■東電のグループ企業である株式会社関電工が、前橋市苗ケ島町の電力中央研究所の敷地内に建設を予定している大規模な木質バイオマス(燃焼)発電施設計画について、平成27年10月3日(土)午前10時から、前橋東部商工会2階の会議室で、隣接する赤城ビュータウンの住民らを対象にした事業説明会を、初めて開催しました。この問題の発生直後から、地元関係者より問題点の指摘をうかがっていた当会では、直接、事業者側の話を聞くことが出来る格好の機会であると捉えて、参加してきました。以下は、その質疑応答の一部始終です。
10時から始まった説明会は、はじめに関電工が作成した「前橋バイオマス発電事業説明会」と題する14ページ、パワーポイント28コマから構成される資料を使って、行われました。パワーポイントの内容は順番に次のとおりでした。
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前橋バイオマス発電事業説明会
―赤城ビュータウンにお住いのみなさまへ―
平成27年10月3日
前橋バイオマス発電株式会社
株式会社関電工
<目次>
1.はじめに
2.事業目的・意義
3.計画概要
4.発電所の概要
5.環境対策
6.質疑応答
1.はじめに
日頃より弊社事業に関しまして、ご理解・ご協力を賜りまして誠にありがとうございます。
群馬県は、県土面積の約3分の2(425千へクタール)を森林が占め、関東地方においては林野率、森林面積ともに最も高い「関東一の森林県」です。
豊かな森を育てるためには、森林の間伐が大切です、しかし、これまでは間伐材の利用用地が限られていたため、森林の間伐がなかなか進まないという実態がございました。
一方、全国においては、間伐材等を利用した木質バイオマス発電所が既に20カ所以上建設され、森林の間伐の円滑な推進と、豊かな森づくり、林業振興、および低炭素社会の実現に貢献しております。
このたび、電力中央研究所赤城試験センター様の土地の一部を取得し、間伐材等を燃料としてバイオマス発電所の建設を計画することといたしました。
2.事業目的・意義(1/3)
群馬県では、「群馬バイオマス活用利用計画(平成24年3月)」を策定し、地域バイオマス資源を災害にも強い自立・分散型エネルギー源として利用することで、林業の振興、地域の活性化、新たな産業の育成にも寄与させると共に、環境への負荷が少ない低炭素・循環型社会の実現を目指しております。
2.事業目的・意義(2/3)
弊社では、バイオマス発電所の建設により、
①「群馬県森林・林業基本計画」に即して、群馬県の素材生産量の年間目標値40万㎥(平成32年)の達成に貢献します。
2.事業目的・意義(3/3)
弊社では、バイオマス発電所の運転を通じて、
②群馬県の森林内で使用されずに放置されている間伐材等の未利用材を有償で引き取り、林業振興と雇用創出・地産地消による地域の活性化に貢献します。
③再生可能エネルギーによる発電事業でCO2を削減し、環境への負荷が少ない艇太祖・循環型社会の実現に貢献します。
3.計画概要(事業の流れ)
森林組合他(群馬県森林組合連合会(県林連)、群馬県素材生産流通協同組合(素生協)、株式会社トーセン他)
↓<間伐材等の未利用材の有償提供>
前橋バイオマス燃料株式会社(県林連、素生協、トーセン、関電工が出資)
↓<燃料チップへの加工>
前橋バイオマス発電株式会社(関電工、トーセン)
↓<木質バイオマス発電所>
電気
3.計画概要(建設)
◆住所:前橋市苗ケ島町2550番地2
◆敷地面積:約4ha
◆敷地造成及び進入道路工事:平成27年10月~平成28年3月
◆発電所工事:平成28年4月~平成29年6月
3.建設概要(燃料)
◆建設廃材は一切、受け入れません。
◆群馬県の森林組合等から有償で調達する間伐材等(8万t/年)を利用します。
◆間伐材は、群馬県森林組合連合会等を通じて受け入れます。
◆群馬県内の製材工場で、原木の製材過程で残った端材も受け入れます。
◆万一、間伐材や端材の不足が生じた場合は、長野県、栃木県、埼玉県から受け入れます。
3.建設概要(運転)
◆発電方式
間伐材等をチップ化してボイラーで燃焼し、蒸気タービンにより発電します。
◆発電出力:6,700kW(一般家庭約7,700世帯分)
◆発電所の運転:平成29年6月より、24時間運転を行います。
4.発電所の概要(地点選定)
◆地元自治体が、木質バイオマス発電に理解があること
◆地元の森林組合等と協力関係が構築できること
◆送電線への接続が可能な位置にあること
送電線への接続されているエリア(着色部は、制約あり又は制約の可能性有)(東電発表資料)
◆発電プラントの運転に必要な水が確保できること
◆耐震性に優れた強固な地盤であること
◆間伐材等の輸送が容易な位置にあること
4.発電所の概要(発電プラント)
◆稼働実績のある発電プラントと同形式を採用します。
<主な構成施設・装置>
チップ燃料施設
↓
ベルトコンベア(燃料供給路)
↓
ボイラー←起動用熱風炉
↓ →[燃焼灰]→振動スクリーン/砂サイロ→[焼却灰(主灰)]→灰ピット
↓ ↑→[蒸気]→蒸気タービン→発電機→送電[電気]
節炭器↑ ↓
↓ ↑←復水器←←↓
マルチサイクロン→[焼却灰(飛灰)]→灰ピット
↓
バグフィルタ
↓
[排気(燃料ガス)]
5.環境対策
各種法令を遵守することはもとより、周辺の環境に配慮した施設設計、建設計画とし、運転開始後も、地域のみなさまとともに歩む施設を目指しております。
5.環境対策(建設中の環境対策)
◆敷地造成工事及び進入道路工事については、地元を熟知した市内業者を採用します。
◆作業時間は原則として午前8時~午後6時(月~土曜日)とします。
◆国道553号からの車両出入り口には、交通誘導員を配置します。
◆低振動、低騒音の機械を使用します。
◆敷地内に雨水を貯留する調整池をつくります。
◆工事車両退場時にはタイヤや車体の洗浄を行い、公道への泥土の流出を防止します。
5.環境対策(建設中の環境対策)
◆進入道路工事が完成するまでは、電中研様の正門を利用します。
5.環境対策(運転中の環境対策)
◆燃料チップ製造施設には、防音壁を設けるなど騒音対策を実施します。
◆ボイラーは、低排気量、低NOx量の機種を採用し、ばい煙が基準値内であることを適正管理します。
◆ボイラーに高性能集塵装置(バグフィルタ)を取り付けることで、ばい塵が基準値内であることを適正管理します。
◆排水については、排水処理設備を設け、基準値内であることを適正管理します。
◆放射能については、放射線測定設備を設け、基準値内であることを適正管理します。
5.環境対策(地下水利用)
◆赤城ビュータウン様の井戸は、深さ50mです。
◆1号井戸(深さ100m)、2号井戸(深さ150m)は、赤城ビュータウン様の井戸に影響がないよう、十分な距離と深さを確保しました。
5.環境対策(騒音・振動)
◆騒音規制法、振動規則法及び群馬県の生活環境を保全する条例の規則基準に準拠し、騒音の第2種区域及び振動の第1種区域と同等な騒音・振動対策を講じます。
5.環境対策(騒音)
◆対策
■発電プラント:音の発生源となる発電プラントは、遮蔽効果のある建屋で覆います。
※燃料チップ製造施設については、現在、詳細設計中であり、今後改めてご説明いたします。
5.環境対策(大気汚染)
低廃棄のボイラーを採用することで、
◆排気ガス量:排出ガス量については、群馬県環境影響評価条例の対象外となることを確認しております。
◆硫黄酸化物:群馬県による行政指導値8.0(K値)以下とします。
※大気汚染防止法の基準値は17.5(K値)です。
◆窒素酸化物;大気汚染防止法の基準値250(ppm)以下とします。
5.環境対策(排水)
◆雨水の排水対策
「都市計画開発法に基づく開発許可制度の手引き(前橋市)に準拠し、排水施設を設計すると共に、調整池を設置します。
◆発電プラントの排水対策
「前橋市環境基本計画の水質汚濁に係る環境基準」に準拠し、発電プラント内において、排水基準内に水処理します。
5.環境対策(放射能の管理基準)
◆受け入れ時の管理基準値:40Bq/kg以下
農林水産省が「調理加熱用の薪及び木炭の指標値」で示した値を採用
◆排気ガスの管理基準値:30Bq/m3以下
環境省が「廃棄物処理施設周辺の大気中の濃度限界」で示した値を採用
◆高性能集塵装置(バグフィルタ)、燃焼灰の管理基準値:3,000Bq/kg
環境省が「災害廃棄物(コンクリートくず等)の再生利用」で示した値を採用
※指定廃棄物の指定基準は8,000Bq/kgです(環境省)
◆調整池の管理基準値:90Bq/リットル
原子炉等規制法が「周辺監視区域外の水中の濃度限度」で示した値を採用
※測定は、「放射能濃度等測定方法ガイドライン(環境省)に準拠します。
5.環境対策(放射線測定)
○受け入れ管理
・木材の受け入れ時に、放射線測定を行い、基準値内であることを適正管理します。
5.環境対策(放射能測定)
○バグフィルタ、燃焼灰の管理
・高性能集塵装置(バグフィルタ)のフィルタ及び排出ガスについて、定期的に放射能促成を行い、基準値内であることを適正管理します。
・燃焼灰について、放射能測定を行い、基準値内であることを適正管理します。
5.環境対策(放射能測定)
○周辺環境の管理
・敷地境界で、放射線測定モニタリングします。
・雨水等を一旦貯留する調整池において、定期的に放射線測定を行い、基準値(90Bq/リットル)内にあることを管理します。
○環境情報の公開
・以上について、地域のみなさまに情報を公開いたします。
6.質疑応答
ご清聴ありがとうございました。
引き続き、ご質問にお答えする形で、進行させて頂きます。
ご質問にあたっては、挙手のうえ、お名前を頂戴できれば幸いです。
閉会にあたって
今後は、以下の予定で説明会を開催いたします。
◆諸設備の仕様が確定した段階
平成27年12月頃を予定
◆発電所工事の施工計画が確定した段階
平成28年3月頃を予定
株式会社関電工
戦略事業本部 木質バイオマス・プロジェクト
〒108-8533東京都港区芝浦4-8-33
(お問い合わせ先)080-9880-2590
(営業時間)9:00~17:00(土日祝日を除く)
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■以上について、10時40分ごろまで計画内容の説明が行われました。続いて質疑応答が始まりました。
主催者側(関電工):引き続きこれから質問を進めさせていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。
主催者側司会:これから質疑応答の時間に入らせていただきます。ご質問にあたっては、ご意見等を、挙手をしていただいて、私がご指名申し上げますので、お名前を頂戴してから、ご意見、ご質問をいただければ、というふうに願います。ではよろしくお願いいたします。
関電工:はい
司会:はい、どうぞ、前の方。どうぞ。
住民側:えーとですね。私は、マイクをひとつ。
関電工:今、回します。
住民:えー、赤城山麓の環境と木質バイオマス発電を考える会発起人のYと申します。今まで、いろいろご説明をお聞きしましたけれども、われわれ素人では、ああ、これはいいものかなあと、そんなふうに思いますけど、これまでのね、関電工さんの対応につきましては、我々はここに来るまでかなり不満を持っております。えー、かなり、厳しいことも出るかと思いますけれどもご理解いただきたいと思います。まず、最初はですね、5月のある日、突然、今、いろいろ環境とか言われましたんですけども、カンカンカンカン音がする。これは何が始まったんだろうかと、住民の方が調べましたら、電力中央研究所の中に、関電工さんがバイオマス発電所を作ると、そんなことが出て、そこで初めて発覚したわけです。それで、説明を求めたところ、「個別に対応させていただきます。住民説明会は一切しない」、そういう方向でずっとここまで来ました。で、その間、我々は、前橋の市長、また大澤知事の所に、署名活動をし、陳情してまいりました。それによって、前橋市のほうからですね。関電工さんに、地元の方々によく理解を得るようにという文章で通達が行って、初めて今回説明会になったと思います。で、今ですね、その、木質バイオマスのことに関して説明をいただきましたけれども、先程言われたように新しい会社が出来たようです。そこの責任者の方は誰も来ていないですね。今、説明したこの説明がですね。次の会社にどう引継ぐのか。どう責任を以って、行くのか。これは、我々は分かりません。だからぜひ新しい会社の事業主、また、トーセンの方に出席をしていただいてですね、そこで、きちんとやっていただきたいと思います。また、5月の時にパンフレットをもらいましたけれども、その時には、群馬県の間伐材のみを使用してやるという、パンフレットをもらったように思います。それから、次から次へと、埼玉、長野と、間材まで使うというように、何かころころ変わるのでは、あまり信頼できない説明かなと、そんなふうに思っております。(場内から拍手。以下、同様)また、群馬県のほうで、県のほうですね、まだこの事業はハッキリきまっていないのに、4億8千万円もの補正予算が付いております。これでもう、補助事業で、我々の知らない所でドンドン進んでいくっていうのは、これはどういうことになっているのか、と。我々本当に不満です。細かいことについてはですね。これから質問をしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
司会:ありがとうございました。それではあのう、4つ今あったと思いますが、5月の時の話がひとつ、それからもう一つはあのう、事業者の、トーセンさんの話、それから、えーと間伐材のお話、それから4つ目が補助事業の話、ということで、4つかと思いますのでその点につきまして、回答をお願いします。
関電工:はい、えー、今、お答えいたしたいと思います。まず、5月の話ですね。今、開始をさせていただいた件に関しましては、連絡が遅れたことを深くお詫びいたします。申し訳ございませんでした。えー、手前勝手な言い訳になってしまいますが、先ほど説明の中にありましたように、お水が確保できないと事業ができないという、ひとつ大きな条件がありまして、あのう、で、電中研様の中の敷地ということで、我々もちょっと甘えがあったと思います。
住民:もっと大きな声でお願いします。
関電工:はい、すいません。大きい声でもう一度、させてください。まず、5月の段階できちんとご説明をすることが出来ず、工事を、井戸掘りというものをしてしまったことは深く反省しています。申し訳ありませんでした。えー、手前勝手な理由ではございますが、えー、先ほどのこの地にバイオマス発電事業をですね、計画する上で、お水を確保するというのは非常に重要な事項でして、お水が確保できないと、えー、この発電所の計画が無くなると、いう一番最初の調査の段階だったところもございまして、でまあ、仕事を着手して、皆様に、音と騒音ということで、ですね、ご迷惑をおかけして、えー、まあ、「発覚」ということは厳しい言葉をいただきましたわけですが、そういう形でお話が広まった事は非常に深く反省しているところでございます。先ほど、絵を描かしていただきまして2本目の井戸に関しましては、工法等も変えて、音も極力小さい工法等を選んで工事、推進をやはり進めさせていただいて現在に至っております。ここの部分に関しましてはですね、すいません、至らない部分があったことを、謝らせていただきたいと思います。申し訳ありませんでした。えーと、次にですね、新しい会社の責任者の件でございますが、現在、皆様の所に、新しい会社の中の部分と、一部の人間として考えていただいて結構なんですが、私、福本とですね、隣にいます城田、それからあと2名、篠宮という者と飯塚という者。この4名はですね。ずーっとこの発電所、さきほど個別説明というような段階で、我々も進めさせていただいたんですが、・・・いただいているところですが、この部分ずーっと担保させていただきますし、これからもずーっと担当し続けて担当する所存でございます。そういう意味ではですね、現段階、我々が一番の当事者でございますので、えー、そういう意味できちんとお話ができる窓口としてはですね、まあ、えー、しばらく、の間・・・へへへぇ、ですね、我々が窓口できちんと対応してまいりますので・・・
住民:笑い事じゃないよ。
関電工:はい?
住民:真面目にやってね。
関電工:はい、すいません。きちんと対応して行きますので、ご理解をいただければと思います。
住民:他の会社の人はどうか、ということなんです。
関電工:はい?
住民:他の主役になってやっている、トーセンさん、その他の人はどうなんだということですよ。説明に来ないのでしょうか、ということです。
関電工:はい?
住民:説明はないのですか?ということです。
司会:すいません、質問は順番でお願いします。
住民:いや、今の質問の内容にそれ入っていると思うんですけど。お答えが十分じゃないと思うんですね。
関電工:はい、えー、先ず我々が当事者として皆さんのお声を聞いて、きちんと伝えてまいります。伝えてまいって、私たちがまず伝えていくと、いう仕事を、私たち、これはほんと、自分たちの仕事と思っておりますので、そこを先ず、きちんと、先ず我々が説明させていただきたいというのが、私たちのものの考えでございます。
住民:では、他の参加する事業の方は、説明しに来ないっていうことですか? 今後。
関電工:えー、説明の中で、ですね、木質バイオマス燃料等の会社が、きちんと立ち上がります。で、今、途中でご説明したとおり、12月までにはですね。設計仕様が固まっていくと思います。その段階ではですね。えー、当然必要な事だと思いますので、その部分に関しましては、えー、きちんと対応できるよう調整を進めてまいると、という事が私の仕事だと、いうふうに理解をしております。ですので、ちゃんと、えー、来るときには来ると、ふふふ、いうふうにお考えいただいて、結構だと思います。はい。
住民:もうひとつの新会社、言ってください。
関電工:はい?
住民:この事業を進める新会社。
関電工:えー、関電工というか、発電所側が“木質”バイオマス発電・・
住民:“前橋”だよ。
関電工:あ、ごめんなさい。“前橋”バイオマス発電株式会社。もう一つ燃料側はですね、前橋バイオマス燃料株式会社という、ふたつの会社です。
住民:はい。
司会:はい。
住民:すいません、あと間伐材の話と補助事業の話です。
関電工:間伐材の話ですが、こちらに関しましては、ほぼ、えー、今、我々の事業計画の方で、ですね、100%が群馬県のもので、利用できる計画でございます。ただし、こちらも、えー、計画をする上ではですね。えー、きちんとバックアップがどのように取れているかという事業性を説明する、えー、必要性がございます。群馬県下で調達できない、できなかった場合、の措置として、ですね、えー、今挙げられた3つの点。こちらを挙げさせていただいております。基本的に事業を進める上ではですね。群馬県の、えー、材料、きちんと集荷して管理してやっていくという真ん中に、群馬県の資材をきちんと使っていくと、いう方針には変わりございませんので、その辺はご理解をいただければと、いうふうに思います。
関電工(別の担当者):はい、すいません。えーと、補助事業の関係で、今ご質問を頂戴いたしましたけれども、えー、こちらにつきまして、手前どもの方では、えー、まだ決定ではなくて、今、えー、協・・・県の方で、ですね、協議、協議、という、表・・・表現になるんでございますけれども、協議あるいは、えー、審査、そういったものを、えー、進めていらっしゃる段階、だというふうにうかがってございます。そういった中で、えー、今、ちょっと私ども、発電とはまた別のセクションと申しますか、えー、部分のところでございます。ちょっと私の口から詳細を申しあげられることはできなく、誠に申しわけございません。この辺りにつきましても、ですね、えー、あらためて今、あのう、福本のほうからお話をさせていただきましたトーセンと共にですね、出席させて・・・次回には来ていただいてですね、ご説明に加わってもらっていく、つもりでおりますので、そういったところでしっかりとお答えできるように、してまいりたいと思っております。あくまでまだ決定したというには、方向が決定したということでは、我々としては、理解しておりません。そういった状況でございます。
司会:はい、ありがとうございます。よろしいでしょうか。それではあのう、次のご質問に移りたいと思います。どなたがいらっしゃいますでしょうか? はい、右の方からよろしくお願いします。
住民:ちょっと座ってよろしいですか、すいません。あのう、考える会のNと申します。よろしくお願いします。さきほどの、福本さんのお答え。非常に私は不満に思っております。大体ですね、試し掘りの時に、騒音がですね、酷くて、我々は非常に困ったわけですよ。しかも5月連休ですよ。5月連休。みんなあそこに来て、日頃疲れた身体を癒しに来るUターンの人たち。その人たちが、「あっ、何だこれは」というふうなことを考えたわけですよ。それでこの問題は発覚したわけですよね。それで、関電工さん一流企業ですよ。一流企業。まず、最初に、この説明の時に、最初にお詫びの言葉を入れるのが、スジではないですか? 一流企業っていうのは、そういうことをやるのが一流企業ですよ。そうと思いませんか? この書類を、御社の、偉い人が確認しています? それを、教えてください。
司会:よろしいでしょうか?
関電工:はい。えー、試掘掘り、の件に関しましてですね、えー、再度お詫び申し上げます。申し訳ありませんでした。
住民:俺が聞いているのは、御社の幹部が、この書類を見ていますか? といっているんです。
関電工:本社の幹部、関電工私が所属している部門ですね。本部長以下のところの確認を受けたうえで、今回この資料をご提出させていただいております。
住民:本部長なんですね。
関電工:はい。
住民:その上の方は見ていないんですか?
関電工:今この事業を進める、えー、部門の責任者は、えー、本部長ですので、当然この会を催させていただくと、いう部分に関しましては、えー、トップの社長以下、全員が、知っているところでございます。
住民:すいません、しつこくって。普通はですね、普通はですよ。これだけ迷惑をかけて、我々が騒いでですね、説明会をやる時に、きちっとしたね、まず最初に言葉でもなんでもいいですよ。最初の説明をする時に、お詫びをするのが、それは企業原理ですよ。
場内から:そうだ(拍手)。
住民:そんなことを全然考えずに井戸水が、出るか出ないかが、この計画の分かれ道です、なんて、とんでもない話ですよ。そう思いません? 我々にとっては、騒音も出した、って何回言ったって、騒音は収まらなかったんですよ。で、その後、2本目の井戸を掘っています。ま、それは確かにね、音少なくなりましたよ。だけど土曜日やめて下さいよ。分かりましたって言ったって、土曜日だって掘っていましたよ。そういう企業が、こういう計画を、まだ、これからいっぱい質問が有りますけれども、されるということに対して、トンデモナイ、私は話だと思いますよ。
場内から:そうだ、そうだ。
住民:もう少しね。きちんと、反省して、どういうふうに進めるかというのを考えた上で説明してください。
司会:えー、あのう司会の方から申し上げますけれども、そのことにつきましては、私どもは深く反省しておりまして・・・
住民:してないでしょう、だって、前から。
司会:前に言葉、あのう、言葉等で、ですね。そういった謝る機会を設けなかった、ということは大変申し訳なかったことだと思っています。
住民:誤らなくってもいいんです。(この配布した)文書で入れてくださいと、私言っているんですよ。
司会:はい、申し訳ありません。
住民:入れるの? 文書で入れるんですか? 申し訳ありませんとおっしゃったけれども、
司会:説明の文書を、これはちょっと事業・・・、あのう、事業の、あの、計画の資料でございますので・・・
住民:ちょっとまってください。あのね、そちらの本部長に見ていただいたと、いうことなんですから、私はそういうふうな要求を出しているんですから、ちゃんと(謝罪の言葉を)入れたものを本部長に見せて、それで手続してくださいよ。(拍手)それで、本部長が、「そんなもの要らないよ」というのであれば、それはそれで私も考えます。
司会:あのう、別途でということでなくて、こちらの(文書)ということで、というご意見でしょうか?
関電工:はい、えー、今のご意見をですね。きちんと、えー、本部長に、伝えまして、あのう、回答させていただきたいと、いうふうに考えます。えー、その部分に関してはですね、今回宿題として持ち帰らせてください。申し訳ありませんが、よろしくお願いします
住民:すいません。暴言を吐いてすいませんでした。
司会:よろしいでしょうか。はい、次の方、お願いします。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告・この項続く】
10時から始まった説明会は、はじめに関電工が作成した「前橋バイオマス発電事業説明会」と題する14ページ、パワーポイント28コマから構成される資料を使って、行われました。パワーポイントの内容は順番に次のとおりでした。
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前橋バイオマス発電事業説明会
―赤城ビュータウンにお住いのみなさまへ―
平成27年10月3日
前橋バイオマス発電株式会社
株式会社関電工
<目次>
1.はじめに
2.事業目的・意義
3.計画概要
4.発電所の概要
5.環境対策
6.質疑応答
1.はじめに
日頃より弊社事業に関しまして、ご理解・ご協力を賜りまして誠にありがとうございます。
群馬県は、県土面積の約3分の2(425千へクタール)を森林が占め、関東地方においては林野率、森林面積ともに最も高い「関東一の森林県」です。
豊かな森を育てるためには、森林の間伐が大切です、しかし、これまでは間伐材の利用用地が限られていたため、森林の間伐がなかなか進まないという実態がございました。
一方、全国においては、間伐材等を利用した木質バイオマス発電所が既に20カ所以上建設され、森林の間伐の円滑な推進と、豊かな森づくり、林業振興、および低炭素社会の実現に貢献しております。
このたび、電力中央研究所赤城試験センター様の土地の一部を取得し、間伐材等を燃料としてバイオマス発電所の建設を計画することといたしました。
2.事業目的・意義(1/3)
群馬県では、「群馬バイオマス活用利用計画(平成24年3月)」を策定し、地域バイオマス資源を災害にも強い自立・分散型エネルギー源として利用することで、林業の振興、地域の活性化、新たな産業の育成にも寄与させると共に、環境への負荷が少ない低炭素・循環型社会の実現を目指しております。
2.事業目的・意義(2/3)
弊社では、バイオマス発電所の建設により、
①「群馬県森林・林業基本計画」に即して、群馬県の素材生産量の年間目標値40万㎥(平成32年)の達成に貢献します。
2.事業目的・意義(3/3)
弊社では、バイオマス発電所の運転を通じて、
②群馬県の森林内で使用されずに放置されている間伐材等の未利用材を有償で引き取り、林業振興と雇用創出・地産地消による地域の活性化に貢献します。
③再生可能エネルギーによる発電事業でCO2を削減し、環境への負荷が少ない艇太祖・循環型社会の実現に貢献します。
3.計画概要(事業の流れ)
森林組合他(群馬県森林組合連合会(県林連)、群馬県素材生産流通協同組合(素生協)、株式会社トーセン他)
↓<間伐材等の未利用材の有償提供>
前橋バイオマス燃料株式会社(県林連、素生協、トーセン、関電工が出資)
↓<燃料チップへの加工>
前橋バイオマス発電株式会社(関電工、トーセン)
↓<木質バイオマス発電所>
電気
3.計画概要(建設)
◆住所:前橋市苗ケ島町2550番地2
◆敷地面積:約4ha
◆敷地造成及び進入道路工事:平成27年10月~平成28年3月
◆発電所工事:平成28年4月~平成29年6月
3.建設概要(燃料)
◆建設廃材は一切、受け入れません。
◆群馬県の森林組合等から有償で調達する間伐材等(8万t/年)を利用します。
◆間伐材は、群馬県森林組合連合会等を通じて受け入れます。
◆群馬県内の製材工場で、原木の製材過程で残った端材も受け入れます。
◆万一、間伐材や端材の不足が生じた場合は、長野県、栃木県、埼玉県から受け入れます。
3.建設概要(運転)
◆発電方式
間伐材等をチップ化してボイラーで燃焼し、蒸気タービンにより発電します。
◆発電出力:6,700kW(一般家庭約7,700世帯分)
◆発電所の運転:平成29年6月より、24時間運転を行います。
4.発電所の概要(地点選定)
◆地元自治体が、木質バイオマス発電に理解があること
◆地元の森林組合等と協力関係が構築できること
◆送電線への接続が可能な位置にあること
送電線への接続されているエリア(着色部は、制約あり又は制約の可能性有)(東電発表資料)
◆発電プラントの運転に必要な水が確保できること
◆耐震性に優れた強固な地盤であること
◆間伐材等の輸送が容易な位置にあること
4.発電所の概要(発電プラント)
◆稼働実績のある発電プラントと同形式を採用します。
<主な構成施設・装置>
チップ燃料施設
↓
ベルトコンベア(燃料供給路)
↓
ボイラー←起動用熱風炉
↓ →[燃焼灰]→振動スクリーン/砂サイロ→[焼却灰(主灰)]→灰ピット
↓ ↑→[蒸気]→蒸気タービン→発電機→送電[電気]
節炭器↑ ↓
↓ ↑←復水器←←↓
マルチサイクロン→[焼却灰(飛灰)]→灰ピット
↓
バグフィルタ
↓
[排気(燃料ガス)]
5.環境対策
各種法令を遵守することはもとより、周辺の環境に配慮した施設設計、建設計画とし、運転開始後も、地域のみなさまとともに歩む施設を目指しております。
5.環境対策(建設中の環境対策)
◆敷地造成工事及び進入道路工事については、地元を熟知した市内業者を採用します。
◆作業時間は原則として午前8時~午後6時(月~土曜日)とします。
◆国道553号からの車両出入り口には、交通誘導員を配置します。
◆低振動、低騒音の機械を使用します。
◆敷地内に雨水を貯留する調整池をつくります。
◆工事車両退場時にはタイヤや車体の洗浄を行い、公道への泥土の流出を防止します。
5.環境対策(建設中の環境対策)
◆進入道路工事が完成するまでは、電中研様の正門を利用します。
5.環境対策(運転中の環境対策)
◆燃料チップ製造施設には、防音壁を設けるなど騒音対策を実施します。
◆ボイラーは、低排気量、低NOx量の機種を採用し、ばい煙が基準値内であることを適正管理します。
◆ボイラーに高性能集塵装置(バグフィルタ)を取り付けることで、ばい塵が基準値内であることを適正管理します。
◆排水については、排水処理設備を設け、基準値内であることを適正管理します。
◆放射能については、放射線測定設備を設け、基準値内であることを適正管理します。
5.環境対策(地下水利用)
◆赤城ビュータウン様の井戸は、深さ50mです。
◆1号井戸(深さ100m)、2号井戸(深さ150m)は、赤城ビュータウン様の井戸に影響がないよう、十分な距離と深さを確保しました。
5.環境対策(騒音・振動)
◆騒音規制法、振動規則法及び群馬県の生活環境を保全する条例の規則基準に準拠し、騒音の第2種区域及び振動の第1種区域と同等な騒音・振動対策を講じます。
5.環境対策(騒音)
◆対策
■発電プラント:音の発生源となる発電プラントは、遮蔽効果のある建屋で覆います。
※燃料チップ製造施設については、現在、詳細設計中であり、今後改めてご説明いたします。
5.環境対策(大気汚染)
低廃棄のボイラーを採用することで、
◆排気ガス量:排出ガス量については、群馬県環境影響評価条例の対象外となることを確認しております。
◆硫黄酸化物:群馬県による行政指導値8.0(K値)以下とします。
※大気汚染防止法の基準値は17.5(K値)です。
◆窒素酸化物;大気汚染防止法の基準値250(ppm)以下とします。
5.環境対策(排水)
◆雨水の排水対策
「都市計画開発法に基づく開発許可制度の手引き(前橋市)に準拠し、排水施設を設計すると共に、調整池を設置します。
◆発電プラントの排水対策
「前橋市環境基本計画の水質汚濁に係る環境基準」に準拠し、発電プラント内において、排水基準内に水処理します。
5.環境対策(放射能の管理基準)
◆受け入れ時の管理基準値:40Bq/kg以下
農林水産省が「調理加熱用の薪及び木炭の指標値」で示した値を採用
◆排気ガスの管理基準値:30Bq/m3以下
環境省が「廃棄物処理施設周辺の大気中の濃度限界」で示した値を採用
◆高性能集塵装置(バグフィルタ)、燃焼灰の管理基準値:3,000Bq/kg
環境省が「災害廃棄物(コンクリートくず等)の再生利用」で示した値を採用
※指定廃棄物の指定基準は8,000Bq/kgです(環境省)
◆調整池の管理基準値:90Bq/リットル
原子炉等規制法が「周辺監視区域外の水中の濃度限度」で示した値を採用
※測定は、「放射能濃度等測定方法ガイドライン(環境省)に準拠します。
5.環境対策(放射線測定)
○受け入れ管理
・木材の受け入れ時に、放射線測定を行い、基準値内であることを適正管理します。
5.環境対策(放射能測定)
○バグフィルタ、燃焼灰の管理
・高性能集塵装置(バグフィルタ)のフィルタ及び排出ガスについて、定期的に放射能促成を行い、基準値内であることを適正管理します。
・燃焼灰について、放射能測定を行い、基準値内であることを適正管理します。
5.環境対策(放射能測定)
○周辺環境の管理
・敷地境界で、放射線測定モニタリングします。
・雨水等を一旦貯留する調整池において、定期的に放射線測定を行い、基準値(90Bq/リットル)内にあることを管理します。
○環境情報の公開
・以上について、地域のみなさまに情報を公開いたします。
6.質疑応答
ご清聴ありがとうございました。
引き続き、ご質問にお答えする形で、進行させて頂きます。
ご質問にあたっては、挙手のうえ、お名前を頂戴できれば幸いです。
閉会にあたって
今後は、以下の予定で説明会を開催いたします。
◆諸設備の仕様が確定した段階
平成27年12月頃を予定
◆発電所工事の施工計画が確定した段階
平成28年3月頃を予定
株式会社関電工
戦略事業本部 木質バイオマス・プロジェクト
〒108-8533東京都港区芝浦4-8-33
(お問い合わせ先)080-9880-2590
(営業時間)9:00~17:00(土日祝日を除く)
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■以上について、10時40分ごろまで計画内容の説明が行われました。続いて質疑応答が始まりました。
主催者側(関電工):引き続きこれから質問を進めさせていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。
主催者側司会:これから質疑応答の時間に入らせていただきます。ご質問にあたっては、ご意見等を、挙手をしていただいて、私がご指名申し上げますので、お名前を頂戴してから、ご意見、ご質問をいただければ、というふうに願います。ではよろしくお願いいたします。
関電工:はい
司会:はい、どうぞ、前の方。どうぞ。
住民側:えーとですね。私は、マイクをひとつ。
関電工:今、回します。
住民:えー、赤城山麓の環境と木質バイオマス発電を考える会発起人のYと申します。今まで、いろいろご説明をお聞きしましたけれども、われわれ素人では、ああ、これはいいものかなあと、そんなふうに思いますけど、これまでのね、関電工さんの対応につきましては、我々はここに来るまでかなり不満を持っております。えー、かなり、厳しいことも出るかと思いますけれどもご理解いただきたいと思います。まず、最初はですね、5月のある日、突然、今、いろいろ環境とか言われましたんですけども、カンカンカンカン音がする。これは何が始まったんだろうかと、住民の方が調べましたら、電力中央研究所の中に、関電工さんがバイオマス発電所を作ると、そんなことが出て、そこで初めて発覚したわけです。それで、説明を求めたところ、「個別に対応させていただきます。住民説明会は一切しない」、そういう方向でずっとここまで来ました。で、その間、我々は、前橋の市長、また大澤知事の所に、署名活動をし、陳情してまいりました。それによって、前橋市のほうからですね。関電工さんに、地元の方々によく理解を得るようにという文章で通達が行って、初めて今回説明会になったと思います。で、今ですね、その、木質バイオマスのことに関して説明をいただきましたけれども、先程言われたように新しい会社が出来たようです。そこの責任者の方は誰も来ていないですね。今、説明したこの説明がですね。次の会社にどう引継ぐのか。どう責任を以って、行くのか。これは、我々は分かりません。だからぜひ新しい会社の事業主、また、トーセンの方に出席をしていただいてですね、そこで、きちんとやっていただきたいと思います。また、5月の時にパンフレットをもらいましたけれども、その時には、群馬県の間伐材のみを使用してやるという、パンフレットをもらったように思います。それから、次から次へと、埼玉、長野と、間材まで使うというように、何かころころ変わるのでは、あまり信頼できない説明かなと、そんなふうに思っております。(場内から拍手。以下、同様)また、群馬県のほうで、県のほうですね、まだこの事業はハッキリきまっていないのに、4億8千万円もの補正予算が付いております。これでもう、補助事業で、我々の知らない所でドンドン進んでいくっていうのは、これはどういうことになっているのか、と。我々本当に不満です。細かいことについてはですね。これから質問をしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
司会:ありがとうございました。それではあのう、4つ今あったと思いますが、5月の時の話がひとつ、それからもう一つはあのう、事業者の、トーセンさんの話、それから、えーと間伐材のお話、それから4つ目が補助事業の話、ということで、4つかと思いますのでその点につきまして、回答をお願いします。
関電工:はい、えー、今、お答えいたしたいと思います。まず、5月の話ですね。今、開始をさせていただいた件に関しましては、連絡が遅れたことを深くお詫びいたします。申し訳ございませんでした。えー、手前勝手な言い訳になってしまいますが、先ほど説明の中にありましたように、お水が確保できないと事業ができないという、ひとつ大きな条件がありまして、あのう、で、電中研様の中の敷地ということで、我々もちょっと甘えがあったと思います。
住民:もっと大きな声でお願いします。
関電工:はい、すいません。大きい声でもう一度、させてください。まず、5月の段階できちんとご説明をすることが出来ず、工事を、井戸掘りというものをしてしまったことは深く反省しています。申し訳ありませんでした。えー、手前勝手な理由ではございますが、えー、先ほどのこの地にバイオマス発電事業をですね、計画する上で、お水を確保するというのは非常に重要な事項でして、お水が確保できないと、えー、この発電所の計画が無くなると、いう一番最初の調査の段階だったところもございまして、でまあ、仕事を着手して、皆様に、音と騒音ということで、ですね、ご迷惑をおかけして、えー、まあ、「発覚」ということは厳しい言葉をいただきましたわけですが、そういう形でお話が広まった事は非常に深く反省しているところでございます。先ほど、絵を描かしていただきまして2本目の井戸に関しましては、工法等も変えて、音も極力小さい工法等を選んで工事、推進をやはり進めさせていただいて現在に至っております。ここの部分に関しましてはですね、すいません、至らない部分があったことを、謝らせていただきたいと思います。申し訳ありませんでした。えーと、次にですね、新しい会社の責任者の件でございますが、現在、皆様の所に、新しい会社の中の部分と、一部の人間として考えていただいて結構なんですが、私、福本とですね、隣にいます城田、それからあと2名、篠宮という者と飯塚という者。この4名はですね。ずーっとこの発電所、さきほど個別説明というような段階で、我々も進めさせていただいたんですが、・・・いただいているところですが、この部分ずーっと担保させていただきますし、これからもずーっと担当し続けて担当する所存でございます。そういう意味ではですね、現段階、我々が一番の当事者でございますので、えー、そういう意味できちんとお話ができる窓口としてはですね、まあ、えー、しばらく、の間・・・へへへぇ、ですね、我々が窓口できちんと対応してまいりますので・・・
住民:笑い事じゃないよ。
関電工:はい?
住民:真面目にやってね。
関電工:はい、すいません。きちんと対応して行きますので、ご理解をいただければと思います。
住民:他の会社の人はどうか、ということなんです。
関電工:はい?
住民:他の主役になってやっている、トーセンさん、その他の人はどうなんだということですよ。説明に来ないのでしょうか、ということです。
関電工:はい?
住民:説明はないのですか?ということです。
司会:すいません、質問は順番でお願いします。
住民:いや、今の質問の内容にそれ入っていると思うんですけど。お答えが十分じゃないと思うんですね。
関電工:はい、えー、先ず我々が当事者として皆さんのお声を聞いて、きちんと伝えてまいります。伝えてまいって、私たちがまず伝えていくと、いう仕事を、私たち、これはほんと、自分たちの仕事と思っておりますので、そこを先ず、きちんと、先ず我々が説明させていただきたいというのが、私たちのものの考えでございます。
住民:では、他の参加する事業の方は、説明しに来ないっていうことですか? 今後。
関電工:えー、説明の中で、ですね、木質バイオマス燃料等の会社が、きちんと立ち上がります。で、今、途中でご説明したとおり、12月までにはですね。設計仕様が固まっていくと思います。その段階ではですね。えー、当然必要な事だと思いますので、その部分に関しましては、えー、きちんと対応できるよう調整を進めてまいると、という事が私の仕事だと、いうふうに理解をしております。ですので、ちゃんと、えー、来るときには来ると、ふふふ、いうふうにお考えいただいて、結構だと思います。はい。
住民:もうひとつの新会社、言ってください。
関電工:はい?
住民:この事業を進める新会社。
関電工:えー、関電工というか、発電所側が“木質”バイオマス発電・・
住民:“前橋”だよ。
関電工:あ、ごめんなさい。“前橋”バイオマス発電株式会社。もう一つ燃料側はですね、前橋バイオマス燃料株式会社という、ふたつの会社です。
住民:はい。
司会:はい。
住民:すいません、あと間伐材の話と補助事業の話です。
関電工:間伐材の話ですが、こちらに関しましては、ほぼ、えー、今、我々の事業計画の方で、ですね、100%が群馬県のもので、利用できる計画でございます。ただし、こちらも、えー、計画をする上ではですね。えー、きちんとバックアップがどのように取れているかという事業性を説明する、えー、必要性がございます。群馬県下で調達できない、できなかった場合、の措置として、ですね、えー、今挙げられた3つの点。こちらを挙げさせていただいております。基本的に事業を進める上ではですね。群馬県の、えー、材料、きちんと集荷して管理してやっていくという真ん中に、群馬県の資材をきちんと使っていくと、いう方針には変わりございませんので、その辺はご理解をいただければと、いうふうに思います。
関電工(別の担当者):はい、すいません。えーと、補助事業の関係で、今ご質問を頂戴いたしましたけれども、えー、こちらにつきまして、手前どもの方では、えー、まだ決定ではなくて、今、えー、協・・・県の方で、ですね、協議、協議、という、表・・・表現になるんでございますけれども、協議あるいは、えー、審査、そういったものを、えー、進めていらっしゃる段階、だというふうにうかがってございます。そういった中で、えー、今、ちょっと私ども、発電とはまた別のセクションと申しますか、えー、部分のところでございます。ちょっと私の口から詳細を申しあげられることはできなく、誠に申しわけございません。この辺りにつきましても、ですね、えー、あらためて今、あのう、福本のほうからお話をさせていただきましたトーセンと共にですね、出席させて・・・次回には来ていただいてですね、ご説明に加わってもらっていく、つもりでおりますので、そういったところでしっかりとお答えできるように、してまいりたいと思っております。あくまでまだ決定したというには、方向が決定したということでは、我々としては、理解しておりません。そういった状況でございます。
司会:はい、ありがとうございます。よろしいでしょうか。それではあのう、次のご質問に移りたいと思います。どなたがいらっしゃいますでしょうか? はい、右の方からよろしくお願いします。
住民:ちょっと座ってよろしいですか、すいません。あのう、考える会のNと申します。よろしくお願いします。さきほどの、福本さんのお答え。非常に私は不満に思っております。大体ですね、試し掘りの時に、騒音がですね、酷くて、我々は非常に困ったわけですよ。しかも5月連休ですよ。5月連休。みんなあそこに来て、日頃疲れた身体を癒しに来るUターンの人たち。その人たちが、「あっ、何だこれは」というふうなことを考えたわけですよ。それでこの問題は発覚したわけですよね。それで、関電工さん一流企業ですよ。一流企業。まず、最初に、この説明の時に、最初にお詫びの言葉を入れるのが、スジではないですか? 一流企業っていうのは、そういうことをやるのが一流企業ですよ。そうと思いませんか? この書類を、御社の、偉い人が確認しています? それを、教えてください。
司会:よろしいでしょうか?
関電工:はい。えー、試掘掘り、の件に関しましてですね、えー、再度お詫び申し上げます。申し訳ありませんでした。
住民:俺が聞いているのは、御社の幹部が、この書類を見ていますか? といっているんです。
関電工:本社の幹部、関電工私が所属している部門ですね。本部長以下のところの確認を受けたうえで、今回この資料をご提出させていただいております。
住民:本部長なんですね。
関電工:はい。
住民:その上の方は見ていないんですか?
関電工:今この事業を進める、えー、部門の責任者は、えー、本部長ですので、当然この会を催させていただくと、いう部分に関しましては、えー、トップの社長以下、全員が、知っているところでございます。
住民:すいません、しつこくって。普通はですね、普通はですよ。これだけ迷惑をかけて、我々が騒いでですね、説明会をやる時に、きちっとしたね、まず最初に言葉でもなんでもいいですよ。最初の説明をする時に、お詫びをするのが、それは企業原理ですよ。
場内から:そうだ(拍手)。
住民:そんなことを全然考えずに井戸水が、出るか出ないかが、この計画の分かれ道です、なんて、とんでもない話ですよ。そう思いません? 我々にとっては、騒音も出した、って何回言ったって、騒音は収まらなかったんですよ。で、その後、2本目の井戸を掘っています。ま、それは確かにね、音少なくなりましたよ。だけど土曜日やめて下さいよ。分かりましたって言ったって、土曜日だって掘っていましたよ。そういう企業が、こういう計画を、まだ、これからいっぱい質問が有りますけれども、されるということに対して、トンデモナイ、私は話だと思いますよ。
場内から:そうだ、そうだ。
住民:もう少しね。きちんと、反省して、どういうふうに進めるかというのを考えた上で説明してください。
司会:えー、あのう司会の方から申し上げますけれども、そのことにつきましては、私どもは深く反省しておりまして・・・
住民:してないでしょう、だって、前から。
司会:前に言葉、あのう、言葉等で、ですね。そういった謝る機会を設けなかった、ということは大変申し訳なかったことだと思っています。
住民:誤らなくってもいいんです。(この配布した)文書で入れてくださいと、私言っているんですよ。
司会:はい、申し訳ありません。
住民:入れるの? 文書で入れるんですか? 申し訳ありませんとおっしゃったけれども、
司会:説明の文書を、これはちょっと事業・・・、あのう、事業の、あの、計画の資料でございますので・・・
住民:ちょっとまってください。あのね、そちらの本部長に見ていただいたと、いうことなんですから、私はそういうふうな要求を出しているんですから、ちゃんと(謝罪の言葉を)入れたものを本部長に見せて、それで手続してくださいよ。(拍手)それで、本部長が、「そんなもの要らないよ」というのであれば、それはそれで私も考えます。
司会:あのう、別途でということでなくて、こちらの(文書)ということで、というご意見でしょうか?
関電工:はい、えー、今のご意見をですね。きちんと、えー、本部長に、伝えまして、あのう、回答させていただきたいと、いうふうに考えます。えー、その部分に関してはですね、今回宿題として持ち帰らせてください。申し訳ありませんが、よろしくお願いします
住民:すいません。暴言を吐いてすいませんでした。
司会:よろしいでしょうか。はい、次の方、お願いします。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告・この項続く】