入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’20年「夏」(45)

2020年07月23日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 きょうの雨は一向に止みそうもない。恐らく夕方まで降り続くだろう。昨日、勝手に梅雨明けだなどと呟き、そのしっぺ返しを受けたようだ。もうどうでもいい、慣れた。
 囲い罠の中にいる遅れて入牧した11頭の牛はそれほど雨を気にするふうもなく草を食んでいる。最初に来た28頭の牛たちは姿を見せないが、昨日の帰り際に頭数確認と給塩を済ませてあるから、この雨の中でも心配はしてない。牛たちも慣れただろう。
 昨日は25度まで上がった気温も、きょうは15度と低い。

 テイ沢の草刈りは明日に延期することにしたが、昨日刈り終えた北原新道の草の片付けをできれば済ませてしまいたいと思っている。それをしないと、登山者はこちらが望む場所に足を置いてくれない。つまりそれだと、道は成長してくれない。
 北原のお師匠の話では新道を作るに際し、営林署(現在の森林管理署)からは、その理由は分からないが、草を刈ることだけしか許可されなかったそうだ。そのような制約の中で始めた初期のころと比べ、大分山道らしくなってきた。さらに抜根、伐根ができれば理想だが、とてもそこまでは無理だし、それでいいと思っている。
 そもそも山へ来る人たちはわざわざ山道を荷まで背負って歩こうとする人たちである。不便を甘受するのは前提のはずで、だから快適さをあまり優先させずに、できるだけ今ある自然をそのままにしておいた方がその人たちの為にもいいだろうと思う。

 ところで、入笠山へに来る人たちは登山者なのか、それとも観光客なのか、その区別はなかなか難しい。どこかで観光と登山は一緒にはできなくなると思うが、強いて言うなら「危険」ということがその分かれ道になるのではないかと思う。そこら辺を目安にすれば、ここまでは観光の領域か、ここからは登山の領域かが判断でき、意識が変わるし、変えるべきだと思う。
 その観点からすれば、入笠の伊那側は富士見側と比べると登山の性格が強いと言えそうだ。ただその違いは、自然的な要素もあるが、そればかりではなく、そうなってしまっている面もある。これに関しての呟き方は難しい。ただそれでも、集客目的で、あまり自然に人の手を加えることには賛成しない。

 4連休で出掛ける人もいれば、自粛する人もいる。医療体制の脆弱な離島へは来ないで欲しいと島民が懇願しているのを無視して、自分が楽しめさえすればいいと声高に言う若者をTVで見た。道端に平気でゴミを捨てる輩も同類だろうか。

 雨脚は弱まりそうもない。本日はこの辺で、また明日。
 
コメント
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