Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

6L6G(KT66)アンプの試聴

2008年09月22日 | ピュアオーディオ

6L6G(KT66)のアンプが現在4セット有ります。オリンパスのマルチ用に準備したものですが、一通り数が揃った所です。

ここ数日図面作成ばかりしていましたので疲れています。今日は気分的に気持ちが乗りませんので「アンプの試聴会」を致しました。

Kt662 まず、トップバッターはKT66シングル(ウェルカム製)Trail仕様アンプです。

真空管は GEC KT66 に、整流管もソブテック(ロシア)を松下 5AR4に変更しています。

非常に元気が良くて音が前に飛び出してきます。シングルアンプ(8W)とは思えないドライブ力です。パワー管を差し替えたばかりですのでまだ十分にソケットと端子が馴染んでいないようです。ブリリアントなサウンドが出てきます。

Trail仕様のアンプですので当然RCAとXLRとIECインレットが使えます。当然ノイズレベルはTR型アンプと遜色ないかそれを上回ります。

6l6ghl4_2 次が6L6Gシングルアンプです。もちろんTrail仕様です。特にこのアンプはノイズがまったく聴こえません。出力はおそらく2Wくらいしかないと思いますが「音質」は「白眉」です。自宅で使えるレベルです。3B252Bアンプと同じ前段管を使っているからとしか言えないような「質感」です。左写真の金色の球です。これを聴いてしまうと他のはガラクタのように聴こえます。「音楽」としか言いようのないサウンドです。音の深みが有り、コクが有り、キレ・ヌケとワイドレンジで音の粒子も細かく、聴き始めたら「動きたくなくなる」サウンドです。これでもう少し出力が取れれば文句なしです。

次は、6l6gpp これが最近Trail仕様化したアンプです。当初低域用のアンプに考えていましたが、XLR化が現状では困難なためRCA仕様で確認しました。シャーシーはステンレスですのでしっかりしていて、タムラのトランスとも相まって非常に綺麗です。

これも非常にグレードの高い質感ですが、前のHL4を使ったアンプの音を聴くと表現力がストレート過ぎます。もっともこちらもパワー管と前段・次段管・整流管も良い物に交換したばかりです。特にパワー管はCV1947のクワッドですので豪華です。音質も申し分ない質感を感じさせます。

今回この3台を聴き比べましたが、パワーは抑えてでもHL4の初段管を使うのが良いと結論に達しました。ウェルカム製のKT66アンプは回路もシンプルですので改造するのはそう難しく有りません。ソケットとCR類を準備して行こうと考えています。

Stc4033l やはり、左の自宅アンプはグレードが違いすぎます。どう説明すればお判りいただけるでしょうか。「聴き始めたら動けない」とでも云いましょうか、SWを切るのに「決心」がいります。

このアンプに近づけたサウンドを他のアンプにも求めてしまいます。このアンプの複製を作ろうかと真剣に考えています。でも出力が2Wくらい(実際は10Wクラス有るのでは?)なので、実際にオリンパスシステムをネットワーク化して使ってみないとなんとも云えません。