Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

SPユニットへの考え方

2017年05月15日 | ピュアオーディオ
私は「JBLの音」、「アルテックの音」、「タンノイの音」等無いと思っている。雑誌で分かりやすい様につけた名前で有って、鳴らすアンプやソース、テクニックが有れば、そんな妄言など吹き飛んでしまう。それぞれのメーカーのSPユニットは電気信号を物理的な音に変換する「音変換器」だと思っている。出来るだけ固有の音が無く、或いは有ったにしても魅力的な音色を持ったユニットを使いたいと思っている。

メーカー純正のSPシステムでは「出ない音」が沢山有る。3ウェイのSPでは3つのユニットから出来ているのが一般的。それでCDに入っている音が全て出せるか?と云うと大いに疑問が有る。この辺が判っていない方が多すぎる。メーカー礼賛の方等は「初心者」と思う所以である。そんな事を何十年も続けていてはいつまでたっても「初心者」で有る。

話はチョッとそれましたが、SPユニットは「音変換機器」である点は誰でも理解できると思う。コーン型にはコーン型の音、ドーム型にはドーム型の音、コンプレッションドライバーには・・・と同様に「専用の音」が有ります。世の中の「生音」にはいろんな種類の音が有ります。それらに対応させるには、色々な方式のユニットを一緒に鳴らした方が「生の音に近い」音になるはずだと思っています。

ただ現実は、一台のアンプでドライブできるSPユニットの数は最大4個までくらいでしょう。コーン型の38㎝ユニットクラスになると2発(Wウーハー)位まででしょう。インピーダンスが下がりすぎるとアンプが壊れてしまいます。最悪の場合、抵抗器やコンデンサーが発火します。アンプ類にもまだまだ進化の余地が有ります。

現実的に、今のアンプで使えるSPユニットを増やす方法としてはマルチアンプ方式でしょう。3ウェイなら3台のアンプが使えます。4ウェイなら4台のアンプが使えます。1台平均3個のSPユニットが使えれば10個近い異種のユニットを同時に鳴らせます。面白いサウンドになる事は想像できます。但し、ユニット毎に「合う・合わない」ユニットや音色が有るので、この組み合わせを探すのも一苦労します。