出し惜しみの晴れ間も、午後には雨になるようだ。太平洋高気圧の力が足りず、梅雨前線はまだ日本列島に居座り続けるらしい。昨日に続き、きょうも午前中は青空が見えたから、天気図など存在しなかった時代なら、「やれやれ、これで梅雨も明けるか」などと言って、人々は安堵したかも知れない。
キャンプ場や山小屋の営業に関する問い合わせが来るようになった。8月からの営業開始ということで、すでに予約を受け付けた人たちも幾組かいる。多くはここを気に入ってくれているお馴染みさんたちで、それだけに迎える側は慎重な対応を取らざるを得ない。
本来なら、気の合った者同士が一つのテントで愉快に、賑やかに過ごすのはキャンプの正統な在り方だと思う。それに対して最近では、「ソロテン」などと言うらしいが、各人が自前のテントを用意するのが流行っていると聞くし、そんなキャンプ風景を目にもするようになった。多分に、用品メーカーの販売戦略に乗せられている気がするが、しかし、新型コロナの感染防止のためには、当面の間は家族、夫婦、もしくはそれに準じた男女以外は、一つのテントを複数の人が使用することは控えてもらうようにとお願いしている。
また、ここのキャンプ場は以前からできるだけ空き領域を広く確保するようにしているが、さらにそれを拡大するつもりでいる。これまではボーイスカウトなどの団体を別にすれば、4か所ある幕営地(キャンプサイト)は15組以上は受け付けなかった。それを10組に限定することも考えている。マスク、アルコール消毒薬などは、一応用意してあっても、それらは利用者側の必携品としてお願いすることになる。
例の「Go to キャンペーン」、賛否両論喧しい。確かに観光業者や関連する事業者がかなり大変なことになっていることは分かる。国は1兆7000億円もの金を用意して「トラベル」、「イート」、「イベント」、「商店街」への救援策に乗り出すようだが、ここの牧場の宿泊施設は「業」と言うほどのものではない。それゆえ、ひっ迫しているこれらの対象業界を応援するということであるなら、今鳴いているカッコーではなく、閑古鳥がここのキャンプ場や山小屋に鳴くのであっても、このひと夏の間くらいは我慢することにした。
きょうの写真の和牛17番、実に我儘、気儘、好き勝手であり、それでいて他の和牛よりも親しみやすく、面白い。この17番の札は牧場の管理上入牧時に付けるが、別に牛のIDに相当する札があり、「耳標」と言えばこれを差すことが多い。
本日はこの辺で、また明日。