■引き続き、毎日新聞の記者の目で取り上げられた大同特殊鋼等の内部資料を当会の視点で考察していきましょう。
その1では、内部資料に基づき、市道に不当投棄された有害スラグを大林組に掘削させ、大同に運び込み、再処理してまた他の建設現場へと不法投棄している様子をご覧いただきました。
この工事は、六価クロム及びフッ素入りの“超”有害スラグが不法投棄された、細く曲がりくねった旧道を拡幅しながら、“超”有害スラグをわからないように再処理してしまうという、一石二鳥の改良工事で、大同の負担で行われたようです。結果として、六価クロムやフッ素といった有害物質が群馬県内にバラまかれてしまいました。
ちなみに、クロムは高アルカリ領域では比較的低い酸化還元電位で、三価クロムから六価クロムに変化します。またアルカリ性水溶液下で、六価クロムとして溶出されやすくなります。鉄鋼スラグは、中に含まれる遊離石灰の水和反応による膨張特性があります。
そのため、膨張性を低減させて、鉄鋼スラグの品質安定化のためと称して行われる「エージング」という蒸気を使った湿潤加熱処理が行われます。すると、六価クロムが水に溶けて、浸出しやすくなり、それが舞い上がったり、周辺に飛び散ったり、川へ流れてしまうという懸念があります。
■その後、大同は、この処分場進入道路改良工事、兼、発生スラグ不法処理が騒ぎにならず首尾よく進んだことに気を良くしてか、当時、問題となりつつあったスカイランドパークの凸凹道や駐車場に敷き詰めた有毒スラグを、秘密裏に不法処理してしまおうと思い立ったようです。
その大同からの働きかけを受けたためなのかどうか、渋川市行政は、次の総合計画を策定したのでした。
皆様は、「バットマン」というハリウッド映画をご存知でしょうか?もとはUSAのアニメだそうですが、ゴッサムCITYが悪人たちに支配されている姿が度々描かれていますが、渋川市においても、ゴッサムさながら暗黒に支配されているかのような次の計画が策定されています。ご覧ください↓
**********
渋川市総合計画第5期
http://www.city.shibukawa.lg.jp/shisei/keikaku/sougoukeikaku/documents/jisshikeikaku_5.pdf
1.道路・公共交通などの都市基盤整備
第2節 生活に身近な道路の整備
10.【新規】市道金井大野線改良事業
スカイランドパークへの進入路において、路盤材の原因と思われる路面損傷が激しいための舗装補修
平成24年 21,399千円
平成25年 21,500千円
平成26年 21,500千円
*******
ここで注目すべきは、「路盤材の原因と思われる路面損傷が激しいための舗装補修」となっていることです。
路盤材とは、大同特殊鋼渋川工場から排出された“超有毒”鉄鋼スラグのことです。大同の、“超有害”スラグが路面損傷の原因であると、声高らかに宣言しているのです。であれば、当然、舗装補修は、血税を使わずに、原因者である大同特殊鋼に負担を求めるのがジョーシキです。
ところが渋川市は、大同様に負担を求めることもせず、3期=3年度にわたり、公金を使って補修する、つまり“大同様のご負担にならぬように、住民の皆さまの血税でケツぬぐいをしましょうよ”と総合計画で謳っているのです。渋川市のお役人様、土壌汚染対策法の時効は20年です。まだまだ期限内です。だから、住民としては“大同様にご負担してもらいましょうよ”と、計画見直しを強く渋川市に促したいわけですが、渋川市の目線は真逆なのです。
■こうして、平成25年4月に、今回のスラグ問題の発端となった渋川市の遊園地スカイランドパークの補修工事において、今度は渋川市の予算で、同駐車場の下の超有害スラグを掘削することにしたのでした。
そして、小林製工運輸処分場の進入道路の改良工事の時と同じように、不法に掘削し、大同に運び込んだのですが、この運び込まれた超有害スラグの内、約半分が行方不明なのです。これも処分場進入道路改良工事と同様に、大同で再処理され、佐藤建設工業に引き渡してしまったものと推測されます。
超有毒スラグが行方不明となったことについては、渋川市議会でとりあげられました。その模様は、次のブログ記事の末尾を参照ください。
○2014年10月15日:大同有毒スラグ問題を斬る!…りんご団地の隣の小林製工運送の最終処分場を巡る変更申請手続の疑問点↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1426.html
以上のように、大同の内部資料や渋川市議会の議事録から、産業廃棄物の不法処理・不法投棄が何度も何度も繰り返されていた様子が読み取れるのです。我々はここに着目したいのです。
■即ち、ブラック連合の大同・佐藤は、大同特殊鋼渋川工場の内部から発生した有害スラグを、天然石と混合し、“再生砕石”と装って販売(=産業廃棄物の不法投棄)しただけでなく、同工場の外部から発生した有害スラグを、無許可で受け入れて再処理(=産業廃棄物の不法処理)するという、二重の罪を犯しているのです。
しかもこれは、過去に犯した不法投棄を隠蔽する行為でもあります。なぜなら六価クロムの有害性については、平成8年のスカイランドパーク建設当時にも既に環境省が毒物に指定し、環境基準を規定しています。大同特殊鋼は、フッ素の環境基準だけでなく六価クロムの環境基準をも、守っていなかったのです。渋川市が打ち出す事業に関連した何かの機会に、過去の不法投棄現場に関わる工事を奇貨として、少しずつ過去の不法行為を隠ぺいしているのです。
◆「大同様の御機嫌うかがい主義」
毎日新聞では、今回のスラグ問題に対応してきた行政の姿勢を、「事なかれ主義」と銘打って記事を組み立てています。しかし、こと渋川市においては「大同様の御機嫌うかがい主義」と呼び変えた方がしっくりきます。なぜなら、この主義に沿って、渋川市が、有害スラグの不法投棄に積極的に関わってきた、と考えざるを得ないからです。
その一例として、スカイランドパーク駐車場補修工事の際に、「テスト施工」と称して有害スラグを撤去した上、更に別の有害スラグで舗装工事をする大同特殊鋼の不法投棄の提案に、渋川市が簡単に許可を出したことが挙げられます。この経緯を客観的に分析してみると、渋川市が犯罪に手を貸している疑いさえ感じます。
前述の渋川市議会では、市行政側が答弁で、「認識に欠けていた」とか、「環境に対する考え方が甘かった」などと弁解しています。しかし、事は重大です。同種の犯罪が二度も繰り返されていたからです。
初犯であれば“間違い”で済むかもしれませんが、二度三度と繰り返される「常習行為」であれば、到底許されることではありません。ましてや、行政側が“多数派工作を行い、市議会で多数決により押し切ってしまえ!”などと画策し、実行していたとしたら言語道断です。なにしろ渋川市では、副市長が逮捕された、という“実績”があることから、このように力任せで議会で押し切るという疑惑が、真実味を帯びてくるのです。
↑大同から渋川市にあてたテスト施工依頼文章。下層路盤材に不法投棄したことが騒ぎにならなかったことを奇貨として、さらに上層路盤材にまで不法投棄を拡大したいとする、大同のあくなきブラックな野望の結晶ともいえる文書。既存の超有害スラグの掘削・撤去・運搬に係る費用は、大同が負担する内容となっている。しかし渋川行政は「大同様のご機嫌をうかがう」ことが最優先のため、結局、渋川市が費用を持ち、大同様は、住民訴訟に実質的に渋川市が負けるまで、1円も支払わなかった。↑
↑テスト施工の結果、施工後1年も経たず、スカイランドパーク第6駐車場には早くも隆起亀裂が発生。共通して分かるのは、“有害スラグ混合砕石は隆起を伴う不良建設資材である”ということだ。↑
有害スラグ混合上層路盤材のテスト施工については、次のブログを参照してください。
○2014年11月18日:大同有毒スラグ問題を斬る!…オンブズマン提訴で分かった渋川市の超法規的対応と大同特殊鋼との癒着↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1463.html#readmore
無許可処理された“超有害”デカスラグには、フッ素だけでなく発がん性のある猛毒の六価クロムが含まれています。大同の内部資料を見ると、「佐藤建設に出荷」となっています。大同が超有害デカスラグを破砕し、細かくしてブラック佐藤に渡り、ぞんざい(=いい加減)に天然石に混入されたので、余計、その量は増えているはずです。
このため、超有害デカスラグが、処分場進入道路工事やスカイランドパーク親友路工事で元の現場に戻されていると思ったら大間違いなのです。破砕後のエージング処理には時間がかかるため、佐藤から別の有害スラグ混合砕石が、現場に納入されているはずです。また天然石を混ぜ、量を増やしているため、元の掘削現場には全量を戻し切れません。
では、六価クロム入りの猛毒再生砕石は、一体どこに行ってしまったのでしょうか? 他のまったく異なる工事現場に、バラ撒かれてしまったのではないでしょうか?
もしかしたら、2年前に読者の皆さんのお宅の近くにできたコンビニがあり、そこに佐藤の白のスラグ運搬車が出入りしていたのを見たりして記憶されていれば、当該コンビニの駐車場は、猛毒の六価クロムだらけかもしれません。
毎日新聞:記者の目では、行政の「事なかれ主義」としていますが、オンブズマンの目には「大同様の御機嫌うかがい主義」に基づいて、「テスト施工」や「六価クロムのバラマキ」など渋川市が不法投棄に積極的に関与していたのでした。その結果、知らず知らずのうちに有害物質の影響に住民が苦しめられている、というふうに今回の事件が映ってしまいます。
◆民間工事も対象に、調査ためらうな
毎日新聞は、「現在の調査対象は国と県、県内2市の発注工事のみだが、他の市町村や近隣県を含めて徹底した調査を求めたい。また、八ッ場ダムの移転代替地の多くは住民に分譲済みで『私有地』を理由に調査対象から外れているが、苦渋の決断で移転を容認した人々に禍根を残さないためにも調査をためらうべきではない。」と報じています。
水は、高い所から低い所に流れます。地下水においても速度は緩やかになるかもしれませんが同様です。隣接地に有害スラグがあれば影響はその場所だけには留まりません。
特にOB道路などの大手建設会社による大規模な民間駐車場工事、同じくM道路などの大手建設会社によるコンビニ舗装工事、そして、地元ゼネコンによるソーラー発電所設置工事や農産物販売などの商業施設については、利益に悪影響を及ぼすため、行政も大同も、自発的に調査をすることは考え難いと思われます。
しかし、今回のスラグ問題は、その与える影響が甚大であることから、行政が積極的にリードして指導してゆかなければ、大同の有毒物質入りスラグをばら撒かれた現場に隣接する住民いとっては、たまったものではありません。
そのためには、まず群馬県知事による「有害スラグ撤去の措置命令」が為されなければなりません。それに追随して「民間工事についての指導を行う」という手順がとれないものでしょうか?
行政は「事なかれ主義」や「大同様のご機嫌うかがい主義」などではなく、自ら率先垂範して“きれいな群馬ちゃん”を守り、あるいは、取り戻すための気概を、ぜひ示して欲しいものです。
【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】
その1では、内部資料に基づき、市道に不当投棄された有害スラグを大林組に掘削させ、大同に運び込み、再処理してまた他の建設現場へと不法投棄している様子をご覧いただきました。
この工事は、六価クロム及びフッ素入りの“超”有害スラグが不法投棄された、細く曲がりくねった旧道を拡幅しながら、“超”有害スラグをわからないように再処理してしまうという、一石二鳥の改良工事で、大同の負担で行われたようです。結果として、六価クロムやフッ素といった有害物質が群馬県内にバラまかれてしまいました。
ちなみに、クロムは高アルカリ領域では比較的低い酸化還元電位で、三価クロムから六価クロムに変化します。またアルカリ性水溶液下で、六価クロムとして溶出されやすくなります。鉄鋼スラグは、中に含まれる遊離石灰の水和反応による膨張特性があります。
そのため、膨張性を低減させて、鉄鋼スラグの品質安定化のためと称して行われる「エージング」という蒸気を使った湿潤加熱処理が行われます。すると、六価クロムが水に溶けて、浸出しやすくなり、それが舞い上がったり、周辺に飛び散ったり、川へ流れてしまうという懸念があります。
■その後、大同は、この処分場進入道路改良工事、兼、発生スラグ不法処理が騒ぎにならず首尾よく進んだことに気を良くしてか、当時、問題となりつつあったスカイランドパークの凸凹道や駐車場に敷き詰めた有毒スラグを、秘密裏に不法処理してしまおうと思い立ったようです。
その大同からの働きかけを受けたためなのかどうか、渋川市行政は、次の総合計画を策定したのでした。
皆様は、「バットマン」というハリウッド映画をご存知でしょうか?もとはUSAのアニメだそうですが、ゴッサムCITYが悪人たちに支配されている姿が度々描かれていますが、渋川市においても、ゴッサムさながら暗黒に支配されているかのような次の計画が策定されています。ご覧ください↓
**********
渋川市総合計画第5期
http://www.city.shibukawa.lg.jp/shisei/keikaku/sougoukeikaku/documents/jisshikeikaku_5.pdf
1.道路・公共交通などの都市基盤整備
第2節 生活に身近な道路の整備
10.【新規】市道金井大野線改良事業
スカイランドパークへの進入路において、路盤材の原因と思われる路面損傷が激しいための舗装補修
平成24年 21,399千円
平成25年 21,500千円
平成26年 21,500千円
*******
ここで注目すべきは、「路盤材の原因と思われる路面損傷が激しいための舗装補修」となっていることです。
路盤材とは、大同特殊鋼渋川工場から排出された“超有毒”鉄鋼スラグのことです。大同の、“超有害”スラグが路面損傷の原因であると、声高らかに宣言しているのです。であれば、当然、舗装補修は、血税を使わずに、原因者である大同特殊鋼に負担を求めるのがジョーシキです。
ところが渋川市は、大同様に負担を求めることもせず、3期=3年度にわたり、公金を使って補修する、つまり“大同様のご負担にならぬように、住民の皆さまの血税でケツぬぐいをしましょうよ”と総合計画で謳っているのです。渋川市のお役人様、土壌汚染対策法の時効は20年です。まだまだ期限内です。だから、住民としては“大同様にご負担してもらいましょうよ”と、計画見直しを強く渋川市に促したいわけですが、渋川市の目線は真逆なのです。
■こうして、平成25年4月に、今回のスラグ問題の発端となった渋川市の遊園地スカイランドパークの補修工事において、今度は渋川市の予算で、同駐車場の下の超有害スラグを掘削することにしたのでした。
そして、小林製工運輸処分場の進入道路の改良工事の時と同じように、不法に掘削し、大同に運び込んだのですが、この運び込まれた超有害スラグの内、約半分が行方不明なのです。これも処分場進入道路改良工事と同様に、大同で再処理され、佐藤建設工業に引き渡してしまったものと推測されます。
超有毒スラグが行方不明となったことについては、渋川市議会でとりあげられました。その模様は、次のブログ記事の末尾を参照ください。
○2014年10月15日:大同有毒スラグ問題を斬る!…りんご団地の隣の小林製工運送の最終処分場を巡る変更申請手続の疑問点↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1426.html
以上のように、大同の内部資料や渋川市議会の議事録から、産業廃棄物の不法処理・不法投棄が何度も何度も繰り返されていた様子が読み取れるのです。我々はここに着目したいのです。
■即ち、ブラック連合の大同・佐藤は、大同特殊鋼渋川工場の内部から発生した有害スラグを、天然石と混合し、“再生砕石”と装って販売(=産業廃棄物の不法投棄)しただけでなく、同工場の外部から発生した有害スラグを、無許可で受け入れて再処理(=産業廃棄物の不法処理)するという、二重の罪を犯しているのです。
しかもこれは、過去に犯した不法投棄を隠蔽する行為でもあります。なぜなら六価クロムの有害性については、平成8年のスカイランドパーク建設当時にも既に環境省が毒物に指定し、環境基準を規定しています。大同特殊鋼は、フッ素の環境基準だけでなく六価クロムの環境基準をも、守っていなかったのです。渋川市が打ち出す事業に関連した何かの機会に、過去の不法投棄現場に関わる工事を奇貨として、少しずつ過去の不法行為を隠ぺいしているのです。
◆「大同様の御機嫌うかがい主義」
毎日新聞では、今回のスラグ問題に対応してきた行政の姿勢を、「事なかれ主義」と銘打って記事を組み立てています。しかし、こと渋川市においては「大同様の御機嫌うかがい主義」と呼び変えた方がしっくりきます。なぜなら、この主義に沿って、渋川市が、有害スラグの不法投棄に積極的に関わってきた、と考えざるを得ないからです。
その一例として、スカイランドパーク駐車場補修工事の際に、「テスト施工」と称して有害スラグを撤去した上、更に別の有害スラグで舗装工事をする大同特殊鋼の不法投棄の提案に、渋川市が簡単に許可を出したことが挙げられます。この経緯を客観的に分析してみると、渋川市が犯罪に手を貸している疑いさえ感じます。
前述の渋川市議会では、市行政側が答弁で、「認識に欠けていた」とか、「環境に対する考え方が甘かった」などと弁解しています。しかし、事は重大です。同種の犯罪が二度も繰り返されていたからです。
初犯であれば“間違い”で済むかもしれませんが、二度三度と繰り返される「常習行為」であれば、到底許されることではありません。ましてや、行政側が“多数派工作を行い、市議会で多数決により押し切ってしまえ!”などと画策し、実行していたとしたら言語道断です。なにしろ渋川市では、副市長が逮捕された、という“実績”があることから、このように力任せで議会で押し切るという疑惑が、真実味を帯びてくるのです。
↑大同から渋川市にあてたテスト施工依頼文章。下層路盤材に不法投棄したことが騒ぎにならなかったことを奇貨として、さらに上層路盤材にまで不法投棄を拡大したいとする、大同のあくなきブラックな野望の結晶ともいえる文書。既存の超有害スラグの掘削・撤去・運搬に係る費用は、大同が負担する内容となっている。しかし渋川行政は「大同様のご機嫌をうかがう」ことが最優先のため、結局、渋川市が費用を持ち、大同様は、住民訴訟に実質的に渋川市が負けるまで、1円も支払わなかった。↑
↑テスト施工の結果、施工後1年も経たず、スカイランドパーク第6駐車場には早くも隆起亀裂が発生。共通して分かるのは、“有害スラグ混合砕石は隆起を伴う不良建設資材である”ということだ。↑
有害スラグ混合上層路盤材のテスト施工については、次のブログを参照してください。
○2014年11月18日:大同有毒スラグ問題を斬る!…オンブズマン提訴で分かった渋川市の超法規的対応と大同特殊鋼との癒着↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1463.html#readmore
無許可処理された“超有害”デカスラグには、フッ素だけでなく発がん性のある猛毒の六価クロムが含まれています。大同の内部資料を見ると、「佐藤建設に出荷」となっています。大同が超有害デカスラグを破砕し、細かくしてブラック佐藤に渡り、ぞんざい(=いい加減)に天然石に混入されたので、余計、その量は増えているはずです。
このため、超有害デカスラグが、処分場進入道路工事やスカイランドパーク親友路工事で元の現場に戻されていると思ったら大間違いなのです。破砕後のエージング処理には時間がかかるため、佐藤から別の有害スラグ混合砕石が、現場に納入されているはずです。また天然石を混ぜ、量を増やしているため、元の掘削現場には全量を戻し切れません。
では、六価クロム入りの猛毒再生砕石は、一体どこに行ってしまったのでしょうか? 他のまったく異なる工事現場に、バラ撒かれてしまったのではないでしょうか?
もしかしたら、2年前に読者の皆さんのお宅の近くにできたコンビニがあり、そこに佐藤の白のスラグ運搬車が出入りしていたのを見たりして記憶されていれば、当該コンビニの駐車場は、猛毒の六価クロムだらけかもしれません。
毎日新聞:記者の目では、行政の「事なかれ主義」としていますが、オンブズマンの目には「大同様の御機嫌うかがい主義」に基づいて、「テスト施工」や「六価クロムのバラマキ」など渋川市が不法投棄に積極的に関与していたのでした。その結果、知らず知らずのうちに有害物質の影響に住民が苦しめられている、というふうに今回の事件が映ってしまいます。
◆民間工事も対象に、調査ためらうな
毎日新聞は、「現在の調査対象は国と県、県内2市の発注工事のみだが、他の市町村や近隣県を含めて徹底した調査を求めたい。また、八ッ場ダムの移転代替地の多くは住民に分譲済みで『私有地』を理由に調査対象から外れているが、苦渋の決断で移転を容認した人々に禍根を残さないためにも調査をためらうべきではない。」と報じています。
水は、高い所から低い所に流れます。地下水においても速度は緩やかになるかもしれませんが同様です。隣接地に有害スラグがあれば影響はその場所だけには留まりません。
特にOB道路などの大手建設会社による大規模な民間駐車場工事、同じくM道路などの大手建設会社によるコンビニ舗装工事、そして、地元ゼネコンによるソーラー発電所設置工事や農産物販売などの商業施設については、利益に悪影響を及ぼすため、行政も大同も、自発的に調査をすることは考え難いと思われます。
しかし、今回のスラグ問題は、その与える影響が甚大であることから、行政が積極的にリードして指導してゆかなければ、大同の有毒物質入りスラグをばら撒かれた現場に隣接する住民いとっては、たまったものではありません。
そのためには、まず群馬県知事による「有害スラグ撤去の措置命令」が為されなければなりません。それに追随して「民間工事についての指導を行う」という手順がとれないものでしょうか?
行政は「事なかれ主義」や「大同様のご機嫌うかがい主義」などではなく、自ら率先垂範して“きれいな群馬ちゃん”を守り、あるいは、取り戻すための気概を、ぜひ示して欲しいものです。
【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】