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きつねの写真/あまんきみこセレクション2 夏のおはなし/三省堂/2009年
ごんざ山にすむ木こりの松ぞうじいさんとまごのとび吉のところに、きつねの写真をとりたいと若い新聞記者がやってきます。
松ぞうじいさんは「人間にうちとられたり、病気かかったりして、きつねはいねえ」とことわりますが、新聞記者は「きつねのすんでいた穴だけでも」と熱心にたのみます。
松ぞうじいさんの案内で、きつねのすんでいた穴をうつして新聞社にかえった記者のもとに、現像があがった写真が届けられます。
すると、そこには大きなきつねと小さなきつねがうつっています。
記者は、二人がみおくってくれたときに写真をうつし、そこではたしかに人間であったはずなのですが・・・・。
記者は「これはなかったことにしよう」と写真をそっとしまいます。
デジカメではなく、フィルムというのがこのお話にはぴったりで、記者の心情がつたわってくるようです。
小さい子にはどううけとめられるか知りたいお話です。