ぼくのニセモノをつくるには/ヨシタケ シンスケ/ブロンズ新社/2014年
宿題、お手伝い、部屋の掃除、やりたくないことだらけで ゲンナリしていたけんたくんはある日 いいことを おもいついた。
お手伝いロボットを買って、そいつに 代わりになってもらおうというのでした。
ロボットは、ニセモノだとバレないためにあなたのことをくわしく教えてほしいといいます。
そこから けんたくんは 家族のこと、からだの特徴、すきなもの、できること、できないこと、うまれてからのこと、と次々に考えていきます。
けんたくんの情報をたっぷり 仕入れて ロボットは、ニセモノになることを決意し、家に戻りますが・・・。
一ページに情報がいっぱい詰め込まれ、まさに あるある辞典。
<できること>
ウインク ピーマンだけをじょうずにどける いっしゅんハンドルから手をはなす いちどに二本の木にのぼる カニに挟まれても我慢する 枕をつかわずにねる
<できないこと>
女子のきもちを理解する すなおにあやまる ひとりでスーパーの試食コーナーにいく
<ぼくのあと>
食事のあと、給食をひっくりかえしたあと わすれもの おねしょ
<ぼくはマシーンでもある>
ぼくはまいにちごはんをたべてうんちする。つまりぼくは「うんち製造マシーン」でもある。
かみのけがどんどんのびるから。「かみのけ製造マシーン」でもある。
夕方5時くらいにいつもおなかがなるから 「もうすぐ夕ごはんどけい」でもある。
くつしたにすぐあながあくから「くつしたボロボロマシーン」でもある。
けんたくんは まだつくりとちゅう ひとりしかいない と自己分析。ぼくってなんだろう・・ 自分のことを 考えるのって めんどうくさいけど なんかちょっと たのしい気もします。
昔に戻ってみれば、思い当たることばかり。笑いながら考えさせらえることも たくさんありました。
裏表紙では、女の子とウサギ型ロボットが会話していて、ニセモノをつくる相談をしています。