市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

アカハラ問題に関わる情報不開示に対するオンブズマンの異議申立てを群馬高専が1か月以上も店晒し

2015-10-09 23:11:00 | 群馬高専アカハラ問題
■アカデミックハラスメントに揺れる国立群馬工業高等専門学校ですが、その自浄作用を促すために、当会では6月26日に情報開示請求を行いましたが、残念ながら、7月23日付で群馬高専の校長名で、不開示決定通知が送られてきました。そのため、8月31日に行政不服審査法に基づき異議申立てをしました。次の当会のブログを参照ください。
○2015年8月31日:アカハラ問題に関わる情報開示請求に対しオンブズマンに不開示決定通知をよこした群馬高専に異議申立
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1707.html#readmore




 ところが、1か月以上経過するにもかかわらず、受理通知さえ出してこないため、10月9日の午前10時に当会代表と事務局長の2名で群馬高専を訪問し、現状をヒヤリングしました。

 最初に同校の1階にある学生課を訪れ、目的を告げたところ、2階の総務課に案内されました。そして課長補佐のかたと面談しました。ヒヤリング内容は概ね次のとおりでした。


■当会からは次のコメントを伝えました。

①なぜ、1か月以上も経過してからようやく機構本部に異議申立てについて諮問案を出したのか、時間稼ぎとしか思えないこと。(後述の学校側からのコメント(5)を参照)

②通常であれば、異議申立てを収受したら速やかに、受け取ったことと、今後の手続の流れと大体の日程について、異議申立人に通知するのだが、そういう対応が全く見えない。

③こうした対応の仕方をみると、ますます学校側の不誠実な姿勢が浮き彫りとなり、かえって学校側としても不利益を被る結果となることを懸念している。
  
④学校側もお分かりのことだと思うが、この事件は、一応社会的にも注目されている。やはり試験シーズンが本格的に始まる前に、きちんと公表したほうが良いと思う。ぐずぐずしていると、アカハラに関する情報開示の姿勢が消極的と見られたり、アカハラについて隠ぺい疑惑が取りざたされたりすることについて、高専を目指す生徒らが通う各中学校の進路担当の先生が知ったら、影響が大きいのではないか。


⑤今回、学生のみならず職員の方についてもいろいろ問題があることを我々も把握している。とりわけ、特定の職員に対する過重労働についても、学校側は把握しているのか。

⑥当会では、関連文書について、殆ど把握しているが、最も重要なのは、学校側の自浄作用。自ら進んで事実を公表し、対策を講じたのであれば、その経緯の有無も全てオープンにして、在学中の学生や職員はもとより、OBや受験生に対しても安心感を持ってもらえるようにすることが重要。

⑦以前にも同じようなハラスメント事件が起きたが、その時はきちんと公表されていたはず。なぜ今回そのような対応ができず、もたもたしているのか不思議だ。

⑧今回の異議申立てに対する対応について、無用に時間がかかるのであれば、当会としても一定の時点で、法的対応もとらせていただくことを視野に入れていることを申しあげておきたい。

■学校側のコメントは次のようなものでした。

(1)市民オンブズマン群馬からの異議申立てについては、現在、本校でなく、機構本部で対応する予定である。

(2)異議申立ての取り扱いについては、異議申立書の収受から概ね30日以内に諮問するという目安があるが、ちょっと本校から本部に出すのが遅れた。いちおう機構本部に、行政委員会に対して諮問に出す内容を確認している。

(3)通常は不服審査法に基づき、異議申立人に対して、意見陳述の機会が与えられるが、まだ、機構本部に異議申立ての内容を通知したばかりなので、そこから先にまだ話が行っていない。本校から機構本部を経由して、行政委員会に諮問が出されれば、その後、意見を聞く話が異議申立人に通知される。

(4)諮問が行政委員会に出されれば、同様に総務省にも「諮問をしました」という通知が行く。

(5)異議申立ての収受から行政委員会への諮問までは概ね30日以内とされているが、既に1か月も経過したので遅すぎると思うかもしれないが、決して時間稼ぎではない。ちょっと9月末の申請書類があって、学生の関係だったので、学生が資格が取れなくなってしまうので、そっちを急いだ。一応、今回の異議申立てについては、機構本部の指示を仰ぎながら、とりあえず今週の火曜日(10月6日)に、機構本部に諮問案を出して、機構本部からの回答を持って、あらためて正式に諮問文書を出すというかたちを予定している。

(6)機構本部には、10月6日に、セキュリティを掛けたメールで送った。それに関して、機構本部からは、「そのままでいい」ということで、提出したことになる。

(7)今回の異議申立てと同じようなケースは今まであまり例がない。情報公開請求では、学生の成績の関係について、とかはあるが、そういったことについては、これまでの例では「概ね差支えない」という判断ということで出ている。その内容については、一応学校側に落ち度があるという判断も出ているのもある。でも、それはその全体で判断を左右するものではないとする答申も出ている。

(8)特定の職員に対する過重労働問題については、全職員の休暇取得状況は把握しているが、そのような過重労働が行われている実態については、それ以上はノーコメントだ。なぜなら、そのような事実の有無についても存否の確認について、少なくとも自分からはそのようなことについて、言える立場にはない。

(9)いずれにしても、来週早々、機構本部に今後の予定について確認し、異議申立人に結果を伝えたい。

■当会では、学校からの連絡が有り次第、報告する予定です。


校長室。たまたま学校長は在席中で来客者と歓談中の様子だった。はやく英断を期待したいところだ。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
コメント
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