自分のシステム(JBLオリンパスシステム)は「基礎技術の見直し」をして、オンリーワンのサウンドになっていると思います。SPシステムの構成やドライブアンプ、ケーブル類、電源部の作り等、「他にはない」構成になっています。
特に拘ったのは「自然な音」(ただの音)に近づける事です。出来るだけ「音数」を多くして、帯域の欠落をなくし、音の厚みを増していながら、音のキレ・ヌケ・ノビを追及してきました。#375を使ったシステムで7.5畳の部屋で普通に使えてしまうサウンドにしています。JAZZでもクラシックでも同じサウンドで楽しめる様になっています。
ただ欲張りなところもあるので、SP-707Jシステムでは「耽美な世界」と云う、逆に「音作り」をしたシステムで個人的に好きなサウンドを聴けるようにしています。しかし、基本的にはオリンパスと同じ様な「基礎的対策」をしています。違いはアンプの選択と低域のバックロードホーンでしょう。
JBL#375はオリジナルのままで使われているのが一般的でしょうが、ケーブル類を良くしていくと「ふん詰まった音」である事に気付きます。その原因は#375内部のオリジナルリード線にある事を実験で確かめ、その線材を自作品に換装して使っています。その効果で「音数」の増加とキレ・ヌケ・ノビの良さを獲得しています。パワーを入れていっても音が崩れそうで崩れません。そう云った「工夫」を各所に施しています。