入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’20年「夏」 (30)

2020年07月06日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 この写真を撮った先週の土曜日4日は、雨よりも風が強かった。牛の写っている場所から200㍍ほど登れば小入笠の頭だが、この位置からはまだ見えてこない。電牧の点検を始めてすぐ、断線を発見した。犯人はまたしても鹿だった。その後、縦線に入って驚いた。登っていけばいくほど至る所で断線や、支柱の折損、碍子の不良などが次々と見付かり、それらの被害の大きさに呆れた。最初の断線で電気の流れが絶たれてしまったから、その後は牛がやったことだろう。
 それにしても、似たような電牧の被害が続き、大きい。縦線には2か所中継点を設置してあるが、不良個所を見付ければ電気の流れを止めるためそこまで下らなければならなず、風雨の中、そういう面倒な登り下りを繰り返しつつ修理を続け、ようやく小入笠の頭まで行ってみると、そこに20頭ほどの牛がいた。すでに1群5頭の確認は済んでいたから、残り3頭の確認ができれば終わる。
 ところが、牛も移動していたのか結局未確認のままいったん小屋まで戻り、台帳と照合すると3頭は85,86,87番だと分かった。1日程度であれば見付からなくても許容の範囲内だが、電牧が切断された幾箇所かには牛の落とし物があり、脱柵の可能性も疑われた。癪に障ったから再度、今度は正面から登りこの3頭を探したが、無駄に終わった。いつもだったら、こんな管理能力を疑われるようなことは、まずない。
 で、昨日、雨の中で、和牛が先導する15頭ほどの群れの中にようやくこの3頭を確認することができた。第4牧区は厄介な電牧管理に加えて頭数確認には手間と体力が要る。標高差150㍍、距離3,4㌔、1万歩を超すこともあるが、ただあの牧区にはそれが報われる自然と、眺めがある。

 ムー、一昨日とまた同じようなことが起き、もう、そのことを呟く気にもならない。電圧計も作動せず、さりとて感電してみるという手まではこの雨の中、勘弁してもらいたい。雨風は激しさを増すばかりで、頭数確認はこんな天気のせいか、まだ9頭が未確認。
 昨日は日曜日だったから登山口で結構の数の人を目にしたが、さすがにきょうは人気もないだろう。コロナばかりか悪天による被害まで、重い日々が続く。
 
 数々の通信、本当に有難く身に沁みています。また会って、しっかりと話したいです。また明日。

 

 

 

 

コメント
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