Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

SP箱の方式

2014年08月24日 | ピュアオーディオ

最近のSPシステムは密閉型やバスレフ型の方式が多くなって来ています。構造が単純で作り易いからでしょう。SPもイージーな方向に流れている様に感じます。

昔(40年以上前)はバックロードホーン型、フロントロードホーン型、フロントロード+バックロードホーン型、フロントロード+バスレフ型、ミラーホーン型、後面開放型、平面バッフル型、クリプシュホーン型、折り返しホーン型等、色々と手の込んだSP箱が有った。

50~60年前以前は、真空管アンプの時代で、出力数が数ワットの時代が有った。その数ワットのアンプで、例えばシネマ劇場(数千人の会場)の隅々まで音を届ける為に、SPシステムに色々な工夫がなされていた。SPシステムを高能率にする為に色々な複雑な箱や、鋳型で作られたホーン類が工夫されていた。

トランジスター型アンプが出て来た事は「エポック」で有ったのかも知れない。半導体技術の進歩と共に、アンプの出力もサイズ的に小さくても非常に大きな出力(100W以上)を得られるようになって来た。アンプの出力が大きくなったのでSPの能率が下がる傾向になって来た様に思う。

現在私は、バスレフ型(JBLオリンパス)、Wフロントロードホーン型(RCA箱システム)、バックロードホーン型(SP-707J+α)のメインシステムに加え、L-26、自作CHR-70、JBLコントロール1・3、213PRO等(バスレフ型)を持っている。

複雑なホーン型の箱はSPの能率を上げてくれ、独得の「癖」の有る世界を描いてくれる。複雑な大型ホーン型は昨今の住宅事情で、小型化せざるを得ない状況になって来て、前述した密閉型やバスレフ型のSPにならざるを得なくなって来た様に思う。広い部屋をお持ちなら過去の手の込んだSP箱を使うのも「オンリーワンの世界」を作る上でお勧めのアイテムと思う。