■平成19年に、突然、安中市に降って湧いた東京ガスの高圧ガス導管敷設計画は、北野殿地区と岩井地区の場合、最初の工事は平成19年6月14日から同年7月末にかけて、パイプライン敷設に先立つ試験掘工事が行なわれたのが最初でした。
以来、約31ヶ月余り経過をしましたが、その間、敷設ルートの沿線住民や、パイプライン敷設ルートを通行する不特定多数のドライバーや通行人は、工事による騒音、振動、連日24時間の交通規制、ズサンな埋め戻し後の仮舗装の凸凹によるハンドル操作の不安定、そして国道18号線に明けた大型の落とし穴などに悩まされました。さらに、将来にわたり、高圧の可燃性ガスが地元の生活道路や、子ども達の通学道路の直下に敷設されるにもかかわらず、東京ガスは、稼働状況についての情報開示や、有事の場合を想定した災害防止協定締結の声にも耳を貸そうとしませんでした。
■東京ガスは、岡田市長との密約により、地元住民への事前説明も無いまま、岡田市長の腰巾着の地元代表区長の同意書を取り付け、地元住民への説明会にも消極的対応をとりつづけました。また、岡田市長の支援者には、その所有農地を資材置き場として借り上げた挙句、宅地転用許可手続きの便宜を図ったりするなど、手厚い対応をしたのでした。
さらに、野殿バルブステーション建設を請け負った佐田建設が、掘削工事等による粉塵を撒き散らして隣接住民の農産物加工品に被害を与えた為、現場責任者の傷害致傷沙汰を誘発させたにも関わらず、東京ガスは知らんぷりでした。
■こうして、足掛け3年、約1千日にわたり、地元住民のみならず、請負業者にまでもが、多大な迷惑を被った東京ガスの高圧ガス導管敷設工事が終わったことを、地元住民は、3月1日に回されてきた回覧板で、知らされたのでした。
**********
[回覧]
平成22年2月吉日
岩野谷地区の皆さま
東京ガス株式会社
群馬幹線建設事務所
ガス輸送導管の供用開始について(お知らせ)
ガス工事後の本舗装工事について(お知らせ)
春寒の候、皆さまにおかれましては、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。また、平素は、弊社事業に格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。
さて、平成19年から工事を進めてまいりました弊社ガス輸送導管である「群馬幹線Ⅰ期」がガス事業法の定めるところの使用前検査に合格し3月1日をもって供用開始の運びとなりました。これも、ひとえに関係者皆さまのご協力の賜物と深く感謝しております。
なお、供用開始に伴い、弊事業所は3月末日をもって閉所となりますので、4月以降の連絡先については別添通知をご確認いただけますようお願い申しあげます。
今後はガス工事跡の本舗装工事を施工させていただきますので、引き続きのご協力を賜りますようお願い申しあげます。
(別紙「岩野谷地区 ガス工事跡の本舗装工事のお知らせ[3月分]をご参照ください。」
なお、本舗装工事につきまして、お気付きの好きの点やご不明な点がございましたら、誠にお手数ですが、弊社連絡先にご連絡いただきますよう重ねてお願い申しあげます。
【弊社連絡先】
工事推進課 大熊
(TEL027-324-5437)
(別紙)
平成22年2月吉日
岩野谷地区の皆さま
東京ガス株式会社
群馬幹線建設事務所
拝啓
春寒の候、皆さまにおかれましては、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。また、平素は、弊社事業に格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。
さて、平成19年から工事を進めてまいりました弊社ガス輸送導管である「群馬幹線Ⅰ期」がガス事業法の定めるところの使用前検査に合格し3月1日をもって供用開始の運びとなりました。これも、ひとえに関係者皆さまのご協力の賜物と深く感謝しております。
供用開始に伴い、弊事業所は3月末日をもって閉所となりますが、当ガス導管の維持管理等については、群馬支社が業務を引き継ぎますのでよろしくお願い申しあげます。 敬具
<連絡先>
平成22年3月31日まで
高崎市東町134-6
東京ガス 群馬幹線建設事務所 電話 027-324-5437
担当 大塚・大熊
平成22年4月1日以降
高崎市東町134-6
東京ガス群馬支社 設備部 電話(代表) 027-322-2523
**********
■このように、心の篭らない紋切り型のチラシだけで、さっさと幕引きを図った東京ガスですが、このチラシには、「群馬幹線Ⅰ期がガス事業法の使用前検査に合格し3月1日から供用開始」とあるのが気になります。
東京ガスは、そのホームページの「LNGバリューチェーンで見るCSR」で、同社の導管ネットワーク本部の板沢幹雄本部長のコミットメントとして「2008年度の基幹インフラの拡充としては、2008年度は中央幹線I期および木更津臨海ラインを完成させ、2009年度には群馬幹線I期が完成する予定です。」と述べています。
ところが、東京ガスは、2009年3月25日発表の「供給計画の概要 2009年度」のなかで、主要設備計画として「需要見通しに的確に対応するために製造・供給ラインを整備・増強しています。群馬幹線(安中市~高崎市)、中央幹線Ⅱ期(草加市~川口市)、新根岸線(横浜市)、横浜幹線Ⅱ期(横浜市~川崎市)を完成させ、将来の需要増にも対応したいっそうの安定供給体制を実現する・・・」とうたっています。これらの主要導管計画について、次の表に示しています。
使用開始予定 名称 区間 内径(mm) 総延長(km)
2010年03月 群馬幹線 安中市~高崎市 500 16.1
2010年10月 中央幹線Ⅱ期 草加市~川口市 600 9.6
2012年03月 千葉~鹿島ライン 千葉市若葉区~神栖市 600 76.1
2013年10月 新根岸幹線 横浜市磯子区~泉区 600 14.0
2013年10月 横浜幹線Ⅱ期 横浜市青葉区~
~川崎市麻生区 750 6.3
2015年10月 埼東幹線 草加市~五霞町 600 34.0
2017年 日立~真岡幹線 日立市~真岡市 600 -
■不思議なことに東京ガスは、2008年度に「群馬幹線Ⅰ期」と称していたのに、2009年度は単に「群馬幹線」と呼称を変えています。しかし、今回の地元への完工通知では、東京ガスは相変わらず「群馬幹線Ⅰ期」と呼んでいます。
このように、最後まで、趣旨一貫性を欠いた東京ガスは、我々安中市の住民に、クリーンエネルギーの恩恵を与えないまま、今後ほぼ未来永劫にわたり高圧の可燃性ガスという危険物と一緒に暮らすことを強いるわけです。我々住民として、東京ガスの横暴を食い止められなかったことは、後世に対して申し訳無く思っています。
【ひらく会情報部・東京ガス高圧導管敷設問題研究班】
以来、約31ヶ月余り経過をしましたが、その間、敷設ルートの沿線住民や、パイプライン敷設ルートを通行する不特定多数のドライバーや通行人は、工事による騒音、振動、連日24時間の交通規制、ズサンな埋め戻し後の仮舗装の凸凹によるハンドル操作の不安定、そして国道18号線に明けた大型の落とし穴などに悩まされました。さらに、将来にわたり、高圧の可燃性ガスが地元の生活道路や、子ども達の通学道路の直下に敷設されるにもかかわらず、東京ガスは、稼働状況についての情報開示や、有事の場合を想定した災害防止協定締結の声にも耳を貸そうとしませんでした。
■東京ガスは、岡田市長との密約により、地元住民への事前説明も無いまま、岡田市長の腰巾着の地元代表区長の同意書を取り付け、地元住民への説明会にも消極的対応をとりつづけました。また、岡田市長の支援者には、その所有農地を資材置き場として借り上げた挙句、宅地転用許可手続きの便宜を図ったりするなど、手厚い対応をしたのでした。
さらに、野殿バルブステーション建設を請け負った佐田建設が、掘削工事等による粉塵を撒き散らして隣接住民の農産物加工品に被害を与えた為、現場責任者の傷害致傷沙汰を誘発させたにも関わらず、東京ガスは知らんぷりでした。
■こうして、足掛け3年、約1千日にわたり、地元住民のみならず、請負業者にまでもが、多大な迷惑を被った東京ガスの高圧ガス導管敷設工事が終わったことを、地元住民は、3月1日に回されてきた回覧板で、知らされたのでした。
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[回覧]
平成22年2月吉日
岩野谷地区の皆さま
東京ガス株式会社
群馬幹線建設事務所
ガス輸送導管の供用開始について(お知らせ)
ガス工事後の本舗装工事について(お知らせ)
春寒の候、皆さまにおかれましては、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。また、平素は、弊社事業に格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。
さて、平成19年から工事を進めてまいりました弊社ガス輸送導管である「群馬幹線Ⅰ期」がガス事業法の定めるところの使用前検査に合格し3月1日をもって供用開始の運びとなりました。これも、ひとえに関係者皆さまのご協力の賜物と深く感謝しております。
なお、供用開始に伴い、弊事業所は3月末日をもって閉所となりますので、4月以降の連絡先については別添通知をご確認いただけますようお願い申しあげます。
今後はガス工事跡の本舗装工事を施工させていただきますので、引き続きのご協力を賜りますようお願い申しあげます。
(別紙「岩野谷地区 ガス工事跡の本舗装工事のお知らせ[3月分]をご参照ください。」
なお、本舗装工事につきまして、お気付きの好きの点やご不明な点がございましたら、誠にお手数ですが、弊社連絡先にご連絡いただきますよう重ねてお願い申しあげます。
【弊社連絡先】
工事推進課 大熊
(TEL027-324-5437)
(別紙)
平成22年2月吉日
岩野谷地区の皆さま
東京ガス株式会社
群馬幹線建設事務所
拝啓
春寒の候、皆さまにおかれましては、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。また、平素は、弊社事業に格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。
さて、平成19年から工事を進めてまいりました弊社ガス輸送導管である「群馬幹線Ⅰ期」がガス事業法の定めるところの使用前検査に合格し3月1日をもって供用開始の運びとなりました。これも、ひとえに関係者皆さまのご協力の賜物と深く感謝しております。
供用開始に伴い、弊事業所は3月末日をもって閉所となりますが、当ガス導管の維持管理等については、群馬支社が業務を引き継ぎますのでよろしくお願い申しあげます。 敬具
<連絡先>
平成22年3月31日まで
高崎市東町134-6
東京ガス 群馬幹線建設事務所 電話 027-324-5437
担当 大塚・大熊
平成22年4月1日以降
高崎市東町134-6
東京ガス群馬支社 設備部 電話(代表) 027-322-2523
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■このように、心の篭らない紋切り型のチラシだけで、さっさと幕引きを図った東京ガスですが、このチラシには、「群馬幹線Ⅰ期がガス事業法の使用前検査に合格し3月1日から供用開始」とあるのが気になります。
東京ガスは、そのホームページの「LNGバリューチェーンで見るCSR」で、同社の導管ネットワーク本部の板沢幹雄本部長のコミットメントとして「2008年度の基幹インフラの拡充としては、2008年度は中央幹線I期および木更津臨海ラインを完成させ、2009年度には群馬幹線I期が完成する予定です。」と述べています。
ところが、東京ガスは、2009年3月25日発表の「供給計画の概要 2009年度」のなかで、主要設備計画として「需要見通しに的確に対応するために製造・供給ラインを整備・増強しています。群馬幹線(安中市~高崎市)、中央幹線Ⅱ期(草加市~川口市)、新根岸線(横浜市)、横浜幹線Ⅱ期(横浜市~川崎市)を完成させ、将来の需要増にも対応したいっそうの安定供給体制を実現する・・・」とうたっています。これらの主要導管計画について、次の表に示しています。
使用開始予定 名称 区間 内径(mm) 総延長(km)
2010年03月 群馬幹線 安中市~高崎市 500 16.1
2010年10月 中央幹線Ⅱ期 草加市~川口市 600 9.6
2012年03月 千葉~鹿島ライン 千葉市若葉区~神栖市 600 76.1
2013年10月 新根岸幹線 横浜市磯子区~泉区 600 14.0
2013年10月 横浜幹線Ⅱ期 横浜市青葉区~
~川崎市麻生区 750 6.3
2015年10月 埼東幹線 草加市~五霞町 600 34.0
2017年 日立~真岡幹線 日立市~真岡市 600 -
■不思議なことに東京ガスは、2008年度に「群馬幹線Ⅰ期」と称していたのに、2009年度は単に「群馬幹線」と呼称を変えています。しかし、今回の地元への完工通知では、東京ガスは相変わらず「群馬幹線Ⅰ期」と呼んでいます。
このように、最後まで、趣旨一貫性を欠いた東京ガスは、我々安中市の住民に、クリーンエネルギーの恩恵を与えないまま、今後ほぼ未来永劫にわたり高圧の可燃性ガスという危険物と一緒に暮らすことを強いるわけです。我々住民として、東京ガスの横暴を食い止められなかったことは、後世に対して申し訳無く思っています。
【ひらく会情報部・東京ガス高圧導管敷設問題研究班】