昨日に続くが、これだけの差があれば誰でも、民間ではなく防災ヘリや警察、もしくは自衛隊のヘリ(知事の要請が要る)に出動を求めるだろう。もちろん、ヘリコプターだけでいつでも決着がつくと言っているわけではない。入笠の場合でも、大体消防車や救急車が出動する。しかしそれだけで済めば、ありがたいことである。幸運である。
その一方、こういう対応を知ったら、何かあればすぐに防災ヘリが来てくれると登山者は安易に考え、山での不測のことに対する構え、用心がおろそかになりはしないかと気になる。それがまた、救助要請に対する考え方を変えてしまわないかと。
以前にテレビで、救助の現場を見たことがある。かなりの年配の女性より携帯を通じて救助の要請が入ったが、民間のヘリしか都合がつかないと伝えると、その女性はそれを拒否した。そして、一夜を山中で過ごすと半ば脅して、応対する消防隊員を困らせた。その後しばらくして、夕闇迫る中を、防災ヘリが救助に向かって飛んでいった。
他人事ではない。冬季には、法華道より小屋まで4、5時間を、単独で行動をすることが多い。いくら入笠でも、事故が絶対に起こらないとは断言できない。ただ起きても、余程のことがない限り自力を尽くす。当然の覚悟だが、それでも万事休してヘリが飛んできたと仮定すれば(この古道からは携帯が通じない)「助かりました」で済むとは思わない。
少なくともこのような場合、埼玉県で決めている程度の燃料費くらいは、何らかの方法で社会に支払うべきではないだろうか。
昨日、小蓮華でスノーボーダーが雪崩に巻き込まれたというニュースが流れた。この場合では、下からも救助隊が出るだろう。それにしても彼らは、雪崩に対する充分な知識、対策があっての事故だったのだろうか。
2月の3連休10、11、12日は、まだ充分に余裕があります。2月は3、4、5と日と17、18、19日予約あります。この間及びその前後でしたら、少人数でも受け付け可能です。お問い合わせください。
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