SPシステムのセッティングは非常に重要です。このセッティング如何で「活きた音」と「死んだ音」に分かれます。では活きた音・死んだ音とはどんなモノでしょうか?
例として「ドラム」を取り上げてみたいと思います。ドラムの音の要素は「革の張り具合」と「打ち方」に有ると思います。特に革の張り具合は重要なファクターです。きっちりと張った革のドラムからは「ヌケの良い、響きの有る音」が出ると思います。でもここで革部に何か触るモノが有れば、「くすんだ音」になってしまします。この「くすんだ音」が「死んだ音」で有り、「ヌケの良い、響きの有る音」が「活きた音」になります。
SPのセッティングは多くの方が見落としている部分です。「活きた音」を出す為のセッティングでも有るのですが、周波数特性を確保や音の厚み・キレ・ヌケ・ノビにも繋がります。
低域は500Hz以下で全体の70%以上の「聴こえる音」が出て来ます。この部分が「死んだ音」になっていたのでは「音質」云々以前の話です。あちこちのマニアの方の設置写真を見れば、そのSPが「活きた音」を出しているか?「死んだ音」を出しているか?見ただけで判断出来ます。
同じ様に中域や高域も単体でセットされているシステムでは重要です。メーカー製で3ウェイや4ウェイのSPユニットがエンクロージャーに組み込まれている場合は、「何らかの妥協の産物」であると云う事を理解しておくべきだと思います。