ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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ひろがるスカイ!プリキュア 第50話(最終回)「無限にひろがる!わたしたちの世界!」

2024-01-28 10:52:15 | ひらがるスカイ!プリキュア
ひろがるスカイ!プリキュア 第50話(最終回)「無限にひろがる!わたしたちの世界!」

 というわけで、ポッと出のラスボス・ダイジャーグくんとの最終決戦。最早敵ではないと言わんばかりに猛攻撃を叩きこみ、追い込まれたダイジャーグはこの期に及んでカイゼリンを懐柔しようとしていましたが、新たな友を得たカイゼリンには通じない。往生際の悪さが目立ちますね。にしてもプリズムシャインを放つ直前の腕組みプリズム、カッコよすぎでは?
 めっちゃ動くけど、ぶっちゃけ消化試合感あるよなーとは思ってましたが、超カッコいい挿入歌をバックにした変身はカッコよすぎるんだわ……が、締めがいつものマジェスティックハレーションだったのは微妙でした。出来ることならあの合体技で決めて欲しかったですし、ダイジャーグの去り際の一言も妙にスッキリし過ぎでは?とも。
 
 そして訪れる別れの時。地上に残る組のあげはさんとましろが特に印象的ですね。あげはさんは手の動きだけで寂しさを表現し、ましろは一分一秒でも長く一緒にいたい気持ちが伝わってきます。それでいて寂しいだけでは終わらず、特殊EDに満面の笑みと、最後まで楽しませてくれたのは良かったです。そうだよな、変身完了時の笑顔が素敵だったから、一年間ソラちゃん応援してたんだよな……


 さて、終わってしまいましたひろプリ……やだー!俺はもっとソラちゃんが見たいんだー!映画の映像ソフト売ってねぇし!(汗。

 本作は「力こそが全て」だと狭い世界に閉じこもっていた人物と、まだ見果てぬ広い空の下へと一歩踏み出し、世界を広げていった者たちの戦いだったように思えます。
 ソラちゃんも偶然とはいえスカイランドを飛び出し、ソラシド市でましろを始めとした友人たちと共に戦う中で、時に楽しく、時に辛い想いをする中で、ヒーローとは何なのかについて理解を深めることが出来ました。戦うだけがプリキュアではないということを表すように、人助けでの変身も時折見られましたね。加えて初期技の「アップドラフト・シャイニング」を使い続けたのも、「強敵相手に力が及ばなければもっと強力な力に頼る」のでは、力こそ全てと言っているアンダーグ帝国の言葉を否定しきれないからだったのではないかと。
 また、後半は自分と違う意見の相手を受け入れないのではなく、相手が何故そういったことをするのかを知ることもまた大切だということも描かれていたように感じます。
 
 総じて面白かったとは思います。が、シャララ隊長がランボーグになったあたりで物語が一旦落ち着いてしまった、ソラちゃんのヒーローとしての精神がある程度熟した印象を受けました。その後はスキアヘッドやバッタモンダー周りでソラちゃんやましろの成長は描かれたものの、少々物足りなさを感じることもありました。学校描写も野球部以降控えめでしたし。
 アンダーグ帝国の素性を終盤畳みかけるように描かれていましたが、あそこら辺も少々長めに感じてしまいました。もっと小分けにしてくれても良かったのよ……?

 他にも、欲を言わせてもらえるのであれば、初のレギュラー少年プリキュアであるツバサくん。彼の少年らしさをもっと見せて欲しかったなーと。プリンセスとの結婚云々以外、あまり「少年」感が無かったように感じます。少年と少女の違いを前面に押し出すのは本作の描くところではないのだとは思いますが、「少年」要素が控えめすぎたように感じてしまったのは事実です。
 デパプリで恋愛要素入れたんだから、ツバサくんがあげはさん相手に憧れにも似た恋心を抱くとか、そういうのがあっても良かったとは思うんだよな……そもそもプニバード族が人間に変身出来た理由が、実は人間に恋をしたからでした!とか、そういうの無いんです……?そもそも、彼の空を飛びたい夢はどうなったんでしたっけ……いや、プリキュアになって飛べたから、次の夢に挑戦!ってのは世界の広がりを表しているとは思いますが、てっきりプニバード族の姿で飛べることを目指すのかなと

 あげはさんも19歳という設定がそこまで生かされていたかというと……保育士絡みの話は面白かったとは思うものの、大家族のお姉ちゃん的ポジションでも似たような話は出来たのでは?と。もうちょい年齢上げてOLプリキュア……は被るか……うーん……
 
 ソラちゃんはヒーローとしての心構えが中盤あたりでほぼ完成し、ツバサくんは少年らしさがあまり感じられず、あげはさんは19歳という年齢を生かし切れていたかが難しい……ましろは絵本を書くという夢に至ったのは良いんですが、やや王道を外してきた感のあるひろプリにしては落ち着くところに落ち着いてしまったなーとも。
 
 総じて中盤までは文句なしに面白く、後半はちょっと控えめだったかな?といったところです。つまらないとまでは言いませんが、もう一つ何か欲しかったところではありますね。それこそ、力の器としてのキュアスカイにもう少し早くから目をつけておくとか。

 ともあれ、一年間間違いなく楽しかったです。ソラちゃん=キュアスカイは歴代でもトップクラスに好きなプリキュアとなりました。ありがとうございました!
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王様戦隊キングオージャー 第46話「命の美しさを知れ」

2024-01-28 10:10:06 | 王様戦隊キングオージャー
王様戦隊キングオージャー 第46話「命の美しさを知れ」

 さてヒメノはイシャバーナの王の力、命だけを刈り取る力を使いグローディを倒そうとしたものの何故かグローディは腹から大量のシュゴッドソウルが零れ落ちてきただけで健在。
 ヒメノがその謎に迫る一方で、ジェラミーにだけコンタクトを取ったラクレスは、彼に受け継がれた王の力は「不死身」ではないかと推察。加えて「長生きは本当に良いものか?」「あとは行間を読んでくれ」とか、味方になってからもマジでカッコいいっすね、ラクレス様……

 人を死の恐怖から救わんとするヒメノと、不老不死のジェラミー。互いに目の前で両親を亡くし、命にまつわる力を持つ者同士。前回のリタとカグラギといい、相反するようで根本的な力は同じ、という描写ですね。
 不死身の力を解析すれば、死者を蘇らせることが出来るかもしれないし、大切な人にまた会える。しかし共に年月を重ね、同じ墓に入るという想いは叶えられない。

 「生を全うするために医療はある」とはヒメノの談。であれば、医療は人生という名の物語を、人それぞれが望む形で完結させられるように手助けする行為なのかもしれません。いつまでもダラダラと長く続けるのではなく、限られた時間、限られた命の中で必死に思い思いの未来を描こうとするからこそ、物語は儚く、そして美しいのでしょう。
 グローディを倒すために、それぞれの王の力を使ったヒメノとジェラミー。夕焼けを見つめながらそれぞれが目に涙を浮かべたのは、大切な人と再会できなくなった哀しみ故か、いつか訪れる死に怯えたからか。それこそ「行間」を読むということなんでしょうね……


 さぁこれでグローディも撃破!あとはカメジムだけだな!……と思ったら、予想外の出来事が発生。いやどっちかっていえば予想できそうなことだった気がしますけど、そこら辺の対策をしていたんですよね……?
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仮面ライダーガッチャ―ド 第20話「微笑む天使、笑えぬ真実」

2024-01-28 09:32:45 | 仮面ライダーガッチャ―ド
仮面ライダーガッチャ―ド 第20話「微笑む天使、笑えぬ真実」

 ヨーヨー研究会……懐かしのお笑い系スピンオフがあれば、そういった姿が見られるのかもしれませんね。

 仮面ライダーとして認めない、素人錬金術師と侮ってきた宝太郎のみならず、りんねも一人前の仮面ライダーとして成長しつつある中で、焦りを覚えるスパナ。そんな彼のためにドライバーを作っていた鏡花は宝太郎たちに協力を求めることに。宝太郎自身はスパナが仮面ライダーになることを素直に喜んでいるのを知ったら、スパナは先に仮面ライダーになった者としての余裕かと怒りそうな気がします。

 で、当のスパナは両親と再会していましたが、彼らはエンジェリードを素材とした生と死を司るエンジェルマルガムによって蘇った死人。ですが何故かスパナは両親と普通に相対していました。その後の描写からするに、グリオンがスパナの中に眠る「黒い炎」にまつわる実験を最高のタイミングで行うために、敢えてスパナの記憶を封印していたのかな?と思いましったが、実際には鏡花の手による記憶消去だった模様。そういえば元々ケミーを見かけた一般人の記憶を消していましたっけ……にしても「記憶操作」って割と大事だと思うんですけど、本作に限っては割と気軽に行われているので、何か認識が来るってしまいますね(苦笑。
 
 エンジェルマルガム相手に成すすべもないうえに、グリオンに両親を捕らわれてしまったスパナ。これまで超A級錬金術師としての誇りを胸に、孤高の戦士として戦ってきた彼が助けを求めるあたり、余程切羽詰まっていたことが感じられます。そんな彼を見つめるミナト先生もどこか辛そうではありましたね……
 そしてスパナの身には異変が発生……ハラハラもさせられましたが、それ以上に仮面を剥ぐ演出に盛り上がってました(笑。鏡花によって仮面の下に封じられていた憎しみが無理やりはがされて変貌した感じ、良いっすねぇ!それでいて仮面を捨てきっていないあたり、まだ元に戻れる可能性があるようにも思えました。あの時、マッドウィールはスパナを心配して駆けつけたのでしょうか?

 「そんなやつ、最初からいなかった……」。錬金アカデミーの頼れる先輩スパナはおらず、最早復讐の鬼と化しつつある彼の運命は如何に……
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