入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    ’18年「冬」 (6)

2018年01月06日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

Photo by Ume氏

 昨日の毎日新聞長野県版によれば、年末年始の山岳遭難は3件で、「過去10年で2番目に少なく」とあった。その理由は「年末年始は雪が多く降って、風も強かった。そのため登山者が慎重になり、滑落しやすい尾根まで登らなかった」と、県警山岳安全対策課の分析を紹介していた。どこの山のことだろう。この時期、山は強風、多雪は当たり前、今冬に限ったことではない。そんなことが登山者の行動に影響し、事故発生を減らした主たる原因になるのだろうか。 
 同じ記事で、救助要請をした遭難者の男女3名は、「白馬乗鞍岳でバックカントリスキー中に道に迷」い、ヘリコプターにより救出されている。もう1名は燕岳付近の縦走路である。いずれも、2千メートルは超えている。多分、尾根上だろう。
 無知な新聞記者に、こんな取って付けたようなことをもっともらしらしく県警の名で語ったとしたなら少し呆れる。例年に比べて強風、多雪などということが原因で、実際にどこの山でも入山者が減り、かつ多くの登山者が本当に、上部の「滑落しやすい尾根まで」の登行を見合わせたのだろうか。それに滑落は尾根ばかりで起こるわけではないし、山岳遭難は、多いことは認めるが、滑落ばかりではない。こういう分析だか理屈は一面的な気がする。強風の雪尾根道を登った登山者はたくさんいたはずだ。 
 年末年始、なるほど山域によっては降雪があったが夜間のことで、予報は外れて県内はこの期間、天候は比較的安定していた。詰まる所そのことが、登山者の慎重な判断や何よりも、山岳事故の発生を抑えた一番の原因だったのではないのか。だから偶々のことで、登山者は受動的な立場にいただけだ。少しばかり、装備や技術が良くなったかも知れないが、それらだって吹きすさぶ雪原を緑の野に変えられるわけではない。あくまでも遭難事故が少なかったのは、「天候が味方」してくれたお蔭だろうと、そう考えている。
 このごろの登山者の傾向として、救助要請を躊躇わない。恥じない。それでいて3件6名で済んだのは、多くの登山者にとっては無事な登山ができたということで、特に死亡事故が起こらなかったことは何よりだった。

 1月はまだ予約ゼロです。2月の3連休10、11、12日はキャンセルとなり、空いています。2月は3、4、5と日と17、18、19日予約あります。この間及びその前後でしたら、少人数でも受け付け可能です。お問い合わせください。

 冬季の営業については以下をクリックしてください。「冬季営業の案内(’17年度」は、前年のものを流用している部分もあって、段落や改行がおかしく、見苦しいかも知れませんが何卒ご容赦を。少人数の場合は一応ご相談ください。また他の団体と計画が合えば、少人数でも管理棟の予備の部屋10畳ふた間を利用することができます。
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