誰が悪い

カタールでのワールドカップへの最終予選でヘロヘロしている我が日本代表。ようやく出場可能が見えてきた３位になれた。でも、まだまだ危ない。

その醜態の原因は、森保監督の能力不足だとマスコミが騒がしい。これは事実だと私もそう思う。でもね・・・

いやだねぇ、弱い者いじめは。

森保監督の経験不足、能力不足なんて就任時から分かっていたことでしょうに。現在の日本代表選手の技量は、アジアではトップレベルであり、誰が監督であろうと予選は突破できるはずと踏んだ田嶋・日本サッカー協会会長の肝煎りの結果です。

要は選手に比べて強化が遅れている監督、コーチ陣に世界と対峙する貴重な経験の場を与えることを目的とした日本人監督就任です。そんなことは、幾度となく説明されてきたこと。

なれば今、批難されるべきは田嶋・日本サッカー協会会長であり、それをサポートしている日本サッカー協会そのものでしょうに。それを知っている一部の気鋭のジャーナリストは批難しています。

でも大半の新聞、ＴＶのスポーツ担当記者様たちは森保監督を狙い撃ちして溜飲を下げるのみ。温厚な森保氏も先日のオマーン戦の勝利の後のインタビューで切れてましたが、無理ないですね。

たしかに森保監督の目指すサッカーは、対戦国チームのコーチ陣に解明され、対応策も練られていることは、私でも分かる。また攻撃よりも守備に偏重しているのは、そのような選手を森保監督が意図的に配置しているからに他ならない。それも見抜かれている以上、日本が苦戦するのも必然です。

ただ幸いにして監督よりも選手のほうが分かっていて、個人の頑張りにより辛うじて勝ちを拾っているのが今の日本サッカーです。一応、森保監督の選手交代も当たったと褒めたい気持ちも少しある。

でも、勝てない戦術に拘る無能ぶりは、この監督の限界を示している。現場の記者たちも分かっているはずですよ、それなのに批難するのは監督ばかり。

そんなに日本サッカー協会に睨まれるのが嫌なのかしらん。そんな甘い態度で記者を名乗れるのだから、随分とお気楽なものです。森保監督に隠れて、しっかりとした情報提供などのサメ[トをしていない裏方の日本サッカー協会の怠惰ぶりを批難できないマスコミなんて不要です。

でも、少なくとも裏方の日本サッカー協会には、日本人監督やコーチのレベルアップという目標がある。そこを付けない記者の腰抜けぶりが実に不愉快でなりません。