Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

RCAケーブルの作り方(その2)

2017年08月21日 | ピュアオーディオ


ベルデン#88760の1本の構造から見て行きましょう。このケーブルには3本のケーブルが入っています。(上述写真)1番赤色、2番黒色、3番灰色(ノン被服)、4番は全体をシールドしているアルミ箔で3番の灰色線と導通しています。

一般的には、これ一本でRCAケーブルやXLRケーブルが作れます。
1)赤色 ホット(HOT)+
2)黒色 コールド(COLD)-
3)灰色 グランド(GND)

となります。赤・黒はどちらをホット・コールドにしても構いませんが、全て同じ色で統一して使う必要が有ります。混在するとホットとコールドが入れ替わります。間違えたからと言って接続しても機器が壊れる事は有りません。定位が出無くなります。一般的に赤(HOT)、黒+灰色(COLD)の2本構造でRCAケーブルは作成されます。XLRの場合は3本をそれぞれHOT・COLD・GNDと3本を使って作成します。



ベルデン#88760は1本使いでRCAやXLRケーブルを自作されている事が多いです。ただ私的には1本使いでは音質的に面白くありません。「伝送容量」(どれだけ情報を送れるか?)的に大いに不満が有ります。2本使ったRCAケーブルを作成した事例を示したいと思います。

RCAケーブルの作り方(その1)

2017年08月20日 | ピュアオーディオ
オーディオを趣味にされていて、今まで1回もケーブルを作った事の無い方が沢山いらっしゃいます。「自作」と言うとメーカー製に比べて「性能が悪い?」何て思っておられる方も居らっしゃいます。

個人的見解ですが、「自作品はメーカー製を凌駕する」事も簡単に出来ます。出来栄えも「仕上げ」に気を配ればメーカー製並みに仕上げる事が出来ます。

何にしても「最初から良いモノ」何て作れません。何回も自作を繰り返して、スキルとノウハウを蓄積する事が大切です。その為の第1歩と考えてこのブログを読んでもらえれば幸甚です。



簡単な「RCAケーブル」の作り方を述べて見ます。使用するケーブル材は「ベルデン#88760」と言う型番の配線です。



#88760は比較的最近出てきた線材です。ベルデンと言えばBELDEN#9497や#8470のSPケーブルが有名です。もちろんこれらの線材でもRCAケーブルは作れます。ラインケーブルでは#8412辺りもスタンダード的に有名です。#9497や#8470・#8412は基本的に数十年前のケーブル材ですので古いです。新しい線材で性能も良くなっていると思って作って見ました。

固定観念を持って臨むとロクな事は無い

2017年08月19日 | ピュアオーディオ
MD機の選定に際し、「放送局用」のプロ機が音質が高そうだ?と固定観念を持って臨んでしまった。実は短期間に仕上げたかったという願いが有った。しかし、自分が意図する様な展開にはならなかった。

最終的には「民生機」に落ち着いた。もちろん「音質」及び「動作の安定」を優先しての事。電源ケーブルを自作ケーブルが使える様にしてやっと「音質」のハードルをクリアした。これから先20年位は安心して使える事を願っている。

機器を揃えればそれで良いと云うものではない。「音質グレード」が自分のイメージを越えないと機器選びは終わらない。機器に求めるのは「音質グレード」と「故障しない事」で有る。どんなに音質だけが優れていても、すぐに壊れるものでは使い物にならない。それに、機器のデザイン・重量・サイズ等も選考の対象となって来る。手間と時間のかかる作業でもある。しかし、オーディオマニアの常として、新しい機器を聴くのは非常にワクワクする事でも有る。

若い頃(30代)はJBL#4343(約80Kg)を素手で一人で持ち上げてSPスタンドに載せる元気が有った。しかし、60代にもなるとその様な筋力はない。1台当たり10Kgぐらいを目安にして、システム全体を軽量化したいぐらいだ。増設に伴うレイアウト変更や機器の入れ替えの際等、特に重量は気にかかる。中腰で持ち上げてギックリ腰になったり・・・なんて事は日常的に起こって来る。

今夏は工具類も不足分を補充していた。この秋を睨んでの事だ。機器の増設が終われば「ケーブル類」の充実を図らなければならない。増設した機器の分だけ「ケーブル」を補充しないといけない。ケーブルの試作に終わりはない。積み上げて来たスキルに新しい発想を取り込んで更に良いケーブルを作成して行きたい。

メインシステムのソース状況

2017年08月18日 | ピュアオーディオ


メインで鳴らしているオリンパスシステムのソース機器探しもようやく完了に近づきました。5年前、CDオンリーだったこのシステムにソース機器の追加を思い立って、2TR38オープンデッキやチューナー、カセットデッキと色々な機種を購入しては聴き比べ、「音質レベル」を確認して、1台づつ定着させていきました。



チューナー探しもアキュフェーズ:T-1000にして固定しました。ノイズを殆ど気にしないで聴く事が出来る事が良いですね。せっかく良いチューナーが入ったモノだから、「FMエアーチェック」してソフトを増やそうと考えて、「録音・再生」出来る機器を探しました。2TR38オープンデッキもカセットデッキも音質的に満足いく所まで持って行けませんでした。また取り扱いが面倒で、ランニングコストも高く、ソフトの保管も含めて問題が多くテープ類は諦めました。DATも集めましたが、1台のみ残して処分しました。MD機はケンウッドのDM-9090×2台に落ち着きました。最終的には電源ケーブルを自作品が使える様にしてやっとモノになりました。



MD機は初めは「局用」に拘っていましたが、余りにマシントラブルが多く、殆どの機器でピックアップが消耗していました。プロ機は酷使されているので良くありませんね。同じMD機でも初期の機器の部類に属するので、その後の改良の恩恵を受けていないのも残念でした。現在はDN-991Rのみメインシステムで使っていますが、これもそのうちに無くなると思います。MD機も中古で買うなら1995年以降のコンシュマー用の方が音質が良いですね。聴き比べるとすぐに判ります。

ソース機器も①CD ②チューナー ③DAT ④MD×2台・・・となり、かなり充実して来ました。「音質レベル」に拘って集めました。CFカードやSDカードの使えるモノも考えましたが、こちらはサイズが小さすぎて曲名や演奏家の名前を書き込めないので、一発取り出しが出来ない為に諦めました。MDで120分録音できるとありがたいですね。

MD機の選定も終わり・・・

2017年08月17日 | ピュアオーディオ
MD機の選定も終わり(あまりに拘り続けていると先に進まない)、ハイレゾの効果も実体験で把握した。2年間ほどMD一辺倒で機器の確保や実験をして来ていたが、そろそろ終わりにしても良いと思う様になって来た。

MD機を購入するにあたり、放送局用のグレードが高そうだと思って(電源のインレット化やXLRバランス伝送が出来ている)追加工事をしなくて済むプロ用機器を最初は狙っていた。SONY ADW-B5やDENON DN-990R,DN-980F、DN-991R等を集めたのはそんな理由からだ。

しかし、それらの局用機器は酷使されていてまともな機器が残っていない。殆どが使われなくなってから10年以上放置されていたり。ピックアップが消耗していたりと散々であった。初めからこの様な悲惨な状況でソース探しを始めたのは時間とお金の「浪費」以外何物でもなかった。プロ用機器の実力も判った。

以前CD用のDACを探していた時に、16bitと20bit、24bitのモノを比較した事が有ったが、当時はハイbit=繊細な印象であったが、逆に音の線の細さも気になった。結局CDラインには16bitのDACを揃えた。エネルギー感が一番自然に感じたからだ。

今回MD機で24bitのサウンドを実体験できたので「どんな音」なのかを掴んだ。これはCDラインのDACに転用する事も可能だと思っている。現在は機器やラックの置き場所が無いので実験が出来ないが、その内部屋への対策をしてもっと沢山の実験が出来る様に考えている。

ようやく「ハイレゾ」のサウンドを実感できた

2017年08月16日 | ピュアオーディオ
ハイレゾのサウンドが騒がれてから久しいが、なかなか自分で「ハイレゾの音」と言うのを実感出来ないでいた。ハイレゾとは?(CD規格:サンプリング周波数44.1KHz・量子化16bit)のどちらかがスペック的に超えていたらハイレゾと呼べるそうだ。

44.1KHzサンプリング周波数でも量子化が20bitや24bitならハイレゾと言う事を確認して、局用デジタルレコーダーを入手して見たが、なかなか思う様なサウンドにならなかった。MD機もCD規格を圧縮したもので、CD規格を超えるとは言い難い所がある。

今回コンシュマー用の20bit録音・24bit再生のMD機を入手して鳴らして見たが、オリジナルの「直出し電源配線」のままでは、「バタ臭い音」(音のキレ・ヌケ・ノビを感じず、ナローな質感)でしかなかった。多分電源ケーブルを替えれば大幅に音質アップするとは思っていたが、インレット化の工事をしなければならない。その為には道具や工具を揃え、インレットパーツを準備しなければならない。なかなか重い腰が上がらなかった。面倒で手間暇がかかります。ゴミの処理にも困ります。出来ない理由はすぐ作れます・・・。しかし、いざやって見れば、手間暇はかかるが4台/日のペースで処理してしまった。

MD機にも「電源ケーブル」を他の機器と同じ最高グレードにして、しばらく鳴らし込んでから比較した所、CDを超えるサウンドを確認できた。ノーマルのCDのサウンドにも音質アップの為に、かなりの期間と材料・パーツをつぎ込んできた。そのサウンドとはどこが違うかと言う処が判って来た。確かに良い方向に解像度が上がり、質感にも効いて来る。艶やかさや、さざめく様な弦楽器の質感が出て来る。音の見通しもヌケも良い。全体的バランスも申し分ない。これから先はもっとハイレゾになる様な機器を探す基本が出来たと思っている。音を聴き分けられなければ(実感しなければ)先には進めない。

CD後のソースの目途がついた

2017年08月15日 | ピュアオーディオ
オーディオの「音質アップ」には「ソフト」と言うもう一つの縛りがある。1950年代に出来たアナログLP盤、1960年代のチューナー・オープンリールテープデッキ、1970年代のカセットデッキ、1980年代のCD・DAT、1990年代のMD、2000年以降のネットオーディオ(HDD含む)と色々なソース機器が有る。それらには「録音物」と言うパッケージメディアが存在する。個人的に、アナログLP・CD・チューナー・MDと揃えている。

それらには専用のソース機器が必要で、アナログプレーヤー・CDプレーヤー・チューナーと常設のソースは意外と少ない。アナログプレーヤーはCDの登場と共に衰退し、長らくCDの独壇場で有ったが、SACDやDAT・MD・デジタルカード(CF・SD)・HDD等のハイパフォーマンスのソフトが出て来ている。しかし、どれが今後の主流として生き残っているのか予測がつかない。また、既に集めたソフトの為に機器も準備して置かないといけない。50年前のLPを聴く為にはアナログプレーヤーが不可欠であり、CDを聴くにはCDPが必要である。CDやSACDでも開発されて既に30~40年になる。次のソース機器を考えて置かないといけない時期に来ている。

現在、私のソースのメインはCDで有るが、先にも述べた様にCD自体が40年前のソースである。その後SACDとかも出ているが、ソフトの高価格や数の面で主流になれないでいる。簡単に自分が今やっている事は、CDの後でメインに出来るソース機器を探している。当然、CDより高性能な音質を望んでいる。

「ハイレゾ」(CDの規格以上の性能)にすればその可能性は高いと思っている。それも廉価で・・・。ただ現在販売されている「ハイレゾ機器」はPC系の作りが多く、安心して使えるのか?に疑問を持っている。もう一つ、丈夫な電源系とライン系のソケットの付いた機器を探していた。これは「音質」にも効いて来る処。そこで目を付けたのがMD機器。ようやくお眼鏡に有った「音質」(CDを越えた)を作り出せそうだ。

サブシステムのアンプ変更

2017年08月14日 | ピュアオーディオ


この3日間ほどMD機の音質比較をして来て、ちょっと疲れましたので、気分転換にサブシステムのアンプを入れ替えしました。上の写真が交換後のアンプ群。その前はサトリのミニプリ+パワーアンプでした。



現在は#4311Bの上の小さいSPは除去してシンプルなシステムに変更しています。



ソース機器は、CDP・チューナー・MD(DM-9090-2台目)にしました。MD機の音質比較も一段落して、「どれが良いか?」もほぼ固まりました。まだ機器の活性化は完全では有りませんが、その傾向は判ります。その結果、「この機種」に限定しようとほぼ気持ちが固まりました。





こちらは現在眠っている機器達。通電して機器のお守りをしているモノも有れば、ガラクタも有ります。そろそろこれらの機器も処分をしてしまわないといけません。

MD機の音質比較をしているが・・・

2017年08月13日 | ピュアオーディオ
先日から「インレット化後」のMD機の音質比較をしているが、機器の活性化度がそのまま「音質」の良し悪しに繋がっている様だ。今回の比較はファーストインプレぐらいに考えていただきたい。本当の比較は今年の年末ぐらいになるだろう。



機器を最高級電源ケーブルで活性化させるには半年以上(1000Hr以上)鳴らし込む必要がある。DM-7080もサブシステムで鳴らしていたが、まだヌケていない様で音の塊(音の分解能がイマイチ)が有る。これは「活性化度」が低い証拠だと感じる。DM-9090もこの電源ケーブルで活性化させるには半年はかかる。ついでにプリアンプにダイレクトに接続しているDENON DN-991Rでも比較して見たが、こちらの方が一枚も2枚も音数が多い。音のヌケ具合も非常にしっかりしている。こちらの機器は最高級電源ケーブルで半年以上ドライブしている。機器の活性化度が前述2機種と全然違う・・・と感じる。


ケンウッドMD機の音質比較

2017年08月12日 | ピュアオーディオ
電源のインレット化が完了し、最高級電源ケーブルが使える様になりましたので、昨日は朝7時から夕方6時まで連続で、1枚のFM録音盤を使って「音質比較」をしていました。電源ケーブルを交換する前は、音質比較するまでもなく「バタ臭い」サウンドでした。音のキレなど感じる事も出来なかった。比較したMD機は以下の3機です。

①DM-7080(フィリップDAC7使用)20bit機・・・1995年発売(購入後約4か月)発売価格:¥8万円
②DM-9090-1号機 24bit機・・・1997年発売(購入後約4か月)発売価格:¥12.5万円
③DM-9090-2号機 24bit機・・・1997年発売(購入後約1週間)発売価格:¥12.5万円

最初にDM-9090の1号機と2号機の音質比較をして見ました。同じ型番の機台だから同じ「音質」と思っている方もいらっしゃると思います。比較対象は「機器の活性化度」。4か月も使っている機器と1週間しか使っていない機器の比較です。(私の所に来て・・・)



結果:1週間しか使っていない2号機は、1号機のサウンドを聴くと「ふん詰まり」(機器の活性化度が低い)のサウンドですね。音のヌケ方や音場表現等こじんまりしている様に感じます。2号機→1号機→2号機の順で聴いただけで、2号機は「メインで使えない」判定となり、サブシステム行になりました。しばらくはサブシステムで鳴らし込んで「機器の活性化」を待つことにしました。



DAC7を使ったサウンドが最高・・・とか、うたい文句にしている方も居る様なので実際に確認したくてDM-7080を購入して見ました。DM-9090との比較になります。

全体的な感じは、DM-7080は「非常にまろやか」なサウンドに感じます。これに対してDM-9090は分解能が高く、キレの有る音に感じます。bit数が20bitvs24bitでは、24bitの方がより繊細な分、分解能が高い様に感じます。この辺は好みの問題も有ります。