ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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ウルトラマンデッカー 第14話「魔神誕生」

2022-10-15 11:03:19 | ウルトラシリーズ
ウルトラマンデッカー 第14話「魔神誕生」

 デッカー(カナタ)とテラフェイザー(ハネジロー)のコンビは絶好調!並み居る怪獣も何のその!と浮かれ気分のカナタでしたが、一方でスフィアの活性化に伴い怪獣たちの活動も活発化していることが危惧されていました。
 そんな中出現したのは、カナタがデッカーとして戦った最初の相手・スフィアザウルス。「ウルトラマンオーブ」のマガオロチとマガタノオロチよろしく、スフィアネオメガスからのエネルギーで強化されて復活した模様。亡骸を怪獣兵器として利用され、スフィアに利用されたネオメガス。しまいには復活させられたのもスフィアザウルスを復活させるためだったとか、最早尊厳も何もあったもんじゃないですね……

 強化されたとはいえ、デッカーとテラフェイザーの前に敵は無し!……かと思いきや、ここで予想外の事態に発展。以前カナタ=デッカーだと知ってしまったアサカゲ博士。今回あたりで正体を知っていることを明かして、よりハネジローと連携が取りやすいようにとかしてくれるのかなー、テラフェイザーがスフィアの影響で暴走してしまった際に、デッカーとして共に戦ったカナタを励ましたりしてくれるのかなー……などと安易に考えていたら、まさか敵に回るとは……それも、人類の敵ではなく、ウルトラマンデッカーへ強い憎しみを募らせていました。

 「故郷のために研究を続けている」「スフィアはもうじきこの星を飲み込む」「この時代のデッカー」などのアサカゲ博士の発言を合わせて考えると、アサカゲ博士は別の時代から故郷を救うためにスフィアを利用しており、その前に立ちはだかるであろうデッカーを排除するべくテラフェイザーの開発にあたっていた……のかな。で、スフィアが地球を飲み込んだ際には、トリガーがスフィアの力でバリアをすり抜けたように、スフィアの力をテラフェイザーに宿して脱出。地球を飲み込んだスフィアを用いて故郷の復活の糧とする……とか?

 しかしそれを食い止めるために、アサカゲ博士を知る謎の男が登場。その声にカナタは聞き覚えがあるとのことでしたから、彼がカナタに話しかけたウルトラマンデッカーだったのでしょう。別の時代に逃げたアサカゲ博士をすぐには追跡できなかったものの、スフィア越しに偶然つながったカナタとコンタクトを取ることに成功し、一時的にデッカーの力を託したのかな?ただ、彼がデッカー本人なのか、それともカナタのようにデッカーの光に選ばれたうちの一人なのかは分かりません。
 いずれにしろ、その戦闘センスは間違いなくカナタ以上。戦う相手ではなく、要所要所で的確にミラクル・ストロングを使い分ける様の手練れ感は凄まじかったですね。ディメンションカード怪獣3体同時召喚した際の「行ってこい!」みたいな仕草や、カラータイマーが点滅し始めた際の「もう時間切れかよ……仕方ねぇなぁ……」といった気だるそうな感じなど、明らかにカナタのデッカーとは違う数々の動きが印象的でした。


 果たして謎の男の正体は。アサカゲ博士の、スフィアの真実は一体。後半戦初っ端から風雲急を告げるウルトラマンデッカー、次回もの楽しみです。
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舞いあがれ! 第2週「ばらもん凧、あがれ!」

2022-10-15 08:03:08 | テレビ・映画・ドラマ
舞いあがれ! 第2週「ばらもん凧、あがれ!」

「あんなこと」。たった五文字ですが、第7回を見た視聴者を震えあがらせた一言でした。あと舞ちゃんが失敗した時に発する「あぁ…!」が本当に申し訳なさそうで心がキュッとなるので、聴くたびに「大丈夫だぞ…!」と言ってあげたくなる。
  
 さて母・めぐみと離れ、祖母の祥子と共に五島列島で暮らすことになった舞。初めて続きの暮らしは失敗ばかり。けれども祥子は「できんことは、次できるようになればよか」「できんなら、できることば探せばよかとぞ」と優しく告げる。周囲の人々にも見守られ、少しずつ成長していく舞に、一太は一緒にばらもん凧をあげないかと誘うが……

 といった感じで、今週は舞ちゃんがより一層自分の想いに素直になっていく話でした。
 これまでの舞ちゃんは……走ることや失敗そのものを恐れていたのではなく、人一倍相手を思いやれる舞ちゃんだからこそ、自分が出来なかった時に相手を悲しませてしまうのを恐れていたのでしょう。
 皿は割れれば買い直せる。ビワの実を落としたら拾えばいい。ジャムもお皿のうえにこぼれる分には大丈夫。取り返せる失敗は乗り越えられましたが、「元気に育って欲しい」という願いが込められたばらもん凧だけは、どうしてもあげられなかった。舞ちゃんは慶太くんに元気に育って欲しいからこそ断ったのでしょう。でも一太にしてみれば、弟や母親の恩人でもある舞ちゃんと一緒にあげたい。互いに互いを大事に思っているからこそのすれ違い。どちらも悪くない喧嘩は見ていて心が痛みますね……
 
 そんな彼女の想いを無理に聞き出そうとせず、舞ちゃんから話してくれるのを待っていた祥子さん。縁側で舞ちゃんが本音を語るシーンの優しい雰囲気がとても良かったですね。そして、相手の気持ちだけではなく自分の気持ちを大事にしなければならないと教えたうえで、めぐみへの電話を促す!この采配はとても素晴らしかったです。
 きっと祥子さん一人でも、舞ちゃんがばらもん凧を飛ばしたいと言えるようになったはず。しかし、ここでめぐみに電話させることで、めぐみが舞ちゃんを心配してばかりではなく、背中を押せるかどうか確認する意味もあったように感じます。孫のみならず、娘の成長も気に掛ける、本当に頼もしいおばあちゃんです。

 そして、今回の経験で、舞ちゃんは理由を言わないまま「無理」と断るのでは、かえって相手を傷つけてしまうことを学んだのでしょう。だからこそ、大阪に帰る意思を一太にはっきりと告げられたのだろうなと。相手を思いやるばかりでは、かえって傷つけてしまうこともある。五島で舞ちゃんは心身ともに強くなりましたね。


 また、第8回では「なんで今までおばあちゃんと会われへんかったのやろ」「おばあちゃんとお母ちゃん、ケンカしたん?」と舞ちゃんから祥子さんへの素朴な、それでいて確信を突く疑問が投げかけられました。これまで舞ちゃんの質問には即答していた祥子さんが、初めて言葉に詰まったシーンであり、震える声で絞り出した、めぐみを想う言葉にはこちらの涙腺も緩んでしまいました。
 めぐみが舞ちゃんを心配しているように、祥子さんもめぐみを心配していたからこそ、ケンカになってしまったのでしょうね……今週描かれた舞ちゃんと一太のすれ違いにも通じるものがあります。それだけに、船からめぐみと舞ちゃんが降りてきた時の喜びはひとしおであり、舞ちゃんに上着を着せるめぐみから「母親」を感じ取ったんだろうなぁ……と。

 いつしか舞ちゃんは「ばんば」と呼ぶほど祥子さんを慕っていました。初めて「ばんば」と呼ばれた時、祥子さんがどれほど嬉しかったことか、想像に難くありません。
 そんな頼もしい祥子さんも、時には失敗もする。第7回ラストの「あんなこと」にはヒヤヒヤさせられましたが、命に係わるようなことではなかったため少々安心しました。落ち込む祥子さんを「失敗は悪いことやないんやろ?」と優しく励ます舞ちゃんにまたも涙が……きっと、この14年間、祥子さんも失敗したことがあったでしょう。こうしていつも近くにいて、失敗を慰めてくれる存在がどれほどありがたいことか。


 一方大阪に戻っためぐみ。笑顔でいるように努めていたものの、所々で涙ぐんでいるのが印象的でした。
 「舞はめぐみの顔色をうかがっている」と言われた時に「そうかも」と思ってしまっためぐみ。その辛さは如何ほどだったことか……一番近くにいたはずなのに気づけなかった、ちゃんとやろうとしたのに出来なかった、もしかすると「失敗した」と捉えてしまったかもしれません。
 ですが、失敗は悪いことではない、というのは彼女にも当てはまります。舞ちゃんを心配してばかりではなく、背中を押せるようになったことを確認できたからこそ、祥子さんも舞ちゃんを大阪に帰すことを決めたのでしょう。そしてそれは、めぐみが「母親」であると認めた証のようにも思えます。もしかしたら、このまま舞ちゃんが帰ってこなかったら、祥子さんのもとにいた方が良いのではという不安もあったのかな。
 舞ちゃんが帰ってくると知った時、祥子さんから励まされた時。涙ぐみながらもぐっと堪えて笑顔でいる。そういった芯の強さは祥子さん譲りなのかなと感じられました。 
 
 また、第9回で何か言おうとして「よか、なんでもなか」と告げたシーン。あそこは「ありがとう」「(14年間)ごめん」など様々な言葉が考えられますが、今更改まって言うのが照れくさかったのかもしれませんね。気づけば2人の電話のやり取りも、最初の頃とは比べるまでもないほどに、気さくなものに変わっています。「子は鎹」というのを改めて感じました。


 また、お兄ちゃんの悠人も舞ちゃんと同じく、相手を思いやれる子でした。先週舞ちゃんが旅立つ時にかけた優しい言葉もそうですし、めぐみが家に戻ってきた時にも話の内容を子供ながらに察し、敢えて居間に顔を見せずに立ち去る様からも、彼の優しさが感じ取れます。本当は久々に母親に会いたかったでしょうにね……意図せずあれこれ我慢させてしまっているようにも見えますので、舞ちゃんが元気になった暁には、思いっきり受験に専念させてあげたいです。
 にしても、第7回で「お父ちゃんの話が終わってから、手を合わせて『いただきます』と食べ始める」様子が描かれていましたが、ああいった何気ない仕草からも性格が伺える良い作品ですね。

 さくらさんは恋人・むっちゃんを一番に出迎えるために、福中港ターミナルに勤務中。むっちゃんとの約束のために真面目に働く良い子ですが、誕生日に連絡は無かったとのことで……これがいずれ不吉な話にならないと良いのですが。
 また、今後舞ちゃんがパイロットになるとして、舞ちゃんも同じように空港で愛する誰かを一番で出迎えたいとか言うのかなぁ……と、遠い未来に想いを馳せたり。

 一太は舞ちゃんとすれ違う時期もありましたが、仲直りできて本当に良かったです。舞ちゃんから「ばらもん凧、あげたか!」と言われた際の反応は描かれていませんでしたが、描くまでもなく、彼が満面の笑みで喜ぶ姿が目に浮かびます。彼とはいつ、どういう形で再会するのかも楽しみですね。

 他にも木戸さんの和服似合いすぎ!とか、浩太さんの大げさな「ゴミ出しもするで…」、お墓参りの花火は「72時間」で見たやつだ!などなど、色々と話したいものがとにかく多すぎて語り切れません。本当にどのキャラクターも魅力的で、お話もスッと心の中に入ってくる、良い作品ですね……これだけでもう満足感が凄いのですが、これでまだ2週目ってマジ?


 「舞ちゃんは工作が得意」「港は大事な人を一番に出迎えられる場所」「人の想いが詰まった乗り物」今後の舞ちゃんに関わってきそうな話が描かれたところで、次週いよいよ大学生になった舞ちゃん登場!……念願の福原遥さんの登場ですが、正直もう半年ぐらいは子供の舞ちゃんや一太たちの物語を見届けていたいくらい、愛着が湧いてしまいました(笑。
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2022年秋アニメの話 その1

2022-10-14 07:26:27 | 2022年アニメ
 今年の秋アニメも大体出そろってきたところなので感想を。

・風都探偵
 秋アニメに含めて良いのかどうかはともかく、「仮面ライダーW」のスピンオフ漫画のアニメ化。原作は毎回楽しく読ませていただいていましたが、まさかアニメ化という形で三度Wの世界に浸れる日が来るとは思いませんでした。元々の「仮面ライダーW」と声まで一緒とはなりませんが、違和感なく楽しませていただいております。まぁ、今後漫画を読んでいる際に特撮とアニメ、どちらで脳内再生すればいいのか迷いそうですが(笑。
 にしても、OPでエクストリームがいない一方で、アクセルブースターが映ったのは意外でした。アニオリ要素をどこかで仕込んでくるのでしょうか?

・後宮の烏
 呪殺・祈祷・失せもの探し。頼まれれば何でも請け負う烏妃・柳寿雪と帝を中心とした物語の様子。第1話・第2話では失せもの探しがメインでしたが、今後もそういったトラブル解決に奔走する話が繰り広げられるのでしょうか?
 どういった方向に話が進んでいくのか分かりませんが、寿雪が可愛いのと、落ち着いた雰囲気が好きなので視聴継続中です。

・ポプテピピック TVアニメーション作品第二シリーズ
 相変わらず蒼井翔太さんをどうしたいのか分からないアニメで安心しました(笑。毎回A・Bパートでの声優交代にも慣れたもの……と言いたいところですが、ハルヒ、ハガレンと懐かしい組み合わせが聴けるとテンション上がりますね。それにしても第2話はバリってたな…

・名探偵コナン 犯人の犯沢さん
 舞台は「まともな人間は近付かない」とまで言われた米花町。この町のどこかにいる「ヤツ」を殺そうとする犯沢さんが主人公のスピンオフ作品。まさか全身黒ずくめの犯人が主人公になる日が来ようとは。コナンや蘭といった本編でもお馴染みのキャラクターも出てきますが、角が強調された蘭の「殺されても知らないから」や、懐かしの弁当型FAXを蹴って犯人を捕まえるコナンなど、発言や行動に差があり過ぎて楽しいですね。OPで無表情で踊らされる蘭と灰原の心境や如何に。
 最初は家探しから始めたものの、どこもかしこも事故物件ばかりという有様。罪を犯す以前に、真っ当に暮らすのも大変な米花町での犯沢さんの動向が楽しみな作品です。

・アキバ冥途戦争
 一見まともそうなメイドさんから「メイドの世界に暴力はつきもの」と言われたら、そういう世界観なんだと受け入れるしかない。
 というわけで、想像以上に殺伐としている秋葉原のメイドさんたちの物語です。第1話ラストの、萌えな歌に乗せてオタ芸の如く発砲しまくる様は一度見たら忘れられませんね。可愛い曲と発砲音のミスマッチだけどもベストマッチな音の合わせっぷりが妙に印象に残ります。
 主人公のなごみは、今のところ常識人ポジションですが、いつ染まってしまうのか、楽しみなような不安なような……あと眉が可愛い。にしても、どことなーく「ゾンビランドサガ」味を感じる作品ですね…

・ぼっち・ざ・ろっく!
 気づけばいつも一人ぼっちだった主人公・ひとり。バンドを組んだら自分でも輝けるかもしれないと思い、ギターを始めたものの中学時代は一人も友達が出来ずにあっという間に過ぎていくことに。しかし高校入学後1カ月、意を決してギターを学校に持っていったことが転機に……?
 ひとりの可愛らしさと叫び声が良い味を出している作品ですね。ひとりがどんな風に変わっていくのか、楽しみにしています。

・魔入りました!入間くん 第3シリーズ
 気づけばあっという間の第3期。新学期を迎えた入間くんたちに課せられたのは、2年生になるまで位階「4」への昇級。卒業のボーダーラインでもある位階「4」を目指し、それぞれの特性に合った教師と授業が繰り広げられることになりそうです。となると、アメリさんとのふれあいの時間はなかなか取れ無さそうですかね……?ですが、OPで弓矢を構える入間くんがめっちゃカッコよかったので、どのようにパワーアップするのか楽しみです。

・うる星やつら
 令和の時代にラムちゃんがまさかの復活。そして全く見劣りすることの無い面白さ・可愛らしさが溢れた第1話となっていました。ラムちゃんやしのぶの可愛らしさは、今の時代でも十二分に通じるものがありますね。OPではスマホ、本編では黒電話という「新しさ」と「懐かしさ」が共存しているのも印象的です。令和に放送するからといって無理に設定を現代風にせず、あの頃の不便さや良さを伝えてくれることも期待しています。


 この他「新米錬金術師の店舗経営」「虫かぶり姫」「Do It Yourself!!-どぅー・いっと・ゆあせるふ-」「陰の実力者になりたくて」も視聴中ですが、視聴を継続するかどうかはちょっと怪しいところ。何にせよ、気づいたらあれこれ見ている、楽しい秋になりそうです。
 あ。「虚構推理」の再放送と、「ノーゲーム・ノーライフ」の再放送も見ます。後者は今回が初見なんですが、何でこんな面白い作品を見逃していたんですかね、当時の私。
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相棒21 第1話「ペルソナ・ノン・グラータ」

2022-10-13 07:39:08 | 相棒シリーズ
相棒21 第1話「ペルソナ・ノン・グラータ」

 サルウィン政府を打ち倒した反政府運動のリーダー・アイシャらが来日。そのパーティーに右京を招待したのは、かつての相棒・亀山薫だった。そんな亀山のもとに飛行機を爆破されたくなければアイシャを殺せという脅迫メッセージが送られてきて……

 といった感じで、大勢の命と一人の命が天秤にかけられてしまった第1話。右京さんの性格を知っているからこそ、敢えて差出人不明の招待状を送りつけた亀山くん。本人曰く「劇的な再会」を演出したとのことですが、あまりにも自然にスッと14年前に戻っていたように感じます。右京さん自身、サルウィン絡みで招待されるとなれば、亀山くんがいるかもしれないと頭のどこかでは思っていたのかもしれません。
 
 亀山くんから正義を学んだ教え子たちの姿を見て、彼の夢が開花したことを喜ぶ右京さん。ここら辺までは良かったのですが、問題は脅迫文が送られてきた後。
 教え子でもあるアイシャと、美和子を含む飛行機の搭乗者。人質が美和子たった一人ならば、右京さんが言うように静観でき、美和子が犠牲になったとしてもアイシャを殺さなかったことに誇りを持てるかもしれない。しかし状況が違う。乗客の誰もが、誰かにとっての大切な人。「アイシャがどれだけ素晴らしい人間だとしても、ひとつの命です。150の命と引き換えにして良いとは思えません!」。この発言が意外でした。

 自分だけではなく周囲にも気を配れる優しさ、ついつい感情的になってしまう人間くささ。ここら辺は亀山くんの魅力だとは思いますし、亀山くん自身、アイシャを殺そうとしていたわけではありません。ですが、アイシャの命を150人の命と引き換えにする選択肢を真っ先に除外しなかったことが意外でした。
 右京さんなら、例えたまきさんが乗っていたとしても殺人を決して良しとはせず、静観を決め込むでしょうけれども、亀山くんは違う。こういったところも亀山くんらしさと捉えられる……のかな……
 私は「亀山くんなら誰かを犠牲に他の命を救おうとしないし、静観なんてせずに、足で犯人探し続ける!」と思ったんですけども……うーん、判断に迷いますね……亀山くん登場回を見返すと考えが変わるかもしれません。まぁ「亀山くんはそんなこと言わない!」と思ったところで「14年経ったので亀山くんも考えが大人になった」とも考えられるわけですし……


 何にせよ、美和子らが犠牲になることは避けられたものの、一人の命が散ってしまうことに。久々の亀山くんと伊丹さんの再会も本調子ではないまま。加えてアイシャと共に来日した人物たちも何やら不穏な気配を漂わせていますし、戻ってきて早々、亀山くんのメンタルが心配になる話でした。もっとこう、スカッとする話でも良かったんですよ……?
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あの頃の亀山くん

2022-10-12 07:38:42 | 相棒シリーズ
 というわけで今夜の相棒シーズン21より、初代相棒の亀山薫くんが帰ってきます!……「初代」ってつけると「亀山くんの前にも特命係に6人いたので、初代じゃないです!」とツッコミが来るんじゃないかと身構えます(苦笑。

 昨日は亀山くん最後の事件となるはずだったシーズン7の事件が放送されていました。「お世話になりました!」と言われて無言で握手を求める右京さんとか、最後まで悪態を突きあう亀山くんと伊丹さんとか、良いよね……あと、相棒が神戸くんに決まるまでの「越境捜査」とか面白いよね……
 ともあれ、先日放送された話以外で個人的に亀山くんといえば!な話を2つほど。

 まずはシーズン3「ありふれた殺人」。時効を迎えた殺人犯の自首に端を発し、それを知った被害者遺族が犯人の名前を尋ねてくるが、言うことはできない。しかし亀山くんの「底の浅い同情心」が遺族に期待を持たせてしまうばかりか、自首した犯人が殺害されてしまったため、遺族にも疑いの目が向くことになる…という話です。
 「あなたは、教えてくれますよね…!」遺族である坪井夫妻が亀山くんにすがるように尋ねる様は、何度見ても心が痛みます。そして覚悟を決めた亀山くんが、目に涙を浮かべながら毅然と言葉を発する様も印象的な話ですね。自首した犯人が殺されたという特異な事件であるにも関わらず、何故サブタイトルは「ありふれた殺人」なのかという点にも注目です。
 被害者遺族の想い、亀山くんの想いが、その表情や言葉から痛いくらいに伝わってくる哀しくも、警察官としての決意を新たにさせる物語となっています。


 続いてシーズン6「20世紀からの復讐」。爆破事件が相次ぐ中、亀山くんは偶然立ち寄ったコンビニで、爆弾魔から遠隔操作された人質になってしまう羽目に。しかしこれまでの爆破事件とは異なる状況に右京さんは違和感を覚え始め……という話。
 最初は緊迫感が漂っていたものの、あまりにも出来過ぎた話に違和感を覚え始めたところで、事態は思わぬ方向に……と、物語が二転三転していき、最後の最後まで全く予想がつかない事件となっています。特命係以前から続く亀山くんと伊丹さんのいつもの言い争いが思いがけず事件解決のきっかけになったのも印象的ですね。
 
 他にもシーズン4、亀山くんが勘違いから監禁されて命の危機に瀕する「監禁」も印象的ですね。久々にシーズン5「狼の行方」も見直そうと思ったのですが、どうにもディスクが見当たらず……録画してたはずなんだけどな…

 久々の再登場は嬉しい一方で「昔の方が良かった」と比較してしまいかねないという不安もあります。再登場にあたって過去のシーズンを見返していたから猶更そう感じかねません。ともあれ、ここ最近のシーズンはあまり楽しめていなかったので、今度は楽しめるといいな……
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ウルトラマンデッカー 第13話「ジャンブル・ロック」

2022-10-11 20:00:57 | ウルトラシリーズ
ウルトラマンデッカー 第13話「ジャンブル・ロック」

 絆創膏入れで誤魔化せるディメンションカードケース。そう考えるとGUTSスパークレンスって「持っていて不自然ではない変身アイテム」として非常に有能だったんだなって……そして誤魔化すとすれば「小銭入れ」ぐらいしか思いつかないゼットさんのウルトラメダルのケース。周囲から見えない設定のありがたさを改めて感じた第13話。

 マルゥルがネオマキシマエンジンのオーバーホールに訪れたところ、ナースデッセイ号にトラブルが発生。長いこと怪獣被害が無かったところへのスフィア襲撃。スフィアザウルスにより電波障害やら、1年経ったとはいえ地底大決戦時のバトルモード展開、加えてテラフェイザーといった新戦力の開発ともなれば、ナースデッセイ号の整備ばかりに時間をかけるわけにもいかなかったんでしょうね。
 
 デッカーの物語も恐らく折り返し地点である今回は「機械を使うことへの慣れの危険性」や「スフィアの腹の中にいる日常は普通じゃない」など、慣れの危険性がGUTS-SELECTの先輩であるマルゥルから指摘されることに。
 「総集編」的な立ち位置の話だったとは思いますが、ただ単に昔を振り返るのではなく、改めて現状の異質さや小さな変化も見逃してはいけないなど、カナタたちのみならず視聴者にとっても気が引き締まる話が展開されていましたね。

 そして、ケンゴ=トリガーに関わっていたマルゥルだからこその「気づき」も描かれることに。まぁ「人間がウルトラマンに変身する」事実を知ったうえでカナタの行動を見ると「戦闘中たびたび連絡が取れなくなり、その都度デッカーが現われている」わけですからね。そりゃ気づくわけです。こうしたウルトラマンと関わってきた先輩らしい視点の描写も面白かったです。
 しかし、本当にデッカーって何者なんですかね。スフィアとの関係性も気になるところですし……案外同族とか、ダイナに登場したゼルガノイドと何か関係があったりとか……


 生真面目サイボーグ、天然爆弾、ノープランゾンビの寄せ集め。しかし、だからこそどんな形にもなれる強さがある。果たしてカナタは何の天才なのか。今後の戦いを前に改めて気を引き締めるとともに、カナタの今後が楽しみとなる第13話でした。次回は……やっぱり暴走するんですかね……というか、させられている……?
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「ウマ娘 プリティーダービー」を遊びつつ競馬を見る 毎日王冠とマルゼンスキー編

2022-10-11 07:53:36 | ウマ娘 プリティーダービー
 ありがとうBSスーパーKEIBA……サイレンススズカの映像を見せてくれてありがとう……本当にカッコいいなぁ、あの逃げっぷり。素晴らしい名馬の名前を貸してくださってありがとうございます……

 さて、そんなわけで先日、毎日王冠が開催され、今回は特に応援する馬を決めずに眺めていました。故にラストスパートでサリオスが前に出てきたのにはめちゃくちゃ驚かされましたね。なんせ完全に意識の外でしたから。隙間をスッと抜けて駆けていくその様、最高にカッコよかったです。そっかー、こういう風に応援する馬って増えていくんだな……と改めて実感した競馬でした。

 

 そして「ウマ娘 プリティーダービー」では!遂に!マルゼンスキーを解放することが出来ました!デイリーレジェンドレースに追加されて以来、ずっと挑み続けて早何十日。念願かなってのマルゼンスキーお迎えと相成りました。ここに至るまでにもガチャは引いていたので、もしかしたらすり抜けでお迎えするかも……といった杞憂を抱いていましたが、無事に?ピースでの解放と相成りました。



 個別ストーリーや育成中においても、「チョベリグ」などの言葉や知識などから世代間格差を感じることがある彼女ですが、それもまた魅力の一つ。というか「メール」と「チャットアプリ」の違いについては私も疑問なくらいなので、むしろ親近感が湧きました(笑。



 彼女の育成ストーリーは「憧れ」にまつわるものだったように感じられました。憧れを前に打ちのめされることもあれば、その輝きに胸躍らせ、いつか自分もと後に続こうとするもの、追い抜こうとする者もいる。どこまでもレースを楽しみ、先頭を駆け抜けていく彼女が作った道を、ともに走ろうとするウマ娘たちの物語が展開されていました。ここから後に実装されたサクラチヨノオーのストーリーを見直すのも楽しそうですね。

 
 まだまだマルゼンスキーの育成は始まったばかりで、彼女の魅力のほんの一端にしか触れていない身ではありますが、お迎え出来て本当に良かったです。
 改めて見ると、マルゼンスキーって思ったよりも優しい雰囲気の持ち主なんだなーと。確かに「イケイケ」などのセリフや愛車を乗り回す様からはグイグイくる感じもありますが、一方でスペシャルウィークら後輩たちからも頼りにされている、頼もしいお姉さん感も魅力的なキャラクターですね。特に目が思っていたよりも丸っこいというか、優しい感じがして好き。


 といった感じで、マルゼンスキー育成に取り掛かり始めた今日この頃。今日更新予定のガチャでは新たにアストンマーチャンが登場予定!でも石は無い!ハロウィンのアグネスデジタルもメイショウドトウも来ていない!ここ最近、渋いっすね……まぁ、マルゼンスキー育成するから良いんだけども。
 次はオグリキャップの解放を目標にします。えーと、足りないピースは60個だから、デイリー分だけだと早くても2カ月後か……クリスマスプレゼントかな……その次は通常衣装のエイシンフラッシュとミホノブルボンか……頑張ろう。
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「ラブライブ!スーパースター!!」2期を見て

2022-10-10 07:58:11 | 2022年アニメ
 というわけで「ラブライブ!スーパースター!!」2期を視聴しました。

 1期は終盤を除けば結構楽しめていましたが、2期はあまり楽しめませんでした。

 まず、かのんをあまりにも持ち上げすぎだと感じました。ライバル・マルガレーテのようにソロアイドル路線を貫いた結果、かのんだけに留学の話が来る。あるいは東京大会前後で宣伝動画を撮影し、その過程でかのんがソロ曲を披露する。そういった過程を経ているのならば、彼女だけに留学の話が来るのも理解出来ますが、9人で歌っていたにも関わらずかのんだけが評価されたのは何故なのか。
 かのんの歌の素晴らしさは1期から描かれていた要素ではあるものの、国際的に評価される過程がやや不十分だったように感じます。

 結果、最終回付近ではかのんが留学するか否かが中心となってしまい、1期の頃から目指していたはずの「ラブライブ!」は通過点扱い。東京大会で優勝したとはいえ「全員で歌うべきか否か」と悩んでいた雰囲気はどこにもなく、最早全国大会は消化試合のような扱いであり、感動も何もありませんでした。せめて東京大会ではサニーパッションへのリベンジ、全国大会ではマルガレーテと留学をかけて激突!ぐらいの盛り上がりは欲しかったです。

 そんな全国大会の盛り上がりを犠牲にしてまで展開した留学の話は、2期最終回ラストシーンという局面においてまさかの中止。からの3期決定。もうわけがわからないよ。
 1期のライバル・サニーパッションはマルガレーテに台詞内で敗北していたことが判明し、マルガレーテ自身は初登場からしばらくまともな出番が無く、悲願だったはずの「ラブライブ!」優勝は何の感慨も無いままに掴み取り、みんなで背中を押したはずの留学は中止……2期は一体何がしたかったんでしょうね……


 改めて振り返ると2期は……恋ちゃんがゲームにはまる話ぐらいですね、楽しめたのは。それ以外はとにかく悪いところばかりに目がいってしまいました。特に可可とすみれ。1期の頃は微笑ましいやり取りを繰り広げていたのに、2期になってからしばらくは可可がすみれのやること全てにいちゃもんをつけているだけにしか見えなかったため、見ていて気持ちの良いものではありませんでした。
 新たに加わった一年生組にしても、正直加入させる必要があったのかどうか……もっと「一年生がいて良かった!」と思える場面が欲しかったですね。正直加入するまでの印象の方が強く、全員揃った後は「一年生」でひとくくりにされていたように感じました。

 新たに登場したマルガレーテも初登場のインパクトこそあれ、久々に出てきたかと思えばあっさり敗北し、往生際の悪さを露呈。あれを「夢を叶えようと必死になる姿」と捉えれば良いんでしょうけども、あまり好感はもてませんでした。
 ライバルの座を奪われたサニーパッションは結局何だったんだろうなぁ……経歴そのものは華々しいものの、全て結果でしか語られないために実際にどれほどの実力者なのか伝わりづらく、マルガレーテが彼女らを上回ったといわれても凄さが分かりづらいです。


 総じて、2期は1期に比べて後半の盛り上がりに欠けていたと思います。「全員で歌うべきか否か」「かのんを送り出すか否か」など、誰かの夢を叶えることは、誰かの夢を奪うことになる……そんな話が展開されていたようにも思えますが、全体的に唐突さが目に付いてしまい、腰を据えてじっくりと作品のテーマを考えながら楽しむことは出来ませんでした。

 3期は……何をやるんですかね。「ラブライブ!」連覇を狙って、また同じような展開を繰り返すのでしょうか。はたまた、各々の夢について描くのでしょうか。普通に留学して、留学中の話を映画でやれば良いんじゃないのかな……
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暴太郎戦隊ドンブラザーズ 第32話「けっとうソノ2」

2022-10-09 10:07:50 | 暴太郎戦隊ドンブラザーズ
暴太郎戦隊ドンブラザーズ 第32話「けっとうソノ2」

 花火を見て「カレーみたい」という漫画家・鬼頭はるか先生。そういった突拍子も無い感性が、ソノザの何かを刺激したんですかね…?

 さて、相変わらずいつ終わるともしれない戦いに身を投じるドンブラザーズ。まずは脳人の残る2人を倒さなければならないと言っていたところへ、ちょうどソノニから挑戦状が叩きつけられることに。ドンムラサメとの特訓で鍛えたソノニとソノザはタロウの到着を待ち、タロウ以外のドンブラザーズは戦いに参加せず、じっと連絡を待つ……あれ、この流れどこかで見たような……
 というわけで、ソノイの時と同じような展開が繰り広げられましたとさ(笑。まーたおでん食ってる人とトラブルに発展してるよ……さすがにおでんに興味を示す件はありませんでしたが。そう考えると、タロウに勝負を挑んですんなり受けてもらえたジロウって、割と運とタイミングが良かったのでは?

 で、ようやく戦いが始まるものの、案の定ここでも前と同じ展開が繰り広げられることに。加えて今回のヒトツ鬼・轟轟鬼も、以前忍者、魔法使いと立て続けにヒトツ鬼になってきた大野さんが変身。その冒険スピリッツは果てていただかないと、この人一人で全部のヒトツ鬼を制覇しそうな気がします(笑。
 どこかで見たことがある展開が続く中、現れたのは明らかに前とは一線を画したソノイ。一人称が「俺」に変わったほか、ソノニたちを「お供」と呼ぶなど、明らかにタロウの影響が色濃く残っています。
 更にドンムラサメは単身でブラックオニタイジンに巨大化!てっきり生まれ変わったソノイが乗るものだと思ってましたが、まさかムラサメ単騎とは。さすがに単騎では分が悪いのか、トラドラオニタイジンに敗北を喫していましたが、今後も出番がありそうですね。何なら、次週登場するオミコシフェニックスの登場で「俺、余ってるだろ!」状態になりそうなジロウと合体……出来るんでしょうか?

 避けれない攻撃をアルターチェンジで凌ぐなど、新しい展開もありましたが、基本は以前の決闘をなぞる形となった今回。しかし、その中で明らかに以前とは違うソノイの登場には驚かされました。今後もずっと新しいソノイが続くのか、何かのきっかけでタロウ成分が抜けるのか……
 ともあれ、次回はドンモモタロウがパワーアップ!CMではドンオニタイジンのパワーアップも披露されていますが、トラドラゴンジンの行方は一体……ブラックオニタイジンとどうにかなるのか、はたまたオミコシフェニックスそのものが、今回陣から示唆されていた「2人のジロウが一つに」なった結果なのか。武器にもロボットにもなるというのは、ルパパト、2号ロボが絡まない合体はギガントキョウリュウジンを彷彿とさせるところですが、果たしてどんな活躍を見せてくれるのか、楽しみです。
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仮面ライダーギーツ 第6話「邂逅Ⅴ:逆転のブースト」

2022-10-09 09:34:30 | 仮面ライダーギーツ
仮面ライダーギーツ 第6話「邂逅Ⅴ:逆転のブースト」

 小金屋森魚=仮面ライダーメリーの正体は違法カジノのディーラー。そこで培った経験を生かして、デュオ交代のチケットで道長とデュオを組むことに。
 となると景和が組むのはパンクジャック。無口・無感情のパンクジャックと共に、同じ柄のジャマトを同時に倒すべくトレーニングを開始するものの、パンクジャックは変身が終わるまで待たずに攻撃を仕掛けるという有様……ですが、これ、必ずしもチームワークがバラバラとは言い難いように思えます。そもそも遠距離武器のアローを使用している景和が接近戦を仕掛けるのもおかしな話だと思います。なので先行して敵に向かったパンクジャックの判断は誤っていないと……え?銃ライダーは接近戦を仕掛けるのが当たり前?……それもそうか……(汗。

 そんな中、道長が英寿に執着する理由を、英寿は気づいていました。第5話の時点では透が英寿とは別のギーツに裏切られたかと思っていましたが、ギーツとは異なる別のライダー2人組に裏切られていたようですね。で、その様子を目撃していた道長は、全てのライダーをぶっ潰す力を求めたと。
 ここで気になったのは、透が襲撃された時点で英寿は既にデザイアグランプリに参加していた、ということです。透が敗退したデザイアグランプリでも英寿が優勝していたのか、はたまた前回の道長のように、勝てはしなかったが生存したのか……優勝していたとすれば、その時に叶えた願いも気になるところですね。

 他人を蹴落としてでも勝とうとしていた森魚ですが、そんな考えを吹聴している人間が信頼されるはずもなく。そんな彼よりも、お人好しで御しやすいであろう景和や、裏切りなどまず考えないであろう英寿や祢音、NPCと思しきパンクジャックと組んだ方がまだ安全でしょう。裏切る側の人間は、裏切られる側にもなると。ある意味では上下が反転して別のフォームになるギーツらしい展開だったかと。

 恨み節を吐きながら消えていった森魚ですが、本当に日常生活に戻ったんですかね?何だかんだで復活してきそうな気がします。

 そんなこんなで次回はラスボスジャマト登場。
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