今日も晴れ、青空を見上げると白い雲がたくさんポッカリと浮かんでいる。この雲たちは何処へ流れて行くのだろうか? 外気温は33度、まだ暑さが続いている。
今日は盆さま迎えの日。この辺りに永年住んでいる人たちは日中のやるべき仕事を早く切り上げて、サッパリと着こなしをして、早い人では日の沈まない頃に家族でお墓に向かい、盆さまと共に家に帰る。
このような慣習を新たに住み着いた人にはなかなか理解して貰えないようで、このお盆についてもいろいろな感覚のズレを抱えている。
7月には墓地管理者から封書が届くが、その中には今年も 『先祖の霊を送り迎えする際に、道路上へは線香とナス・きゅうの午を置かないように、引き続きご協力をお願いします』 との注意喚起が載せられていた。
置く人は単なる慣習だからと考えるだろうが、置かれた人はゴミ扱いの感覚で意見は平行線を辿るだけだ。
昔は土の部分が多くあったから、置かれた物も大地に自然に帰ったであろうが、今のようにコンクリートだらけになった町内の道路ではいつまでも邪魔者扱いで消えることもない。
このような様子を見たご先祖さまたちはどのようにこの下界のいざこざを眺めているのだろうか? もしかして 『もともと人間が変えた街中の環境だから、人間どもが解決するしかない』 と、突き放すだろう。
お先祖さまたちが往き帰りを間違えないように角角に置いた線香の目印も、もうそのような時代ではなく、ご先祖さまたちだってスマホくらいは持っているのかもしれない。
我が家では転居してお墓から遠く離れたので、近場まで私独りで迎えに行くが、15日にはもう送り盆となる。このスケジュールは市内でもその宗派によって違うが、あっという間にお盆も過ぎて秋に向かう。
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