入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’20年「冬」(41)

2020年12月23日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

Photo by Ume氏
 
 寒い日が続く。近くの山々も雪の範囲が大分下がってきた。入笠のことを気にしながら、里の雑事にかまけて無沙汰を決めているが、ここまで雪は来なくとも、上は例年以上に何度かの降雪を見たようだ。この時季に融けることなど期待できないから、越年のための入山を30日ごろとしているものの、ことによると車ではかなり困難になるかも知れない。
 そうなると、重い荷物を背負って登ることなどはもとより、鈍(なま)った身体が山スキーを使ったとしても通用するのか少し心配になってくる。もうすでに炬燵の囚人になって1ヶ月以上が過ぎ、当然、体力は今朝の気温のように落ちてしまっている。越年はどうやら5人を超えない見通しで、コロナ対策も充分に行うつもりでいるが、食べるものがあまりに貧相だと張り合いが出ない。漁労長山奥氏に今年も期待するところ大だが、そもそもあの人が一人で運転して来られるのか・・・。
 とにかく、三日坊主にならないように、近所の里山を夜陰に紛れて歩き回るようにしている。昨夜は「ニジュウデラ」と呼んだ、子供のころに橇遊びをした坂を下ってきた。何十年ぶりかで、しかも山道は大分拡幅されていたが、夜目にも往時の面影を感じる箇所も残っていて、この辺りから大きく曲がり勾配はさらに増していくとか、子供のころの記憶というものは結構いつまでも残っていると感心した。
 もっとも、時間が時間だけに、あんな山の中を歩いていれば不審者と間違えられかねない。できるだけ灯りを点けず歩くから、もう一カ所探ってみたいと思っていた急坂「アカナギ」は、断念して帰ってきた。
 結構昼間天竜川の堤防を歩く人の姿を目にする。これも昔の話だが、山で怪我をしてしばらくその右腕を固定しなければならなくなって、その間に筋肉が硬化し、急激に落ちてしまうということがあった。回復するまでにかなりの時間を要した記憶があるから、今のままだと脚力もすぐに駄目になることは分かっている。ただ、あまり昼日中に歩き回るのはいかにも健康に気を遣う生真面目な中高年のようでらしくなく、それが面映ゆくもあり控えている。それに、冬の夜空を仰ぎながら歩いてみれば分かる、豪奢とも言えるような星々の饗宴、それがもう一つの理由であることも。
 
 そうですね。しかし、あれは管理上のことを考えて、わざと名前を伏せておいたのです。Kさんにもよろしくお伝えください。本日はこの辺で。
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする