Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

CV1947アンプの改善

2008年09月08日 | ピュアオーディオ

Blog_0071 前回「CV1947アンプの完成」と言うタイトルで登場しましたこのアンプ、その後使っているうちに「物足りない」事が判りました。

「音がハジケない!!」のです。真空管が「クリップ」したようなサウンドです。高域のある帯域になると「ふん詰まった」様なサウンドで面白く有りません。聴いていてイライラします。高い買い物して高級部品を注ぎ込んでこのサウンドはないよ・・・・。

先日から「整流管」をCV378、5U4B、5U4BG、5AR4と差し替えて見ましたが一向に良くなりません。初段管のCV1173も3種類程交換しましたが変化なし。パワー管も色々差し替えて見ましたが特に変化なし。(・・・こうやってヒアリングすると球の良し悪しが直ぐに判ります。ムラードのHL4相当管は素晴らしいの一言。この球を3B252Bアンプにも準備したい)

いよいよ持って「回路部品」がおかしいのでは?と思うようになり、本日パワー管に使われているコンデンサー(0.22μF)をオレンジドロップ(0.22μF)に交換してみました。

音がハジケ出しました。でもまだ完全じゃ有りません。クリップ感は大幅に改善されていますが本来のTrail仕様のアンプには達していません。

設計上は0.22μFで良いのですが、この部分はかなり大きなコンデンサーに変えても良い筈ですので、0.47μF,0.68μF、2μF、10μFと段々と容量を大きくして行きましたら、かなりのレベルまで改善されました。この部分の容量を大きくすると音質は良くなります。安定性が増します。デメリットはスタート時の待ち時間が増えることです。容量を充填するのに時間がかかるようです。

どうやらこのアンプは、使って有る部品の「容量ヌケ」等の不具合が発生しているようです。この次は電解コンデンサーを交換してみようと思います。その次は抵抗類です。ユックリ時間を取ってやります。完全に整備しないと気になって仕方有りません。

1台のアンプを仕上げるのに色々と苦労も有ります。この様な事を繰り返しやっていきますと自然にスキルが身に付いてきます。

元々が電気屋では有りませんので発想が「非常識」です。でも電気屋さんの常識は「音」を良くする為のものでは有りません。私のアンプは余裕を持たせる所は非常識くらいにこだわります。何故なら「音質」を良くすることが目的だからです。今回も図らずも電気屋さんではやらない所でしょう。