Photo by かんと氏
最初に訂正し、謝罪しておかねばならないのは、12月7日に独り言ちた火星と木星の大接近は、木星と土星の間違いでした。ひらにひらにお詫びいたします。何故こんな過ちをしてしまったのか、多分、気付いた人もいたでしょうに。もう一度言っておきます、12月21日ごろに大接近を観測できる惑星は、木星と土星です。
言い訳するつもりはないけれど、個人的にはやはり主役は木星とその衛星であることには変わりなく、天候さえ良ければ上に行って、寒さに震えながらもその貴重な二つの惑星の大接近を見てみたいと思っていた。ただ残念なことは最も接近する22日は、「地平の下にあるため(国立天文台)」観測できず、一番条件が良い21日でも日の入り後の短時間、南西の地平に近い空域になるのだとか。
となると、管理棟の前で望遠鏡を使って見ることは、どうやら出来そうもない。ガリレオ衛星は諦めるしかないだろう。観測地として第1牧区や第3牧区なら問題ないと思うが、あそこでは電源がない。双眼鏡でも、そこそこ見えるらしいから、愛用のカールツアイスを持っていってみようか。そうすれば、何か少しは呟くことができるかも知れない。
星の狩人かんと氏が今週末来て、ふたご座流星群を狙っていることはすでに呟いた。昨日、Ume氏が男の手料理を持って家に来てくれ、その話をした。ふたご座流星群もそれなりの"獲物"になるだろうが、46億年の昔から地球の兄弟のようにして太陽の周囲を巡る二つの惑星の動きの方がもっと関心があると、個人的な気持ちを伝えた。そしたらUme氏は、一瞬の好機を捉えた流星の写真はその時だけの、その撮影者だけの天体写真だと、その独自性にこだわる写真家の気持ちを教えてくれた。なるほどな、と納得した。
それにしても、木星と土星の大接近などと言っても、見かけ上の二次元的なものであり、天体の運行に何ほどの変化があるわけでもない。それでもこんふうに関心を持つのは、このたまさかの現象を通して少しだけでも宇宙の魅惑、謎に触れてみたいという子供のような好奇心かも知れない。それとも、あの無窮の闇と煌めく無数の星々を眺めながら、儚い人生の一回性を思うからだろうか。
O澤さん、開けてビックリでした。あれは全くのtoo much でござる。Umeさん有難うございました。本日はこの辺で。