「お師匠、11日に入笠へ行きます」
「11日、明後日か、すぐだな」
なんて会話が昨日の朝、師弟の間にあり、かくて11日は昨日の段階で「明後日」になってしまった。正しくは「やなの明後日」だ。こういう勘違い、思い込みは、新しい年になってまだ10日と経っていないのにすでに何度もした。
これではならじとようやく、昨年の12月のままになっていた暦も今年のにしたが、現在の冬ごもりの暮らしとはそんなもの。冬眠に近く、冬はこれからだというのに疎ましく、春という言葉は暗い穴のずっと先に明るく、心をときめかせるほどだ。いつの間にかそこまで軟弱になった、無念だが。
以前は、四つの季節を等しく好み、愛せた。春、夏、秋、冬、その中でも一番控え目な季節が、冬を終わらせる春だった。ところが今は春は大きい。夏と冬が退行し、春と秋が最も心象の中で存在を発揮するようになった。やがて訪れる最盛と衰亡、その両極端を予兆する季節だからだろうか。今では、あれほどに執心した冬も、熱の醒めた思い人のようになってしまった、ナンテ。
そろそろまた、旅に出たくなった。昨年は今ごろ紀州へ行き、熊野から十津川を通り吉野まで、5日ばかり湯を巡り、旧跡を訪ねた。今年も案だけはある。それをいつ実行するかはまだ決めていない。気紛れの気に連れられて、遊子となる日をじっと待っている。クク。
1月はまだ予約ゼロです。2月の3連休10、11、12日はキャンセルとなり、空いています。2月は3、4、5と日と17、18、19日予約あります。この間及びその前後でしたら、少人数でも受け付け可能です。お問い合わせください。
冬季の営業については以下をクリックしてください。「冬季営業の案内(’17年度」は、前年のものを流用している部分もあって、段落や改行がおかしく、見苦しいかも知れませんが何卒ご容赦を。少人数の場合は一応ご相談ください。また他の団体と計画が合えば、少人数でも管理棟の予備の部屋10畳ふた間を利用することができます。