諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

木花咲耶姫は不倫をしたのだろうか!? その4

2016年04月23日 16時26分31秒 | 神道

続きます。

話を木花咲耶姫に戻します。本当に木花咲耶姫が産んだ子供はニニギ命の子供だったのか。

木花咲耶姫の両親は手名稚命・足名稚命。どちらも大山祇神の子。兄弟で夫婦。つまり聖婚。判りやすく言うと近親婚。国津罪を犯している。だから私は国津神と考えています。

ニニギ命は「国津神の子供だろ」と言ってます。国津神の子供であると仮定したなら、誰が該当するのか。

国津神であるなら近親の兄弟神が怪しいですね。木花咲耶姫の兄弟は岩長姫、木花知流姫、手名稚命・足名稚命、天之狭土神・国之狭土神、天之狭霧神・国之狭霧神、天之闇戸神・国之闇戸神、大戸惑子神・大戸惑女神となります。

最後の4カップルは狭い土の神、狭い霧の神、暗闇の境界線の神、惑わす境界線の神となるのでしょうか。怪しいですねぇー。

木花知流姫はスサノオ命のこの八鳥奴美神の后となっていますが、ここからして時代は滅茶苦茶ですね。

それにしても悪い意味合いの名前が多いのが気になります。「耶」、「流」、「狭い土」、狭い霧」、「闇」、「惑」。全て姓名判断ではタブーな文字です。悪い意味合いです。

記紀の著者が天津神である天孫族。つまり天皇家が善として考え、侵略された側である国津神を悪とする考えからこんな悪しき名前を付けたのでしょうか。その事からしても大山祇神の家系は国津神である事を証明していると思えますね。

前回、「安達ヶ原の鬼婆=瀬織津姫説を考察する」と題して記事を書きました。そして神道の神は人の罪を実践する。そして罪を受ける。場合によっては死ぬと書きました。

私、その点を考えると木花咲耶姫の子供はやはり国津神の子。不倫で授かった子ではないかと思うのです。

木花咲耶姫がモデルとされる昔話があります。かぐや姫の「竹取物語」です。竹の中から産まれたかくや姫が美しい女性へと成長した。多くの男に求婚された。全て振って月に帰ったと言うストーリーです。これは何を意味するのか。

美しい女性が犯す罪。それは不倫だそうです。これ、私が言ってるのではなく「安達ヶ原の鬼婆=瀬織津姫」説を唱えた某大学名誉教授が唱えています。

かぐや姫は罪を犯し、罰として月から地球に落とされた。その罪とは不倫ではないかと言ってるのです。

不倫の罪で月から追放され地球に落とされた。地球でも美しい姿から多くの男に求婚された。贅沢な暮らしを可能にしてくれる男達も大勢いた。好きなタイプの男もいた。育ててくれた爺様・婆様の期待にも応えたかった。自分も地球の暮らしが気に入った。それでも地球の男には靡かなかった。これは月で犯した不倫の罪を地球では犯さなかった。地球での禊をこなした事を意味します。だから月へ帰る事が許された。

この話、またまた登場しますが「熊野権現・五衰殿」の話と同じ流れだと思います。五衰殿は不倫はしていませんし、王子は夫である善財王との子供でしたけど。

簡単に言っちゃいますと竹取物語は不倫は大罪である事を語っています。それはどんな理由があろうとです。そしてかぐや姫は地球での試練に打ち勝った。それで罪を許された。禊は済んだと言う事。これは仏教の考えから来ていると思われます。月に戻ったのですから・・・・・。

 

続く。

 

 

 

 

 

 

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