チョコレート・ウオーズ/エリス・ドラン・作 三辺律子・訳/光村教育図書/2019年
チョコエッグが 売れに売れて、大金持ちになった うさぎのバニー社長。
それでも もっともうけようと「とにかく、つくれるだけ つくるんだ」と、社長命令。
おかげで従業員のニワトリたちは 夜も昼も 働き通し。もっと たまごをうめと、やいのやいの督促。
おかげで、かたちもサイズもヘン、においがヘン、あじまでヘンと不良品続出。
それでも社長は、休みなし、はたらけ!はたらけ!
こうなるとニワトリたちもだまっていられません。「いますぐ きゅうかを」「どうか よるは ねかせてください」「けんこうのために サラダを!」とプラカードを掲げてストライキ。
こうなっても、一人で工場を動かそうとする社長。工場のあらゆる窓からチョコレートが吹き出してしまい、社長もチョコレートのなかに埋もれてしまいます・・。
おおくのニワトリが、吹き出しで、いろいろつぶやくのが華やかで、これをおっていくだけでも大変。
パイプが縦横に張り巡らされて、いかにも工場です。
ユニコーンのエドガー、社長に物申しています。そして、どんな よくばりバーニーにも やりなおすチャンスはあげなくっちゃ と いいことを言っています。
今の企業の経営者は、あまりにも労働者をコマのように使いすぎてはいないでしょうか。