時は数年前の正月、永井平九郎を探して福島県いわき市三和町永井に鎮座する永井神社に向かった時、面白いものを見つけました。藁で出来た家です。中をみたら小さな卓袱台があり、ちょっとした御茶飲みスペースと成ってました。
こう言うの見るとワクワクしますね私。チョット中で缶コーヒーでも飲みながら本を読んだら至福だろうなぁーと思いました。うーん、良いですね。
でも、その時同行していた私の両親は言いました。「これは燃やすのだ」と。以前からいわき市では藁の家を造り燃やしているそうなのです。
何で折角の藁の家を燃やすのか。まっ、田植えの時期になったら邪魔になるでしょうけど、どうも燃やす為に毎年造っている様です。何かの儀式、或いは祭りの一環で燃やすのか。どんと祭の変り種か。どうなんでしょ。
あれからずっーと気になっているんですが判らないです。それではとネットで調べましたがヒットせずです。困りましたねぇー。
藁で出来た人形なら宮城県にタテカシマ様が伝わってます。刀を差した馬鹿でかい髭の武将の姿をした藁人形です。ただ一点問題があります。出しているのです。まぁー何と言いますか、私がこんな姿を街でしましたら警察に捕まっちゃうものを出しています。
どう言う事かと言いますと、このタテカシマ様、道祖神の象徴的なものを出している。こんなものを出しているのであれば、どう考えても男の道祖神と同神ではないか思うのです。
そして「タテカシマ」と言う名前。鹿島神・建御雷神をイメージしますね、普通は。私は因縁の鬼渡神で神道を考えているので「鹿島立ち」の神・阿須波神をイメージします。「タテカシマ」と「カシマタチ」って似ていますし。それに阿須波神は鹿島の地主神であり、鹿島から旅立った神ですから。
「阿須波神が鹿島から旅立ち辿り着いたのは塩竃。志波彦神は阿須波神。そして鹿島神でもある。だから塩竃神社やその境内の志波彦神社に祭られているのだ」とは断言出来ませんが、「タテカシマ」様は阿須波神。そして男の道祖神であると思います。
そして鬼渡神社には阿須波神と共に波比岐神が祭られている。それは女の道祖神だからと思います。
これまでも伝えていましたが、道祖神はクナト大神とアラハバキ神であると私は考えています。アイヌでは「クナト」は男性器、「アラハバキ」は女性器を意味するとされています。そして「波比岐神」と「アラハバキ神」の発音も似ている。こんなところがその理由です。突っ込みどころはありましょうが。
続く。