野球漫画といえば、やはり水島新司だ。代表作はやはり「ドカベン」か「あぶさん」だと思う。
されど、私にとっての水島・野球漫画との出会いは、週刊少年サンデーに連載されていた表題の作品だった。熱烈な阪神タイガース・ファンのおじいちゃんが名づけた藤村甲子園は、或る意味私にとって異星人だった。
「いくで、まめたん!」 「はいな、あんさん」の掛け声で始まる剛速球の三振ショー。変化球を嫌い、直球勝負一本のドあほう投手でもある。巨人を敵視し、東京を嫌う主人公たちに、こんな人たちがいるのかと驚きを隠せなかった。
地元の少年野球のチームに入り、レギュラーになれない(人数多すぎだわさ)ので自分たちでチームを作ってしまった私にとって、理解しがたかったのが阪神ファンだった。あれは一体なんなんだ?
同じ野球ファンとはいえ、あの熱烈な応援、熱い思い入れ、理不尽ともいえる熱狂ぶり。東京生まれで、東京育ちの東京原住民の私にとって、異世界である関西との出会いがこの漫画だった。
野球あり、喧嘩ありの破天荒な漫画だったが、一番印象に残っているのはエンディング。幼馴染みであり、子分であり、他に代えられぬ相棒でもある、まめたんとの別れ。目を瞑れば、今でもその場面を思い起こせます。
バッターボックスに立ち、全力の球を投げて欲しいと頼む、まめたん。驚いたことにホームランを打つまめたんに一喝される甲子園。「三球も同じコースに投げれば、わてにもホームランは打てる。そんなんでプロとしてやってけるのか!」と言い、そして母の介護ゆえに引退を告げる、まめたん。マウンドに直立して吼え、泣き、そして別れを告げる甲子園。万感の感謝をこめての「おおきに、おおきに、まめたん」と号泣する。
このエンディングゆえに、私は数ある水島・漫画のなかでこれが一番好きでした。
されど、私にとっての水島・野球漫画との出会いは、週刊少年サンデーに連載されていた表題の作品だった。熱烈な阪神タイガース・ファンのおじいちゃんが名づけた藤村甲子園は、或る意味私にとって異星人だった。
「いくで、まめたん!」 「はいな、あんさん」の掛け声で始まる剛速球の三振ショー。変化球を嫌い、直球勝負一本のドあほう投手でもある。巨人を敵視し、東京を嫌う主人公たちに、こんな人たちがいるのかと驚きを隠せなかった。
地元の少年野球のチームに入り、レギュラーになれない(人数多すぎだわさ)ので自分たちでチームを作ってしまった私にとって、理解しがたかったのが阪神ファンだった。あれは一体なんなんだ?
同じ野球ファンとはいえ、あの熱烈な応援、熱い思い入れ、理不尽ともいえる熱狂ぶり。東京生まれで、東京育ちの東京原住民の私にとって、異世界である関西との出会いがこの漫画だった。
野球あり、喧嘩ありの破天荒な漫画だったが、一番印象に残っているのはエンディング。幼馴染みであり、子分であり、他に代えられぬ相棒でもある、まめたんとの別れ。目を瞑れば、今でもその場面を思い起こせます。
バッターボックスに立ち、全力の球を投げて欲しいと頼む、まめたん。驚いたことにホームランを打つまめたんに一喝される甲子園。「三球も同じコースに投げれば、わてにもホームランは打てる。そんなんでプロとしてやってけるのか!」と言い、そして母の介護ゆえに引退を告げる、まめたん。マウンドに直立して吼え、泣き、そして別れを告げる甲子園。万感の感謝をこめての「おおきに、おおきに、まめたん」と号泣する。
このエンディングゆえに、私は数ある水島・漫画のなかでこれが一番好きでした。