■群馬5区は全国でトップクラスの無風選挙区と言われています。なにしろ、当会が3年前の2014年10月20日に東京地検に告発した 小渕優子元経済産業相の関連政治団体をめぐる政治資金規正法違反、公職選挙法違反、旅行業法違反の各事件で、マスコミがあれほど騒いで全国ニュースとして連日取り上げられたにもかかわらず、同年12月14日執行の第47回衆議院議員総選挙に群馬5区から自由民主党公認候補として立候補し、逆境の中で得票の7割維持という圧倒的な地元の支持で6度目の当選を果たしたのです。地元の群馬5区における「オブチ姫」の威光をまざまざと見せつけたこの選挙結果から、これほど無風な選挙区はほかに例を見ないはずです。
※当会が告発した当時のブログは次の通りです。
○2014年10月23日:小渕優子の政治資金問題に絡み収支報告作成者の中之条町長をオンブズマンが東京地検に告発↑
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1433.html#readmore
あれから3年、安倍首相が森友・加計疑惑隠しのため9月28日に第194臨時国会冒頭で解散した結果、第48回衆議院議員総選挙が、いよいよ来週の10月10日に公示され、総選挙の投票日が10月22日に行われます。これに関連して、10月5日に発売された週刊誌が次の通り報じました。
**********NEWS ポストセブン 2017年10月5日(木) 7:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171005-00000003-pseven-soci
小渕優子氏が代表格、国会質問せず4200万円貰う税金泥棒議員
↑国会質問も議員立法もしない議員の存在価値は?(写真:時事通信フォト)↑
国会議員は「採決要員」ではない。法案採決の際に党の指示通りに賛成票や反対票を投じるだけなら、議員はいらないのだ──。
与党議員も野党議員も、法案をつくり、国会で質問して政策をチェックするのが国民の代表としての役割である。たとえ質問機会が与えられにくい無所属であっても、内閣に質問主意書を出すことで質問権が保障されている。
ところが、NPO法人「万年野党」が衆参全議員の国会活動実績を調査した『国会議員三つ星データブック』によると、国会には前回の総選挙で当選して以来、国会質問、議員立法の提出、質問主意書のいずれも出したことがない議員活動実績ゼロの“税金ドロボー議員”がゴロゴロいる。
その代表格が小渕優子・元経産相だ。政治資金収支報告書にない後援会の観劇ツアー疑惑で経産大臣を辞任(2014年10月)後、東京地検特捜部の強制捜査を受け、会計責任者2人が有罪判決を受けた。小渕氏自身は同年12月の総選挙で当選したものの、その後の3年間の議員活動実績はオールゼロだ。
内閣改造で初入閣した小此木八郎・防災相も同じくゼロ。議員としての能力や実績で大臣に選ばれたわけではないことがわかる(自民党では他に、伊藤達也氏、山口泰明氏、桜田義孝氏、武田良太氏など)。
野党議員は与党に比べてはるかに質問機会が多い。それにもかかわらず、「安倍首相が最も嫌がる質問者」と呼ばれた民進党の安住淳氏、赤松広隆氏がゼロだった。
無所属議員にはもっとツワモノがいる。当選13回の中村喜四郎氏は「万年野党」が調査を開始した2012年12月の第182国会以来、国会質問、議員立法、質問主意書を一度も出したことがないのだ。いったい、何のために国会議員を続けているのか……。政治ジャーナリストが言う。
「国会議員には歳費の他に非課税の文書交通通信滞在費、新幹線乗り放題の無料パスや東京と選挙区間の航空券、格安の議員宿舎など1人あたりざっと4200万円もの税金が与えられる。国会で仕事をしない議員ほど、暇があるから地元の祭りや運動会にせっせと顔を出し、選挙に強かったりします。しかし、そうした地元活動はいわば次の選挙で議員バッジをつけるための就職活動で、有権者・国民のための仕事ではありません。そんな無駄メシ食いの政治家は必要ありません」
※週刊ポスト2017年10月13・20日号
**********
■当会の再三にわたる告発のうち、東京地検は元秘書に関する政治資金規正法違反容疑だけを起訴しましたが、オブチ「姫」に関する事件は全て棄却しました。また、元秘書に関する刑事記録について、当会が東京地検に閲覧申請書を提出しましたが、東京地検はいろいろ難癖をつけて、申請を頑なに受理しようとしませんでした。
こうした検察当局のいわゆる「緩フン」対応では、「姫」の素行を変えるのはどだい無理だと当会では懸念してきたところです。そして案の定、その後、逆風を避けようと身を潜めた結果、なんと当選後、今回の解散に至るまでの3年間に議員活動実績が全くなかったという事実が、上記の週刊誌記事で浮き彫りにされたのです。
この報道記事と前後して、オブチ「姫」が君臨する群馬5区に、新たに希望の党から新人の女性候補者が出馬することが報じられました。さっそく見ていきましょう。
**********上毛新聞2017年10月4日(水) AM 06:00
希望、群馬県内4選挙区擁立 衆院5区に猪口氏
↑猪口幸子氏(猪口氏が院長を務める医院のホームページより)↑
10日公示、22日投開票の衆院選に向け、希望の党(代表・小池百合子東京都知事)は3日、第1次公認候補を発表した。群馬県内小選挙区では民進党から合流し、出馬の意向を示していた1区の前職、宮崎岳志氏(47)、2区の前職、石関貴史氏(45)、4区の新人、不破弘樹氏(51)に加え、5区に新人の猪口幸子氏(61)を擁立する。民進から出馬を予定していた3区の新人、長谷川嘉一氏(64)は立憲民主党から出馬する意向で、県内民進勢力が分裂して選挙戦に突入することが確実となった。
1次公認は計192人(小選挙区191人、比例代表1人)。猪口氏は上毛新聞の取材に、「国政選挙は政党を選んでもらう選挙。原発ゼロなどの政策を訴えたい」などと述べた。猪口氏は東京都葛飾区の医院の院長。山形大医学部卒。医学博士。若狭勝前衆院議員が主宰する政治塾「輝照塾きしょうじゅく」の塾生。
5区は自民党前職の小渕優子氏(43)、共産党新人の伊藤達也氏(34)、社民党新人の高橋宣之氏(63)の争いに、猪口氏が割って入る形となる。
希望、民進両党の合流を巡っては、民進党本部直轄支部の石関氏と県総支部所属の宮崎、長谷川、不破の3氏がいずれも希望の党から出馬する意向を示していたが、長谷川氏が憲法観や安全保障政策の一致といった条件を示されたことに反発。枝野幸男元官房長官が立ち上げた立憲民主党から出馬することを2日に表明した。
民進党県総支部の黒沢孝行会長は所属する立候補予定者が異なる党から出馬する事態となり、「各候補の意向を尊重し、支援することは既に決定している」と強調した。ただ、具体的な支援内容など今後の対応については緊急の常任幹事会を開いて協議する。
**********産経ニュース2017年10月5日10:37
【衆院選】“保守王国”群馬5区に希望独自候補の猪口幸子氏 無風区に風は吹く?
新党「希望の党」は、自民党の小渕優子氏が圧倒的支持を集める群馬5区に、独自候補の猪口幸子氏を擁立した。反自民票を集めるため、民進党県総支部は社民党の高橋宣之氏を推薦すると決めていたが、猪口氏の参戦により票が割れる情勢になってきた。無風区とみられていた「保守王国」に風を吹かせられるか?
民進系では県内から宮崎岳志氏(1区)、石関貴史氏(2区)、不破弘樹氏(4区)が希望の党から、長谷川嘉一氏(3区)が枝野幸男氏が代表を務める「立憲民主党」からそれぞれ出馬することを決め、すでに分裂状態だ。
そのため、県総支部は5日、常任幹事会を開き、比例区の対応や石関氏を除く3氏の支援体制、高橋氏への推薦の再確認に加え、猪口氏についても協議する。展開次第では猪口氏が“脅威”になる可能性もある。
渦中の猪口氏は4日、産経新聞の取材に対し、5区を含め県内に「ゆかりはない」としながら、出馬理由を「政権選択選挙を実現するためだ」と語った。
希望の党の第1次公認候補者の原案リストによると、猪口氏は本来、埼玉1区から出馬を予定していたが、「党の事情でいろいろあった」との理由で群馬5区に国替えしたという。
**********
■樋口氏の出馬により、群馬5区において、オブチ「姫」に対峙する候補者が3名となりました。今後、共産党と社民党の間の調整に加えて、民進党による社民党候補から機能の党候補への支援見直しなど、4日後に迫った告示日までに、各陣営による動きが活発化することでしょう。そして、告示日には、どのような布陣となるのでしょうか。そして、群馬5区ではどの程度風が吹かせられるのか否か、有権者の投票行動に注目していきましょう。
【10月7日追記】
当会ブログの読者から、オブチ「姫」の記事を見て、昨年1月にも週刊誌に「姫」のサボリの実態を記した「トリプルゼロ」、つまり、質問回数、議員立法発議数、質問主意書提出件数」の回数がゼロという記事が掲載されていたとの情報提供がありました。
政治家のレベルは有権者の民度を反映しているとの声も聞かれます。となると、群馬5区のレベルはこんなものかと恥ずかしいですね。
前回、「姫」を利用する人たちは八ッ場ダムのことしか考えていなかったのかもしれません。八ッ場ダムは既に本体工事が進行中です。となると、今回「姫」の利用価値は果たして何なのでしょうね。群馬5区の有権者の投票行動が注目される所以です。
**********2016年1月22日07:00週刊朝日
https://dot.asahi.com/wa/2016012000112.html?page=1
国会で「トリプルゼロ」“サボリ”衆参議員65人
↑小渕優子氏(左)と松島みどり氏 (c)朝日新聞社↑
国会議員1人当たり約2千万円の給料、文書通信交通滞在費、秘書給与など年間約1億円の税金が支払われている。その対価としての重要な仕事が立法だ。唯一の立法機関である国会での活動を調べれば、各議員の仕事ぶりがわかるはずと、本誌は「国会議員三ツ星データブック」を発行するNPO法人「万年野党」の協力で衆参全議員の国会(2014年12月~15年9月)での質問回数、議員立法発議数、質問主意書提出件数を調査。すると、三つともゼロという「トリプルゼロ議員」が65人もいることがわかった。さらにトリプルゼロ議員全員にアンケートを送り、その言い分を尋ねた。
65人中、多数を占めたのが自民党の54人だ。14年10月に「政治とカネ」の問題、「うちわ」問題で当時それぞれ閣僚を辞任した小渕優子氏と松島みどり氏、昨秋、総裁選出馬断念に追い込まれた野田聖子氏、すっかり影が薄くなった石原伸晃&宏高兄弟、安倍晋三首相の弟、岸信夫氏らがエントリーした。松島氏はアンケートに対して「委員会への法案提出に関して、責任をもって対応、取り組んできた」と釈明するが、いったい何に取り組んできたのか、具体的な活動は見えてこない。
昨年10月の内閣改造で入閣した河野太郎・行革相、高木毅・復興相、森山裕・農水相もトリプルゼロ議員に名を連ねる。
入閣後、持論だった“脱原発”を封印した河野氏は、前国会での活動実態はデータから見えてこないが、「インターネット等を通じて活動内容を発信している」と反論。また、過去の下着泥棒疑惑を報じられ“パンツ大臣”の名が定着した高木氏は、「(前国会時は)国対筆頭副委員長として活動している」と釈明した。
「国会での活動よりも、安倍首相は人間関係で閣僚を選んでいるんです。それと、各派閥に配慮して選んでいて、国会での活動は評価されていないんです」(政治評論家・浅川博忠氏)
リストにはベテラン勢がずらりと並び、アンケートでは、「質問時間を若手議員に優先的に差配する」(自民党衆院議員の後藤田正純氏)、「党若手に質問の機会を作り、調整、指導する」(自民党衆院議員の山口泰明氏)などという回答が相次いだ。前国会で8回の質問に立った自民党参院議員(国対委員長代理)の西田昌司氏は言う。
「今回の予算委員会は2日間で14時間のうち、野党に11時間あてられ、与党に割り振られた時間は3時間だけ。与党は法案審議をスムーズに行うよう、野党になるべく多くの時間を割り当てるのが慣行で、質問が少ないのは致し方ない」
(本誌取材班=長倉克枝、西岡千史、亀井洋志)
※週刊朝日 2016年1月29日号より抜粋
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【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
※当会が告発した当時のブログは次の通りです。
○2014年10月23日:小渕優子の政治資金問題に絡み収支報告作成者の中之条町長をオンブズマンが東京地検に告発↑
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1433.html#readmore
あれから3年、安倍首相が森友・加計疑惑隠しのため9月28日に第194臨時国会冒頭で解散した結果、第48回衆議院議員総選挙が、いよいよ来週の10月10日に公示され、総選挙の投票日が10月22日に行われます。これに関連して、10月5日に発売された週刊誌が次の通り報じました。
**********NEWS ポストセブン 2017年10月5日(木) 7:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171005-00000003-pseven-soci
小渕優子氏が代表格、国会質問せず4200万円貰う税金泥棒議員
↑国会質問も議員立法もしない議員の存在価値は?(写真:時事通信フォト)↑
国会議員は「採決要員」ではない。法案採決の際に党の指示通りに賛成票や反対票を投じるだけなら、議員はいらないのだ──。
与党議員も野党議員も、法案をつくり、国会で質問して政策をチェックするのが国民の代表としての役割である。たとえ質問機会が与えられにくい無所属であっても、内閣に質問主意書を出すことで質問権が保障されている。
ところが、NPO法人「万年野党」が衆参全議員の国会活動実績を調査した『国会議員三つ星データブック』によると、国会には前回の総選挙で当選して以来、国会質問、議員立法の提出、質問主意書のいずれも出したことがない議員活動実績ゼロの“税金ドロボー議員”がゴロゴロいる。
その代表格が小渕優子・元経産相だ。政治資金収支報告書にない後援会の観劇ツアー疑惑で経産大臣を辞任(2014年10月)後、東京地検特捜部の強制捜査を受け、会計責任者2人が有罪判決を受けた。小渕氏自身は同年12月の総選挙で当選したものの、その後の3年間の議員活動実績はオールゼロだ。
内閣改造で初入閣した小此木八郎・防災相も同じくゼロ。議員としての能力や実績で大臣に選ばれたわけではないことがわかる(自民党では他に、伊藤達也氏、山口泰明氏、桜田義孝氏、武田良太氏など)。
野党議員は与党に比べてはるかに質問機会が多い。それにもかかわらず、「安倍首相が最も嫌がる質問者」と呼ばれた民進党の安住淳氏、赤松広隆氏がゼロだった。
無所属議員にはもっとツワモノがいる。当選13回の中村喜四郎氏は「万年野党」が調査を開始した2012年12月の第182国会以来、国会質問、議員立法、質問主意書を一度も出したことがないのだ。いったい、何のために国会議員を続けているのか……。政治ジャーナリストが言う。
「国会議員には歳費の他に非課税の文書交通通信滞在費、新幹線乗り放題の無料パスや東京と選挙区間の航空券、格安の議員宿舎など1人あたりざっと4200万円もの税金が与えられる。国会で仕事をしない議員ほど、暇があるから地元の祭りや運動会にせっせと顔を出し、選挙に強かったりします。しかし、そうした地元活動はいわば次の選挙で議員バッジをつけるための就職活動で、有権者・国民のための仕事ではありません。そんな無駄メシ食いの政治家は必要ありません」
※週刊ポスト2017年10月13・20日号
**********
■当会の再三にわたる告発のうち、東京地検は元秘書に関する政治資金規正法違反容疑だけを起訴しましたが、オブチ「姫」に関する事件は全て棄却しました。また、元秘書に関する刑事記録について、当会が東京地検に閲覧申請書を提出しましたが、東京地検はいろいろ難癖をつけて、申請を頑なに受理しようとしませんでした。
こうした検察当局のいわゆる「緩フン」対応では、「姫」の素行を変えるのはどだい無理だと当会では懸念してきたところです。そして案の定、その後、逆風を避けようと身を潜めた結果、なんと当選後、今回の解散に至るまでの3年間に議員活動実績が全くなかったという事実が、上記の週刊誌記事で浮き彫りにされたのです。
この報道記事と前後して、オブチ「姫」が君臨する群馬5区に、新たに希望の党から新人の女性候補者が出馬することが報じられました。さっそく見ていきましょう。
**********上毛新聞2017年10月4日(水) AM 06:00
希望、群馬県内4選挙区擁立 衆院5区に猪口氏
↑猪口幸子氏(猪口氏が院長を務める医院のホームページより)↑
10日公示、22日投開票の衆院選に向け、希望の党(代表・小池百合子東京都知事)は3日、第1次公認候補を発表した。群馬県内小選挙区では民進党から合流し、出馬の意向を示していた1区の前職、宮崎岳志氏(47)、2区の前職、石関貴史氏(45)、4区の新人、不破弘樹氏(51)に加え、5区に新人の猪口幸子氏(61)を擁立する。民進から出馬を予定していた3区の新人、長谷川嘉一氏(64)は立憲民主党から出馬する意向で、県内民進勢力が分裂して選挙戦に突入することが確実となった。
1次公認は計192人(小選挙区191人、比例代表1人)。猪口氏は上毛新聞の取材に、「国政選挙は政党を選んでもらう選挙。原発ゼロなどの政策を訴えたい」などと述べた。猪口氏は東京都葛飾区の医院の院長。山形大医学部卒。医学博士。若狭勝前衆院議員が主宰する政治塾「輝照塾きしょうじゅく」の塾生。
5区は自民党前職の小渕優子氏(43)、共産党新人の伊藤達也氏(34)、社民党新人の高橋宣之氏(63)の争いに、猪口氏が割って入る形となる。
希望、民進両党の合流を巡っては、民進党本部直轄支部の石関氏と県総支部所属の宮崎、長谷川、不破の3氏がいずれも希望の党から出馬する意向を示していたが、長谷川氏が憲法観や安全保障政策の一致といった条件を示されたことに反発。枝野幸男元官房長官が立ち上げた立憲民主党から出馬することを2日に表明した。
民進党県総支部の黒沢孝行会長は所属する立候補予定者が異なる党から出馬する事態となり、「各候補の意向を尊重し、支援することは既に決定している」と強調した。ただ、具体的な支援内容など今後の対応については緊急の常任幹事会を開いて協議する。
**********産経ニュース2017年10月5日10:37
【衆院選】“保守王国”群馬5区に希望独自候補の猪口幸子氏 無風区に風は吹く?
新党「希望の党」は、自民党の小渕優子氏が圧倒的支持を集める群馬5区に、独自候補の猪口幸子氏を擁立した。反自民票を集めるため、民進党県総支部は社民党の高橋宣之氏を推薦すると決めていたが、猪口氏の参戦により票が割れる情勢になってきた。無風区とみられていた「保守王国」に風を吹かせられるか?
民進系では県内から宮崎岳志氏(1区)、石関貴史氏(2区)、不破弘樹氏(4区)が希望の党から、長谷川嘉一氏(3区)が枝野幸男氏が代表を務める「立憲民主党」からそれぞれ出馬することを決め、すでに分裂状態だ。
そのため、県総支部は5日、常任幹事会を開き、比例区の対応や石関氏を除く3氏の支援体制、高橋氏への推薦の再確認に加え、猪口氏についても協議する。展開次第では猪口氏が“脅威”になる可能性もある。
渦中の猪口氏は4日、産経新聞の取材に対し、5区を含め県内に「ゆかりはない」としながら、出馬理由を「政権選択選挙を実現するためだ」と語った。
希望の党の第1次公認候補者の原案リストによると、猪口氏は本来、埼玉1区から出馬を予定していたが、「党の事情でいろいろあった」との理由で群馬5区に国替えしたという。
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■樋口氏の出馬により、群馬5区において、オブチ「姫」に対峙する候補者が3名となりました。今後、共産党と社民党の間の調整に加えて、民進党による社民党候補から機能の党候補への支援見直しなど、4日後に迫った告示日までに、各陣営による動きが活発化することでしょう。そして、告示日には、どのような布陣となるのでしょうか。そして、群馬5区ではどの程度風が吹かせられるのか否か、有権者の投票行動に注目していきましょう。
【10月7日追記】
当会ブログの読者から、オブチ「姫」の記事を見て、昨年1月にも週刊誌に「姫」のサボリの実態を記した「トリプルゼロ」、つまり、質問回数、議員立法発議数、質問主意書提出件数」の回数がゼロという記事が掲載されていたとの情報提供がありました。
政治家のレベルは有権者の民度を反映しているとの声も聞かれます。となると、群馬5区のレベルはこんなものかと恥ずかしいですね。
前回、「姫」を利用する人たちは八ッ場ダムのことしか考えていなかったのかもしれません。八ッ場ダムは既に本体工事が進行中です。となると、今回「姫」の利用価値は果たして何なのでしょうね。群馬5区の有権者の投票行動が注目される所以です。
**********2016年1月22日07:00週刊朝日
https://dot.asahi.com/wa/2016012000112.html?page=1
国会で「トリプルゼロ」“サボリ”衆参議員65人
↑小渕優子氏(左)と松島みどり氏 (c)朝日新聞社↑
国会議員1人当たり約2千万円の給料、文書通信交通滞在費、秘書給与など年間約1億円の税金が支払われている。その対価としての重要な仕事が立法だ。唯一の立法機関である国会での活動を調べれば、各議員の仕事ぶりがわかるはずと、本誌は「国会議員三ツ星データブック」を発行するNPO法人「万年野党」の協力で衆参全議員の国会(2014年12月~15年9月)での質問回数、議員立法発議数、質問主意書提出件数を調査。すると、三つともゼロという「トリプルゼロ議員」が65人もいることがわかった。さらにトリプルゼロ議員全員にアンケートを送り、その言い分を尋ねた。
65人中、多数を占めたのが自民党の54人だ。14年10月に「政治とカネ」の問題、「うちわ」問題で当時それぞれ閣僚を辞任した小渕優子氏と松島みどり氏、昨秋、総裁選出馬断念に追い込まれた野田聖子氏、すっかり影が薄くなった石原伸晃&宏高兄弟、安倍晋三首相の弟、岸信夫氏らがエントリーした。松島氏はアンケートに対して「委員会への法案提出に関して、責任をもって対応、取り組んできた」と釈明するが、いったい何に取り組んできたのか、具体的な活動は見えてこない。
昨年10月の内閣改造で入閣した河野太郎・行革相、高木毅・復興相、森山裕・農水相もトリプルゼロ議員に名を連ねる。
入閣後、持論だった“脱原発”を封印した河野氏は、前国会での活動実態はデータから見えてこないが、「インターネット等を通じて活動内容を発信している」と反論。また、過去の下着泥棒疑惑を報じられ“パンツ大臣”の名が定着した高木氏は、「(前国会時は)国対筆頭副委員長として活動している」と釈明した。
「国会での活動よりも、安倍首相は人間関係で閣僚を選んでいるんです。それと、各派閥に配慮して選んでいて、国会での活動は評価されていないんです」(政治評論家・浅川博忠氏)
リストにはベテラン勢がずらりと並び、アンケートでは、「質問時間を若手議員に優先的に差配する」(自民党衆院議員の後藤田正純氏)、「党若手に質問の機会を作り、調整、指導する」(自民党衆院議員の山口泰明氏)などという回答が相次いだ。前国会で8回の質問に立った自民党参院議員(国対委員長代理)の西田昌司氏は言う。
「今回の予算委員会は2日間で14時間のうち、野党に11時間あてられ、与党に割り振られた時間は3時間だけ。与党は法案審議をスムーズに行うよう、野党になるべく多くの時間を割り当てるのが慣行で、質問が少ないのは致し方ない」
(本誌取材班=長倉克枝、西岡千史、亀井洋志)
※週刊朝日 2016年1月29日号より抜粋
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【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】