■3月28日(日)午後2時から安中市文化センターで開催された安中青年会議所主催の公開討論会に関して、東京新聞と上毛新聞が翌日の朝刊に、それぞれ次の記事を掲載しました。
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病院運営など論議 安中市長選 公開討論会に250人
安中市長選(4月4日告示、同11日投開票)の立候補予定者による公開討論会(安中青年会議所主催)が3月28日、安中市文化センターで開かれ、現職の岡田義弘氏(71)と新人で市議の高橋由信氏(53)が市民ら約250人を前に、公立碓氷病院の運営などをテーマに論戦を繰り広げた。
2人は六つのテーマで交代に持論を展開。常勤医が不足する同病院の運営について、岡田氏は「満足度など五つの改革を進めており、期待に沿える病院にする。市長就任後、下がっていた医師の給料を戻し、今年4、9月には医師(補充)のめどが立っている」と実績を強調。
高橋氏は「病院の移転も視野に入れる。県と連携して医師の確保も進める。直接市民の声を聞く委員会や、ボランティアが病院を支える会を発足させたい」と提案した。(菅原洋)
(東京新聞平成22年3月29日)
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東京新聞の記事をみると、先に岡田市長の発言が掲載され、その発言内容は73文字。一方、高橋市議の発言語数は64文字となっています。岡田市長にくらべ、高橋市議のそれは87.6%にとどまっています。
次に、上毛新聞の記事を見てみましょう。
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安中市長選へ公開討論会 経済活性化で論戦
企業誘致訴える 高橋氏 ゼロ金利を強調 岡田氏
安中青年会議所は3月28日、安中市長選(4月4日告示、11日投開票)を前に、安中市文化センターで公開討論会を開き、立候補を表明している現職の岡田義弘氏(71)=野殿=と新人で市議の高橋由信氏(53)=岩井=が参加した。経済活性化、公立碓氷病院の運営方針などをめぐって意見が交わされ、約300人の市民が耳を傾けた。
経済活性化策について、岡田氏は「昨年、市の制度融資のゼロ金利を決め、現在も続けている。市民は歯を食いしばって納税しているのだから、経費見直しを徹底し、無駄を絶つことが重要」と強調した。高橋氏は「農業分野の特産品で地域ブランドを確立し、観光政策と組み合わせたい。交通、気候など立地条件の良さをPRし、積極的に企業を誘致する」と述べた。
公立碓氷病院をめぐって岡田氏は「合併後に医師の給料カットが行われ、5人が退職してしまった。昨年、給料を元に戻し、今年は2人の確保にメドがついた。合理化だけでなく、メリハリをつけるのが市長の責務だ」と説明。高橋氏は「市民の意見を聞く検討委員会を設け、施設の移転・新築も視野に話し合っていく。ホームページの充実などによる情報発信の強化、病院ボランティアの導入にも取り組みたい」と語った。
懸案の旧安中高校跡地利用問題では、高橋氏が「市民の自由な意見をまだ十分に聞けていない。跡地を取得するには多額の費用がかかる。取得の是非を含め、ていねいに見直す必要がある」と主張。岡田氏は「検討委員会の答申を受け取り、そこで止まっている。新年度当初予算で法人税収が63%ダウンという財政状況を考えれば、簡単に事業決定できない」と応じた。
(上毛新聞平成22年3月29日)
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それぞれのテーマにおける発言の文字数は次のとおりです。
経済活性化策/公立碓氷病院/旧安高跡地利用/合計
岡田:69/81/66/216
高橋:63/78/62/203
岡田市長に対する高橋市議の発言文字数は、いずれのテーマでも岡田市長より少なく、合計でも93.9%にとどまっています。
こうした現象は、現場で取材した記者のせいではありません。現場から記者が書いた原稿記事を編集する権限を持つデスクと呼ばれる人が、加筆修正して、さじ加減を最終的に決めています。
■上毛新聞社も東京新聞も、安中市に新聞販売店があります。安中市では東京新聞以外の全ての新聞は、関東新聞販売という新聞販売店が一手に扱っていますが、中でも、上毛新聞社と関東新聞販売は、関東新聞販売のオーナーが上毛会と称する上毛新聞の販売代理店で構成される団体の代表をしており、とりわけ密接な関係です。
また、東京新聞の安中販売所は、高崎市の八幡販売所が配達する安中市の板鼻と岩野谷地区を除く安中市全域の東京新聞の配達をカバーしています。
そして関東新聞販売も東京新聞安中販売所も、ともに岡田義弘氏に長年にわたり多額の政治献金をしています。
■公正、公平に配慮して公開討論会を開催した安中青年会議所とは異なり、マスコミが掲載するこうした立候補予定者の記事の取扱いに、差異があることに、読者、有権者として、関心を持つ必要があります。来週、選挙運動に突入した場合には、さらにそうした傾向が強まる可能性もあります。
【ひらく会情報部・選挙不正監視班】
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病院運営など論議 安中市長選 公開討論会に250人
安中市長選(4月4日告示、同11日投開票)の立候補予定者による公開討論会(安中青年会議所主催)が3月28日、安中市文化センターで開かれ、現職の岡田義弘氏(71)と新人で市議の高橋由信氏(53)が市民ら約250人を前に、公立碓氷病院の運営などをテーマに論戦を繰り広げた。
2人は六つのテーマで交代に持論を展開。常勤医が不足する同病院の運営について、岡田氏は「満足度など五つの改革を進めており、期待に沿える病院にする。市長就任後、下がっていた医師の給料を戻し、今年4、9月には医師(補充)のめどが立っている」と実績を強調。
高橋氏は「病院の移転も視野に入れる。県と連携して医師の確保も進める。直接市民の声を聞く委員会や、ボランティアが病院を支える会を発足させたい」と提案した。(菅原洋)
(東京新聞平成22年3月29日)
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東京新聞の記事をみると、先に岡田市長の発言が掲載され、その発言内容は73文字。一方、高橋市議の発言語数は64文字となっています。岡田市長にくらべ、高橋市議のそれは87.6%にとどまっています。
次に、上毛新聞の記事を見てみましょう。
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安中市長選へ公開討論会 経済活性化で論戦
企業誘致訴える 高橋氏 ゼロ金利を強調 岡田氏
安中青年会議所は3月28日、安中市長選(4月4日告示、11日投開票)を前に、安中市文化センターで公開討論会を開き、立候補を表明している現職の岡田義弘氏(71)=野殿=と新人で市議の高橋由信氏(53)=岩井=が参加した。経済活性化、公立碓氷病院の運営方針などをめぐって意見が交わされ、約300人の市民が耳を傾けた。
経済活性化策について、岡田氏は「昨年、市の制度融資のゼロ金利を決め、現在も続けている。市民は歯を食いしばって納税しているのだから、経費見直しを徹底し、無駄を絶つことが重要」と強調した。高橋氏は「農業分野の特産品で地域ブランドを確立し、観光政策と組み合わせたい。交通、気候など立地条件の良さをPRし、積極的に企業を誘致する」と述べた。
公立碓氷病院をめぐって岡田氏は「合併後に医師の給料カットが行われ、5人が退職してしまった。昨年、給料を元に戻し、今年は2人の確保にメドがついた。合理化だけでなく、メリハリをつけるのが市長の責務だ」と説明。高橋氏は「市民の意見を聞く検討委員会を設け、施設の移転・新築も視野に話し合っていく。ホームページの充実などによる情報発信の強化、病院ボランティアの導入にも取り組みたい」と語った。
懸案の旧安中高校跡地利用問題では、高橋氏が「市民の自由な意見をまだ十分に聞けていない。跡地を取得するには多額の費用がかかる。取得の是非を含め、ていねいに見直す必要がある」と主張。岡田氏は「検討委員会の答申を受け取り、そこで止まっている。新年度当初予算で法人税収が63%ダウンという財政状況を考えれば、簡単に事業決定できない」と応じた。
(上毛新聞平成22年3月29日)
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それぞれのテーマにおける発言の文字数は次のとおりです。
経済活性化策/公立碓氷病院/旧安高跡地利用/合計
岡田:69/81/66/216
高橋:63/78/62/203
岡田市長に対する高橋市議の発言文字数は、いずれのテーマでも岡田市長より少なく、合計でも93.9%にとどまっています。
こうした現象は、現場で取材した記者のせいではありません。現場から記者が書いた原稿記事を編集する権限を持つデスクと呼ばれる人が、加筆修正して、さじ加減を最終的に決めています。
■上毛新聞社も東京新聞も、安中市に新聞販売店があります。安中市では東京新聞以外の全ての新聞は、関東新聞販売という新聞販売店が一手に扱っていますが、中でも、上毛新聞社と関東新聞販売は、関東新聞販売のオーナーが上毛会と称する上毛新聞の販売代理店で構成される団体の代表をしており、とりわけ密接な関係です。
また、東京新聞の安中販売所は、高崎市の八幡販売所が配達する安中市の板鼻と岩野谷地区を除く安中市全域の東京新聞の配達をカバーしています。
そして関東新聞販売も東京新聞安中販売所も、ともに岡田義弘氏に長年にわたり多額の政治献金をしています。
■公正、公平に配慮して公開討論会を開催した安中青年会議所とは異なり、マスコミが掲載するこうした立候補予定者の記事の取扱いに、差異があることに、読者、有権者として、関心を持つ必要があります。来週、選挙運動に突入した場合には、さらにそうした傾向が強まる可能性もあります。
【ひらく会情報部・選挙不正監視班】