■市民オンブズマン群馬では、10月20日午後、渋川市内で開催された「小渕優子後援会幹部役員県議団合同会議」に自民党の県議団として、群馬県議会議長の岩井均県議(安中市区選出)をはじめ、南波和憲県議(吾妻郡区)、高橋正県議(北群馬郡区)、大手浩之県議(富岡市区)。織田沢俊幸県議(甘楽郡区)らの参加があったようです。いくら姫の選挙区内にある地域で選出された自民党所属議員とはいえ、群馬県議会は現在、9月14日(月)から12月15日(火)までの93日間の会期中です。しかも岩井議長は、運転手付きの専用車で会場に乗り入れていました。この様子を見ていて違和感を覚えた当会は、どのような経緯と背景で、群馬県議会議長らが小渕優子後援会のイベントに参加したのかを調べることにし、次の公開質問状を10月26日に県議会議長宛に提出しました。

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2015年10月26日
〒371-8570 群馬県前橋市大手町1-1-1
群馬県議会議長 岩井 均 様
市民オンブズマン群馬
代表 小川 賢
公 開 質 問 状
拝啓、貴殿ますますご清栄のこととお慶び申しあげます。
当会は、群馬県において、行政を外部から監視し、行政による税金の無駄遣いや関連する権限を不当に行使することによる住民・関係者の権利・利益の侵害に対する調査及び救済の勧告を図る活動をしているボランティア団体です。
さて貴殿は、先日10月20日(火)午後3時から、渋川市内の結婚式場で開催された「小渕優子後援会幹部役員県議団合同会議」(以下「後援会会議」という)と称する後援会行事に、議会事務局の職員の運転で公用車を使用して参加されましたが、このことについて当会として確認しておく必要があります。
つきましては、第3回定例会の会期中、ご多忙中、誠に僭越ではありますが、次の質問をお許しください。
1.後援会会議に参加の目的、立場について
質問1-1
後援会会議は後援会幹部役員と県議団の合同会議とされています。この会議に、貴殿の他にも、地元県議会議員として南波和憲氏が参加していたようですが、参加した全ての県会議員の氏名をご教示ください。
質問1-2
そのうち、いわゆる県有車をつかって参加した県会議員は、貴殿を含めて他にどなたがいたでしょうか。全員の氏名をご教示ください。
質問1-3
県議会議長である貴殿はこの後援会会議に、どのような立場で参加したのでしょうか。また、他の県会議員は、どのような立場で参加しましたか。
質問1-4
平成27年第3回定例会は9月14日(月)から12月15日(火)までの93日間の会期となっております。議事予定表によれば、10月20日(火)は「調整日」となっていました。この「調整日」とは、どのような意味でしょうか?分かりやすくご教示ください。
質問1-5
「調整日」の意味に照らして、第3回定例会の会期中、平日に政党活動をされた理由や目的について、分かりやすくご教示ください。
2.使用した自動車について
質問2-1
10月20日午後に貴殿が乗車した自動車は群馬県有自動車だと思われますが、正式な呼び方をご教示ください。たとえば、「集中管理車」なのか、「専用自動車」なのか、ないしは「事業用自動車」なのか、または「現地用自動車」なのか、それとも「所長車」なのでしょうか。あるいは「運転手付き公用車」、それとも、それ以外であればどういう呼称なのでしょうか。
質問2-2
貴殿が乗車した自動車は、どのような自動車管理規則あるいは規程等に基づいて、運用、管理をされているのでしょうか。
質問2-3
それらの規則あるいは規程等は、群馬県議会のホームページから誰でも検索可能ですか。
質問2-4
貴殿が乗車した自動車の管理者は、誰でしょうか。
質問2-5
また、貴殿が乗車した自動車の安全運転管理者と副安全運転管理者は誰でしょうか。
質問2-6
貴殿が乗車した自動車の鍵は誰から受け取ったものでしょうか?
質問2-7
貴殿が乗車して渋川市内の後援会会議の会場等を往復した際の、自動車の運転手は、どの職場、職員の職員だったのでしょうか。
質問2-8
この自動車の使用承認の申請理由はどのような内容でしたか。
質問2-9
この使用承認申請は誰に対して提出したのですか。
質問2-10
この自動車の運行を終えた時に、運転報告は誰が、誰に対して、どのような形で行ないましたか。
なお、貴殿のご回答を得た上で、あるいは得られなかったときに、記者会見で回答の有無及び内容を明らかにしてまいりたいと考えます。同時に当市民オンブズマン群馬のホームページ上でも明らかにし広く群馬県民に広報してまいる所存です。つきましては、平成27年10月30 日(金)限り、下記にFAXにてご回答いただきますよう、お願い申し上げます。
記
市民オンブズマン群馬 事務局長 鈴木 庸
〒371-0801 群馬県前橋市文京町1-15-10
電話027-224-8567 FAX027-224-6624
敬具
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■当会は、こうした公務そっちのけの政党活動参加が、果たしてルールに則っているのかどうか、きちんと確認しておくことは決して無駄ではないと考えております。県議会議長からの回答が注目されます。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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2015年10月26日
〒371-8570 群馬県前橋市大手町1-1-1
群馬県議会議長 岩井 均 様
市民オンブズマン群馬
代表 小川 賢
公 開 質 問 状
拝啓、貴殿ますますご清栄のこととお慶び申しあげます。
当会は、群馬県において、行政を外部から監視し、行政による税金の無駄遣いや関連する権限を不当に行使することによる住民・関係者の権利・利益の侵害に対する調査及び救済の勧告を図る活動をしているボランティア団体です。
さて貴殿は、先日10月20日(火)午後3時から、渋川市内の結婚式場で開催された「小渕優子後援会幹部役員県議団合同会議」(以下「後援会会議」という)と称する後援会行事に、議会事務局の職員の運転で公用車を使用して参加されましたが、このことについて当会として確認しておく必要があります。
つきましては、第3回定例会の会期中、ご多忙中、誠に僭越ではありますが、次の質問をお許しください。
1.後援会会議に参加の目的、立場について
質問1-1
後援会会議は後援会幹部役員と県議団の合同会議とされています。この会議に、貴殿の他にも、地元県議会議員として南波和憲氏が参加していたようですが、参加した全ての県会議員の氏名をご教示ください。
質問1-2
そのうち、いわゆる県有車をつかって参加した県会議員は、貴殿を含めて他にどなたがいたでしょうか。全員の氏名をご教示ください。
質問1-3
県議会議長である貴殿はこの後援会会議に、どのような立場で参加したのでしょうか。また、他の県会議員は、どのような立場で参加しましたか。
質問1-4
平成27年第3回定例会は9月14日(月)から12月15日(火)までの93日間の会期となっております。議事予定表によれば、10月20日(火)は「調整日」となっていました。この「調整日」とは、どのような意味でしょうか?分かりやすくご教示ください。
質問1-5
「調整日」の意味に照らして、第3回定例会の会期中、平日に政党活動をされた理由や目的について、分かりやすくご教示ください。
2.使用した自動車について
質問2-1
10月20日午後に貴殿が乗車した自動車は群馬県有自動車だと思われますが、正式な呼び方をご教示ください。たとえば、「集中管理車」なのか、「専用自動車」なのか、ないしは「事業用自動車」なのか、または「現地用自動車」なのか、それとも「所長車」なのでしょうか。あるいは「運転手付き公用車」、それとも、それ以外であればどういう呼称なのでしょうか。
質問2-2
貴殿が乗車した自動車は、どのような自動車管理規則あるいは規程等に基づいて、運用、管理をされているのでしょうか。
質問2-3
それらの規則あるいは規程等は、群馬県議会のホームページから誰でも検索可能ですか。
質問2-4
貴殿が乗車した自動車の管理者は、誰でしょうか。
質問2-5
また、貴殿が乗車した自動車の安全運転管理者と副安全運転管理者は誰でしょうか。
質問2-6
貴殿が乗車した自動車の鍵は誰から受け取ったものでしょうか?
質問2-7
貴殿が乗車して渋川市内の後援会会議の会場等を往復した際の、自動車の運転手は、どの職場、職員の職員だったのでしょうか。
質問2-8
この自動車の使用承認の申請理由はどのような内容でしたか。
質問2-9
この使用承認申請は誰に対して提出したのですか。
質問2-10
この自動車の運行を終えた時に、運転報告は誰が、誰に対して、どのような形で行ないましたか。
なお、貴殿のご回答を得た上で、あるいは得られなかったときに、記者会見で回答の有無及び内容を明らかにしてまいりたいと考えます。同時に当市民オンブズマン群馬のホームページ上でも明らかにし広く群馬県民に広報してまいる所存です。つきましては、平成27年10月30 日(金)限り、下記にFAXにてご回答いただきますよう、お願い申し上げます。
記
市民オンブズマン群馬 事務局長 鈴木 庸
〒371-0801 群馬県前橋市文京町1-15-10
電話027-224-8567 FAX027-224-6624
敬具
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■当会は、こうした公務そっちのけの政党活動参加が、果たしてルールに則っているのかどうか、きちんと確認しておくことは決して無駄ではないと考えております。県議会議長からの回答が注目されます。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】