ああーでもない?こーでもない?とSP一つとっても「堂々巡り」を繰り返して、現在に至っています。ようやく「音質」の意味が判りかけて来た様に思います。やはり「失敗」を何回も繰り返さないと自分の望むサウンドにはならないようです。
オーディオは人生と共に変遷して行く趣味だと思います。特にスピーカーシステムは・・・・。機器の進歩も有りますが、退化する部分も有ると云う事も心に留め置かなければなりません。黎明期のスピーカーシステムは、技術者たちが「良いモノを作ろう」と画策していた時代だと思います。年代にして1970年以前の事だと思います。「黄金のアメリカ」の時代にマッチします。その後1980年代に日本のオーディオは普及を完了したのだと思います。
エジソンが電蓄を発明し、それがトーキー用に実用化され、家庭用に入って行った流れが有ります。現在では個人のお宅でシネマが見れる時代になりましたが、スピーカーシステムも「商業化」の波に押され、「売れるモノ」、「高収益に繋がるモノ」にシフトして行っている様に思います。それを先導するのが雑誌媒体だと思います。オーディオも長い経験を積んでくれば雑誌などを当てにせずに、自分でかなりの判断が出来る様になります。
オーディオに「終点」は有りません。何処までも追及できますが、何処で止めるかも重要な判断だと思います。自分の人生経験と重ね合わせて「成長」出来る様なシステムにして置くと、「買い替え」の無駄が少なくなると思います。