Photo by Ume氏
来週あたりから寒波がやってきそうだと、気象予報では警戒を呼び掛けている。禍々しい新型コロナが重苦しさを加えて、いつにない不安な年末、年越しになってしまった。
牧場の山小屋やキャンプ場へ足を運んでくれた人たちにとっては、懐かしくきょうの写真を見てくれたかも知れない。そんな人たちも含めて、大変に申し訳ないがこのままいけば、今年は越年営業並びに冬季の営業を自粛せざるを得ないかも知れないということを、お伝えしておきたい。
毎年の冬の営業は、盛況とまではいかないものの、それでも限られた人々には変わらずに利用してもらっていた。しかし、covid-19 の予想以上の拡大を、いよいよ無視するわけにはいかなくなってきた。何らかの手を打たざるをえないのではないかと、目下そうい切迫感を否が応でも感じている。
普段は食事の提供は一切してない当山小屋でも、年末年始ぐらいは漁労長山奥氏に期待するだけでなく、今年は信州そばで年を越し、しっかりと出汁を搾り雑煮を作り、山形村の名産長芋でとろろ汁を作ろうとか、そんな食事の提供(無料)を考えていた。
しかし、この新型コロナの拡散は人の移動を措いては考えられないことで、それも例の「旅に行け」などで、特に無症状者によって今の状況を招いてしまったことは、政府が何と言おうと明らかなことだと思っている。そうした中で自分勝手な、目に余る行動をとる人々を見かけ、苦々しく思うことが増えた。
サルは下(しも)の始末ができない。ゴミを平気で車から捨てる人間はサルと同じ水準かと疑っていたが、暴言を承知で敢えて言えば、現下の人々の行動に対しても、時に似たような思いをする。しかし、新型コロナウイルスは車上から投げ捨てるゴミなどとは違う。凶悪である。関連した報道は連日繰り返えされ、逼迫した困難な医療状況、それと必死に闘っている医療関係者のことが報じられていても、オムツもしないサルさながらの人間が巷を徘徊、闊歩している気がする。
こんなことをエラソーに言っても、いつその本人がこの感染症につかまるか分からない。そういう縁起でもない事態も考え、「今年は管理人のみ、一般の人々を対象にした越年営業は断念いたします」と言わなければならない可能性が、ますます高まってきている。
明日は沈黙します。