ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

「犬ですが、ちょっと一言」 ミュリエル・ドピン

2007-12-12 09:30:40 | 
一言で済むわけない。

人間って奴は、ほんと変な生き物だ。当の人間自身がそう思うのだから、その人間どもを身近に眺めている犬たちには相当な言い分があろうと思う。

でも、その犬だって相当な変わり者だと思う。動物界広しといえども、自ら望んで人間のそばに居たがる動物は稀だ。猫も人間のそばに居ることを好むが、あくまで猫主体の主観だと思う。

ところが犬は、人間と一種の共同体幻想を抱く。群れを作る習性ゆえだと思うが、飼い方を間違えると、自分がリーダーと思い込み、人間とトラブルになることもある。でも、これは人間が悪い。

犬を飼う以上、犬が快適に過ごせるように、人間が管理する義務がある。犬は人間ではないし、人間として遇されることを望んではいない。でも、表題の本とは違って、実際には犬は話せない。

犬は服を着せられることを望んではいないと思う。人間と同じものを食べさせれば、かえって健康を害することもある。犬がそばに居てくれることは、とても幸せなことだと思う。だから、犬にはいつも元気でいて欲しい。

だからこそ、犬に代わって私が文句をいってやる。犬は犬として扱って欲しい。きっと、そう願っていると思うゾ。
コメント (6)
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