■今回のサブタイトルは「スラグ撤去に群がる建設会社」です。
八ッ場ダムの建設に伴い、苦渋の決断により移転を余儀なくされた住民の方々の移転代替地に、容赦なく有毒スラグが(株)佐藤建設工業により投棄されています。そして最近は、他のスラグ利活用に長けた建設会社により、再びスラグマネーが動いています。有害スラグやスラグに汚染された土壌撤去については、群馬県が撤去を進めるのではなく、大同特殊鋼様におまかせにして、大同特殊鋼様の息のかかった業者により、お手盛り工事が進められているのが実情のようです。
↑前回に引き続き、有害スラグ100%生一本スラグが投棄されていた、この資材置場周辺を徘徊調査。↑
前回の酷い有様の資材置場についてはこちらを参照してください。↓↓
〇2017年10月9日:大同有毒スラグを斬る!…国交省がスラグ汚染土壌撤去を大同特殊鋼に要請!なんで大同任せなの?(その2)↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2433.html
■当会に寄せられた告発情報によると、八ッ場地区で汚染土壌の撤去作業を行う建設業者は、スラグ利活用に長けた業者で、過去に大量のスラグを使用し、かなりの荒稼ぎをしているとのことです。「この業者の資材置き場を調査すればスラグが見つかるハズだ」という情報を元に、当会の誇る不法投棄特別調査チーム“リットン調査団”が前回に引き続き周辺調査をいたしました。
*****リットン調査団の報告*****
リットン調査団集合(^^)/ 日を改めて再び徘徊調査に訪れました。レポートを続けます。
前回お伝えした資材置場には、(株)佐藤建設工業が大同特殊鋼との約束を破り、有害スラグを天然石と混合しないで、100%生一本スラグが投棄されていました。その資材置場の目の前の道路は、西方向へと長く伸びています。「この道路にはスラグが大量に投棄されている」とする告発情報から、怪しいとにらんだリットン調査団は西に向けて調査範囲を広げてみたのです。
↑フェンスで囲まれた場所は関越高速道路です。↑
前回の有毒スラグが発見された資材置場の衛星写真はこちらです。↓↓
今回の調査場所はこちらです。↓↓
↑関越高速道路を背にして東方向を見たところ。↑
この道路は最近出来たそうですが、車で実際に走ってみるとスラグ街道に独特な、どんぶらこぉ~ドンブラコォ~と、フワフワ波打つような乗り心地になります。おやっ?目を凝らすと、白い中央線の手前に縦に亀裂が見えます。さらに、その先が少し黒くなっていて、明らかに隆起していることがわかります。
↑少し東に進んでみると、バックリと亀裂が走っている!↑
スラグが隆起したことによる独特の、ガスが抜けたような、ひび割れです。
↑このように、路盤が下がったためによる亀裂ではない。↑
ガスが抜けたような、スラグ隆起による盛り上がり亀裂です。
↑あ~あ、こちらは亀裂に雑草が入り込み、更に崩壊が進んでいるようだ。↑
このようにスラグの隆起亀裂は風雨に曝され、雑草が入り込むと、痛みが激しくなり、道路破壊につながります。勿論、建設資材を納めた(株)佐藤建設工業は、プロの建設資材メーカーですから、建設資材にスラグを投棄してはいけないことぐらい百も承知のはずです。この道路を補修する時は、血税を投入するのではなく、この道路に建設資材を納めた(株)佐藤建設工業の負担で必ず行うようお願いいたします。↑
*****終わり*****
■スラグの不法投棄は、今は鳴りを潜めていますが、いつ何時また有害物質の不法投棄が再開されるか分かりません。そんな中、最近はスラグの撤去という別なアンダーグランドビジネスが展開しています。
スラグ利活用に長けた建設業者により、またしてもスラグマネーに群がるように大同特殊鋼・子飼いの業者が息を吹き返すように暗躍しているのです。それもこれも、国や群馬県などの工事実施主体が、自分たちの責任でスラグを撤去せず、大同特殊鋼まかせにスラグを撤去しているからに他なりません。
■本来であれば、国や群馬県が責任を持ってスラグ撤去工事を主導し、撤去後の土壌や地下水の検査を行い、問題があれば原状回復措置をきちんとやらせるべきであり、かかった費用を原因者である佐藤建設工業に請求するべきです。
もちろん佐藤建設工業が支払うことができないときは、大同特殊鋼が費用負担をすることになるでしょう。しかし現実は大同特殊鋼にスラグ撤去をまかせ、大同特殊鋼の息のかかった秘密を守れる業者にお手盛り工事をやらせ、なるべくお金がかからないよう、手抜き工事を行っているのでは、と思えてなりません。
スラグは天然石と見分けがつきにくいばかりか、汚染土壌は無色無臭です。見た目だけでは土崩汚染の有無や程度を判断できないので、隙あらば手抜きゴマカシ撤去工事をすることでしょう。なぜなら、大同特殊鋼とその仲間たちは、平然と群馬県中をフッ素まみれにしてきた事実があるからです。このフッ素ばら撒きの事実は、誰あろう群馬県が広く公表する形で認めているのです。
【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この特集終わり】
※参考資料:「大同スラグの有毒性について」
**********
大同特殊鋼とその悪の仲間たちは、群馬県中をフッ素まみれにしてしまいました。このフッ素ばら撒きの事実は、誰あろう群馬県が広く公表する形で認めているのです。
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●大同特殊鋼(株)渋川工場から排出された鉄鋼スラグに関する廃棄物処理法に基づく調査結果について
http://www.gunma-sanpai.jp/gp26/003.htm
(7)ふっ素の土壌環境基準等が設定されて以降、大同特殊鋼(株)渋川工場から製鋼過程の副産物として排出された鉄鋼スラグは、土壌と接する方法で使用した場合、ふっ素による土壌汚染の可能性があり、また、平成14年4月から平成26年1月までの間、関係者の間で逆有償取引等が行われていたことなどから、当該スラグは、その物の性状、排出の状況、通常の取扱い形態、取引価値の有無及び占有者の意思等を総合的に勘案し、廃棄物と認定される。
<当会注>
廃棄物処理法第2条第1項第5号では「5 この法律において「特別管理産業廃棄物」とは、産業廃棄物のうち、爆発性、毒性、感染性その他の人の健康又は生活環境に係る被害を生ずるおそれがある性状を有するものとして政令で定めるものをいう。」と定め、「おそれ」という言葉を用いて、汚染の可能性があれば、特別視して生活環境を守っていく強い姿勢を法定している。
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八ッ場ダムの建設に伴い、苦渋の決断により移転を余儀なくされた住民の方々の移転代替地に、容赦なく有毒スラグが(株)佐藤建設工業により投棄されています。そして最近は、他のスラグ利活用に長けた建設会社により、再びスラグマネーが動いています。有害スラグやスラグに汚染された土壌撤去については、群馬県が撤去を進めるのではなく、大同特殊鋼様におまかせにして、大同特殊鋼様の息のかかった業者により、お手盛り工事が進められているのが実情のようです。
↑前回に引き続き、有害スラグ100%生一本スラグが投棄されていた、この資材置場周辺を徘徊調査。↑
前回の酷い有様の資材置場についてはこちらを参照してください。↓↓
〇2017年10月9日:大同有毒スラグを斬る!…国交省がスラグ汚染土壌撤去を大同特殊鋼に要請!なんで大同任せなの?(その2)↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2433.html
■当会に寄せられた告発情報によると、八ッ場地区で汚染土壌の撤去作業を行う建設業者は、スラグ利活用に長けた業者で、過去に大量のスラグを使用し、かなりの荒稼ぎをしているとのことです。「この業者の資材置き場を調査すればスラグが見つかるハズだ」という情報を元に、当会の誇る不法投棄特別調査チーム“リットン調査団”が前回に引き続き周辺調査をいたしました。
*****リットン調査団の報告*****
リットン調査団集合(^^)/ 日を改めて再び徘徊調査に訪れました。レポートを続けます。
前回お伝えした資材置場には、(株)佐藤建設工業が大同特殊鋼との約束を破り、有害スラグを天然石と混合しないで、100%生一本スラグが投棄されていました。その資材置場の目の前の道路は、西方向へと長く伸びています。「この道路にはスラグが大量に投棄されている」とする告発情報から、怪しいとにらんだリットン調査団は西に向けて調査範囲を広げてみたのです。
↑フェンスで囲まれた場所は関越高速道路です。↑
前回の有毒スラグが発見された資材置場の衛星写真はこちらです。↓↓
今回の調査場所はこちらです。↓↓
↑関越高速道路を背にして東方向を見たところ。↑
この道路は最近出来たそうですが、車で実際に走ってみるとスラグ街道に独特な、どんぶらこぉ~ドンブラコォ~と、フワフワ波打つような乗り心地になります。おやっ?目を凝らすと、白い中央線の手前に縦に亀裂が見えます。さらに、その先が少し黒くなっていて、明らかに隆起していることがわかります。
↑少し東に進んでみると、バックリと亀裂が走っている!↑
スラグが隆起したことによる独特の、ガスが抜けたような、ひび割れです。
↑このように、路盤が下がったためによる亀裂ではない。↑
ガスが抜けたような、スラグ隆起による盛り上がり亀裂です。
↑あ~あ、こちらは亀裂に雑草が入り込み、更に崩壊が進んでいるようだ。↑
このようにスラグの隆起亀裂は風雨に曝され、雑草が入り込むと、痛みが激しくなり、道路破壊につながります。勿論、建設資材を納めた(株)佐藤建設工業は、プロの建設資材メーカーですから、建設資材にスラグを投棄してはいけないことぐらい百も承知のはずです。この道路を補修する時は、血税を投入するのではなく、この道路に建設資材を納めた(株)佐藤建設工業の負担で必ず行うようお願いいたします。↑
*****終わり*****
■スラグの不法投棄は、今は鳴りを潜めていますが、いつ何時また有害物質の不法投棄が再開されるか分かりません。そんな中、最近はスラグの撤去という別なアンダーグランドビジネスが展開しています。
スラグ利活用に長けた建設業者により、またしてもスラグマネーに群がるように大同特殊鋼・子飼いの業者が息を吹き返すように暗躍しているのです。それもこれも、国や群馬県などの工事実施主体が、自分たちの責任でスラグを撤去せず、大同特殊鋼まかせにスラグを撤去しているからに他なりません。
■本来であれば、国や群馬県が責任を持ってスラグ撤去工事を主導し、撤去後の土壌や地下水の検査を行い、問題があれば原状回復措置をきちんとやらせるべきであり、かかった費用を原因者である佐藤建設工業に請求するべきです。
もちろん佐藤建設工業が支払うことができないときは、大同特殊鋼が費用負担をすることになるでしょう。しかし現実は大同特殊鋼にスラグ撤去をまかせ、大同特殊鋼の息のかかった秘密を守れる業者にお手盛り工事をやらせ、なるべくお金がかからないよう、手抜き工事を行っているのでは、と思えてなりません。
スラグは天然石と見分けがつきにくいばかりか、汚染土壌は無色無臭です。見た目だけでは土崩汚染の有無や程度を判断できないので、隙あらば手抜きゴマカシ撤去工事をすることでしょう。なぜなら、大同特殊鋼とその仲間たちは、平然と群馬県中をフッ素まみれにしてきた事実があるからです。このフッ素ばら撒きの事実は、誰あろう群馬県が広く公表する形で認めているのです。
【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この特集終わり】
※参考資料:「大同スラグの有毒性について」
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大同特殊鋼とその悪の仲間たちは、群馬県中をフッ素まみれにしてしまいました。このフッ素ばら撒きの事実は、誰あろう群馬県が広く公表する形で認めているのです。
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●大同特殊鋼(株)渋川工場から排出された鉄鋼スラグに関する廃棄物処理法に基づく調査結果について
http://www.gunma-sanpai.jp/gp26/003.htm
(7)ふっ素の土壌環境基準等が設定されて以降、大同特殊鋼(株)渋川工場から製鋼過程の副産物として排出された鉄鋼スラグは、土壌と接する方法で使用した場合、ふっ素による土壌汚染の可能性があり、また、平成14年4月から平成26年1月までの間、関係者の間で逆有償取引等が行われていたことなどから、当該スラグは、その物の性状、排出の状況、通常の取扱い形態、取引価値の有無及び占有者の意思等を総合的に勘案し、廃棄物と認定される。
<当会注>
廃棄物処理法第2条第1項第5号では「5 この法律において「特別管理産業廃棄物」とは、産業廃棄物のうち、爆発性、毒性、感染性その他の人の健康又は生活環境に係る被害を生ずるおそれがある性状を有するものとして政令で定めるものをいう。」と定め、「おそれ」という言葉を用いて、汚染の可能性があれば、特別視して生活環境を守っていく強い姿勢を法定している。
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