にまつわるエピソードが語られることとなりました。幼い頃、使用人として天樹のもとに仕えていた藤果。貴虎は彼女の手作りアップルパイを一緒に食べ、まずいながらも誰かと一緒の食事ということの温かみを感じていました。でも、「一人の食事は味気ない」とか、何歳なんだと問いたくなるくらい、今の貴虎と言動が変わらないのが面白かったですw

 天樹は子供たちを集め、ある者はユグドラシルの将来を担う人材に仕立て上げ、またある者は人体実験に披見体としていたことが判明。そんな非道な行いをしていた呉島家の人間であるにも関わらず、貴虎はシドや藤果からも指摘されるほどの甘さ、優しさを持つ人物であることが、改めて語られています。最後までとどめをさせなかったのは、本編における貴虎VS光実を思い出しますね。
 ラスト、貴虎の質問に対して、光実は「大切なもののためなら、それが例え誰であっても覚悟を決めると思う。そうしなきゃ、何も守れない」と答えていました。これもまた、貴虎や紘汰との戦いに通じる決意を感じます。
 にしても天樹、何だかテラードーパントに変身しそうですw


 基本的な登場人物はユグドラシル側の面々ですが、シドはイドゥンにやられて退場、耀子は善戦するけどマリカとしての活躍はほんの僅かといったところ。そんな中、凌馬が相変わらずで安心しましたw彼もまた天樹のもとにいた人間であり、リンゴロックシードはその時に作ったもの。しかし初制作のロックシードということもあり、戦闘後の藤果の体には不調が見られました。リンゴという、黄金の果実に通じるロックシードを制作することで、黄金の果実の存在を確かめる・・・藤果は図らずもその披見体になってしまったと。いいデータが取れたということで、凌馬は苦しまないように藤果を始末。これが本当に同郷の人間を思ってしたことなのか、それとも単に口封じをしたかったのか・・・・本編中の行動を見ると、どうにも後者に思えます(汗。


 新ライダーとして登場したイドゥン。何となーく邪無っぽい感じがしますが、身に纏うのは腐っていない普通のリンゴアームズ。劇場版でマルスが用いたゴールデンアームズとはまた違う模様。武器に関してはさほど差異は見られませんが、一番大きい能力としてはクラックや植物を操れるということでしょうね。クラックを行き来することで相手に不意打ちを食らわせ、更には植物でロックシードを奪うなどの芸当も披露してくれました。
 一方の貴虎は無くしたスイカロックシードの代用品、ウォーターメロンロックシードを用いて変身することに。「乱れ玉ババンバン!」という音声通り、装備したウォーターメロンガトリングから放つ砲撃が特徴的ですが、威力も大きい反面、負担もでかい。おまけに試作品ということもあってか、扱い辛そうでした。本編でも斬月や斬月・真は重武装で攻め立てるのではなく、もっとスマートに戦っていた印象があるので、貴虎の戦法にはあわない武器だったのかもしれません。
 ちなみに、ウォーターメロンガトリングは、メロンディフェンダーの下部に砲門がついた、シールド付きガトリングとなっています。


 「ノブレスオブリージュ」の言葉に従い、どれほど罪を背負おうとも人類を救う決意をした貴虎。その「救う」の中には、藤果も入っていたことでしょう。人類を救うのに、人類同士が争っている場合ではないと考えたのかもしれません。この後仲間の裏切りやら、弟の反抗、生死の境をさまよったりと、また大変なことが起きますが、それはまた別の話。
 以上、仮面ライダー斬月でした。それにしても「ノブレスオブリージュ」か・・・どうにも真っ先に神代剣ぼっちゃまと、ラ・メーンが出てきますw
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