最近の山の夜は長い。それが小屋であっても。山岳写真家田淵行男の写した野麦峠の写真を眺め、それについて書いている文を読む。峠や山村には惹かれるが、本はそれ以上に無聊を癒してはくれない。
昔、単独の冬の山では決まって紅茶を沸かし、それにウイスキーをドボドボと入れて飲んだものだ。ラジオを聞き、その日の行動を記録しながら長い夜を過ごした。しかし、そうしていたのは、退屈だったからだろうか。もう今ではよく思い出せないが、そうではなかった気がする。あれはあれで結構、そういう時間を過ごすことを受け入れていたようにも思う。その後の寒さは強烈だったから、味わう、というほどの余裕があったかは忘れたが。
それから長い年月が過ぎた。冬の入笠の小屋にいればもう、寒さを気にすることはない。しかし、なかなか過ぎていかない無為の時間は長く、味気ない。他人には趣味だと言われ、そう思われているようだが、それは違う。多くは言わない、ここにきて同じことをしてみれば分かる。
ようやく、ふと手にした1冊の本がまたアラスカに連れていってくれた。その地を"永遠の臥床"としてしまったChristopher Johnson McCandlessの最後、終章のその家族の悲痛な思いを読み返していたら、酔いと眠気のしまりのない朦朧の中に、哀切な思いが融け込み、沈み、少しづつ惜しむように、2017年の大晦日の夜が更けていった。(つづく)
続きには、勢いが要る。しかし、言われて「平成20年」とか、「清透」が青い透になっているのを見ると、気が萎えてくる。PCとボケのアンサンブル、とし言いようがない。新年から、ムーン。この状態で訂正すると、この(2)の独り言が消えてしまう。メモする手もあるが、ならば明日の独り言も一緒に、イケーッ。明日は山スキーについても少々。
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