よく降る雨だ。まるで緑の水の中に浸けられているような気がする。この執拗に、容赦なく降り続く雨、各地で被害を受けた人々は持ってゆきようのない怒りを必死で抑えて、耐えるしかないのか。その一方、政府の面妖奇策に乗せられ、全国へ散らばった遊子たちはこの悪天の下、望むような旅をできたならいいが、新型コロナウイルスを撒き散らすだけの結果に終わったなら、・・・後世の語り種になる。
雨の音に混じって鳥の声がしていたが、それも止んだ。上には来てみたものの、さすがに動きがとれないとはまさしくきょうのような天気だ。小降りになったら、牛の様子を見にいくつもりでいるが、それもいつのことになるのやら。
と、そんなことを呟いていたら、少しだが雨脚が弱まってきた。今だとばかり急いで支度をして、雨の中に飛び出した。何としても頭数確認だけは終えておかないと気が落ち着かない。
今、ずぶ濡れになった身体を乾かし、熱いウイスキーコーヒーを飲んでいる。そうでもしないことにはcovid-19を疑われるような風邪をひきそうで、もしそんなことになればいい歳をしてと嗤われる。外は、また雨が狂ったように激しく降ってきた。
ずぶ濡れの原因は、雨具。そしてもう一つは5頭の牛の確認ができなかったからだ。雨具に関して言えば、決して安物ではないが、かなり古い。他にも2着あるが、いまだに着慣れたこの雨具を使うことが多く、日ごろ山用品の中では雨具の大切さを強調している者として、感心しない。
牛に関しては、きょうは確認にかなり手間をかけた。三角形の左の斜線に沿うように登りながら電牧と牧草の状態を点検していき、小入笠の頭に着くまで牛の姿はなかった。今度は右の斜線に沿うように下り、底辺近くまで降りてやっと9頭を確認。そのまま横に移動を続けほぼ中間点まで来て、かなり上部にホルスを見付ける。ようやく耳標で6頭を確認し終えたと思ったら、さらにその上の方に和牛が見えた。3頭だった。三角形の中心を登り直したことになる。まだ10頭未確認のため斜めに降りてきて林の近くで和牛5頭を確認できたが、すでに底辺に近かった。
その後、今度は底辺を逆に沿って歩き、最後にもう一度囲い罠から続く右の縦線にも行ってみたが駄目だった。下で台帳と照らし合わせたら、未確認はホルス3頭と和牛2頭だった。
さてどうするかだが、とりあえずきょうの独り言はここまでにすることに。Ebinademaruさん、Mさん、応援ありがたく頂いてます。また明日。