Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

SP-LE8Tのルシファー化

2008年09月19日 | ピュアオーディオ

昨日入荷したSP-LE8Tを朝から聴き続けています。一般的には良く鳴っています。しかし私の望む質感では有りません。「バタ臭い」と云いましょうか、音の粒子にキレや音数が不足します。

早速午後から「ルシファー化」を致しました。5時ちょっと前に完了し、これから鳴らしこみです。SPは電気的信号を物理的運動に変換してくれるところです。この動作の感触は自動車のエンジンの「吹け上がり」と似たような意味合いを持ちます。

どんなに高性能の自動車も低速走行で乗り続けていれば、乗り手が変わってアクセル全開にしても本来の性能はすぐには発揮できません。徐々に馴染ませながら「高回転域」でも安心して回せるように調整していきます。

SPも同じ事で、ただ毎日可愛がって鳴らしてやるだけでだんだん良くなって行きます。「ルシファー化」でサーキットマシン並みのポテンシャルを獲得していますので何処まで良くなるかはお楽しみです。

SPの外見はまったく変わりませんので写真は有りません。


サウンドトレールを購入された皆さんへ

2008年09月19日 | ピュアオーディオ

スピーカースタンド「サウンドトレール」はスペーサーとトレールの組み合わせで初めて「音質と安全性」を確保します。

昨夜、オーディオベーシック誌にサウンドトレールを使ったお客様が紹介されましたが、写真を見る限り「スペーサー」を使わず、SP本体がトレールの上に載っています。この状態では「音が死んでいます」。スペーサーをSPのコーナー部に敷いてやれば響きがナチュラルになり「活き活きしたサウンド」になります。

トレールからキャスターを取り去って使うような設計はしていませんので販売もお断りしています。原理を無視した使い方はお勧めしません。


音の違いが判る???

2008年09月19日 | ピュアオーディオ

オーディオをはじめられて5年くらいの方が「ケーブルによる音の違いが判る」と自慢げにお話でした。ようは「だから私はオーディオマニアです。」と認めて欲しかったのかも知れません。

私の回答は「音の違いは小学生の子供さえ判る。自分の欲しい音がどうしたら出せるのか?」が問題です。第一自分が欲しい音が本当に判っているのか?と言うことです。この趣味の持つ深みが理解されていない方が多いように思います。その為には「沢山のシステムの音」を客観的に、主観的に聴くことが求められます。

私は常々言っていますが、この趣味をはじめてから、毎日聴いて20年未満の方は「初心者」、30年聴いて「中堅」、30年越えて初めて「一人前になれる可能性がある」と。自分の経験でそう考えています。

20代や30代の若い評論家が色々記事を書いていますが、正直言って「判っていない」としか言いようが有りません。どれくらいの機器の使いこなしを経験しているのでしょう?WEのサウンドや今までにど級クラスのSPやアンプが多々排出されています。中には世評で名機と言われるものも沢山あります。それらが本当の実力を出している所を聴いたことがあるのでしょうか?

20代や30代の評論家は私から云えば所詮「初心者」です。40代の方でも50代の方でも「初心者」が多いです。どんなシステムでも「それなり」に音を出してきます。その環境も様々です。それらを客観的に捉えて的確なアドバイスや使いこなしのテクニックをマスターするにはそれなりの理論と実際の経験が要ります。

現在のオーディオショップでは90%以上のところが「音の良し悪し」が判らないで「販売」に専念しています。高価格の商品を売れば「営業成績」が上がるからです。

私は「判る方」の為だけに商品を供給しようと考えて起業しました。企業としては非常に辛い「営業方針」です。それでもやはり自分と同じサウンドを求めている方がいるおかげでもう4年にもなりました。毎月薄氷を踏む思いをしながらも「自分の求めるサウンド」を追求しています。

そのおかげでほとんどの機器が「オリジナル」になりつつ有ります。商業ベースの商品は「音の良し悪し」と違う方向に流れていく物だと思います。この辺の「音の違い」が判るようになるためにはやはり30年以上の体験と思考が必要です。