私のシステムで最も重要だと思っているのは「ベースライン」と思っている。ベースラインとは、①SPシステム ②全てのケーブル類 ③電源部 の3点の事を指します。
システムの中心はやはり「スピーカーシステム」だと思う。 SPシステムは自分が求めるサウンドの表現力を出す処です。SPが有る程度決まらないと方向性が決まらない事になる。どんなジャンルをどんなサウンド・音色で聴きたいのか?が有る程度明確にならないと、SPシステム自体が決まらない。
オーディオを始めたばかりの方は経験が足りないので、SPシステムを次から次へと交換していくストーリーになると思う。自分も有る程度このストーリーに乗ってしまった。この辺は「経験」がないと決まらないところでしょう。しかし、20年も30年も同じ様にSPの交換ばかりしている様では「成長していない」事になるでしょう。
SPの選定の過程では、色々な国や有名メーカーのSPを実際に使ってみて経験して、自分の求めるサウンドに近づいて行くだろうと思います。世の中には過去の名機も含め沢山のSPが有りますので、選択肢が広すぎて選択に困る事も出てくるでしょう。
SPが決まれば、アンプやソース機器を一通り揃える事になり、システムが完成するでしょう。ここで、ケーブル類や電源部をじっくりと作り上げる事が大事です。所有している「機器の潜在性能」を引き出す事が出来るようになります。
自分のシステム(三つのシステム)では、この「ベースライン」がほぼ固まっています。固まっているから「ネックポイント」の機器を交換するだけで非常に大きな「音質改善」をしてくれます。
機器に投資はするがケーブル類が、その投資金額に見合わない場合が殆どです。私も決して現在のケーブルが最高とは思っていませんが、「合格点を出せる」所には着ていると思っています。価格にすれば機器の合計価格より、ケーブル類・電源部の合計価格の方が高くなっています。見えない部分にお金をかけています。