Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

音のバランス

2014年08月03日 | ピュアオーディオ

システムの最終調整は「音のバランス取り」になります。低音・中音・高音の音のバランスを出来るだけフラットにしたいと思っています。音量のバランスも大事ですが、音の張り出し具合のバランスも大事です。低音と云っても最低域の低音、中低音、高低音と同じ低音でもアンプやSPユニットの特性で張り出し方が変わって来ます。ここにユニットを選択する余地が有ります。同じ事が中音や高音にも言えます。

出来るだけフラットにしたつもりでも、何処か張り出し方が揃わない処が出て来ますが、それはそのシステムの特徴となるでしょう。

また部屋との絡みで決まる部分も有ります。特に低音と高音は連動して動く事が多いです。低域はその部屋の床の強度で質感や音のキレ・ヌケ・ノビが変わって来ます。弱い床面では重低音の再生や、激しい音のキレやヌケ、ノビに不満が出てしまいます。これを機器やケーブル、SPで何とかしようと思っても「物理的」に難しい処が出て来ます。床面の強度は低域にのみ影響するかと云うとそうではなく、特に高域のノビや張り出しにも影響して行きます。高域を対策すると低域が改善なんて事は当たり前です。気が着かないだけなのかも知れませんが、当然中音も影響を受けていると思います。

現在オリンパスシステムの「音の張り出し方」のバランスを取っています。高域が伸びて来ますと「音場」や「空間性」が出て来ます。「定位」は一般に左右のSPの中心(真ん中)に取るのが常識です。それでないとステレオになりません。しかし「定位」にはもう一つ有ります。SPの何処に「前後方向の定位」(位相と呼ばれる事も有る)を持ってくるかで、出てくるサウンドのイメージが大きく変わります。

これらのバランスを取る事と「音数」の確保をする上で、マルチアンプシステムの場合、チャンデバの後にプリアンプを使う手はなかなか有効だと思います。私の場合3ウェイで使っていますので、パワーアンプの前にプリアンプを是非加えて見たいと考えています。置き場所の問題と、プリアンプのサイズ・グレード、電源を何処から取るか?等悩ましい問題が待っています。