入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’20年「冬」(43)

2020年12月26日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

           Photo by Ume氏

 昨日はTDS君を誘って松本まで映画を観に行った。例の映画「約束のネバーランド」で、それについてはこれから観ようとしている人もいるだろうから、敢えて呟かないでおく。

 二人で昼飯を食べようと、映画館の近くにある食堂、庶民的なステーキレストランへ行った。奥まった日当たりの良いテーブル席へ案内されると、TDS君に運転はしないでいいからビールを飲めと言われ、素直にそうした。そうこうしていると、3人だかのご婦人方がやって来て、さらにもう1席ある奥に座った。60代と思しきが2名、もう1名は40代ぐらいか。若い女性は生ビールを注文し、思った通り、料理が運ばれてくるのを大人しく待てず、大声で会話が始まった。
 一応、飲んだり食べている間はマスクを外すから、われわれは話すのを控えていたが、その人たちは久しぶりに会ったらしく、お構いなしに大声で会話に興じ、料理を食べ始めると今度は取り寄せたステーキの肉やその味付けについての講釈が始まった。そしてついには、それぞれが切り分けて味比べまで始めた。微笑ましいと言えばそうだが、このご時世、最も慎まなければならないとされる行為である。
 今や世界中の人たちがcovid-19の脅威を知っている。あのご婦人方も充分にそのことは承知のようで、それに関連した話題も交わしていた。誰でもがする、うっかりと言うことだろう。この「うっかり」を、この人たちばかりでなく日常生活の中でついやってしまっている。安心した生活が送れるようになる日がいつ来るのかは分からないが、この災厄から逃れるためには、余程の覚悟が要る。そればかりか、運も要る。
 われわれが映画を観に行くなどということも、相当気を遣ってはいたが、批判される行為かも知れない。館内には15名ほど、それこそ充分な間隔があり、咳をする人もいなくて会話も聞こえてこなかった。これで万一「うっかり」のことがあればと、そう思えば落ち着かなくなる。特にTDS君は付き合わされたのだから。
 やはり、いくら義理とはいえ、こうした外出は不要な部類に入るのかも知れない。年末年始は予定通り上で過ごすが、一般の人を対象とした営業は控えることにした。冷え切った山の小屋で何を思い1年を送り、何を思い新しい年を迎えるのか、ムー。
 本日はこの辺で、明日は沈黙します。「爆音機」は「爆音器」だとTDS君から指摘された。それには気付いていたが、あれはやはり「器」とするにはどうしても抵抗がある。立派で複雑な「機械」だ。かんとさん、ありがとう。
コメント
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