ハシビロコウがいく/文・ヤウキェ・アクフェルト 絵・ピート・フロブラー 訳・ひろまつ ゆきこ/BL出版/2024年
パックと魚をのみこんだハシビロコウ。また魚をもとめて、行方不明。
ハシビロコウが、付近にないことを いいことに、ほかの鳥たちが、かげくちを言いたい放題。
クラハシコウ:「ずんぐりむっくり でっかいくちばし」「あれは もう くちというより、くつだよね」
ヒメヤマセミ:「あんな頭、みたことあるかい? 首が おれなきゃいいけどね! あれは、もはや鳥の頭じゃない。クジラの頭だ!」
コサギ:「あの足よ! おおきいのなんの、とんでもない 大きさよ・・ あれはもう、ホッホッ、足というよりボートじゃないの!」
サンシュウミワシ:「あのつばさだよ! まるで、きょうりゅうの はばたきじゃないか。みっともない。ひんがないっていったら、ありゃしない」
かげぐちといいながら、ハシビロコウの特徴をうまく 表現しています。
動かない鳥として有名なハシビロコウが、とんでもないことをしていました。
聞きなれない鳥が出てきて、これは絵をみるしかありません。ちょっと とぼけた ハシビロコウが いい味を出しています。
ハシビロコウは、身長?110-140cm、翼を広げた長さは、230-260cm、体重は5キロ前後。
和名は「嘴の広いコウノトリ」、英名 は「靴のような嘴」、学名は「クジラ頭の王様」という。名は体を表しているよう。