グリムの「ガチョウ番のむすめ」は、
ある国の王女が、おつきの女性とふたりで、遠い国へ嫁ぎにいきます。が、途中でおつきの女性が、王女になりすましたので、王子から花嫁として迎えられ、一方、王女はガチョウ番として雇われます。
王女は、真実を告げることができませんでしたが、やがて、国王の機転で、真実が明かになり、無事王子と結ばれるというややながめの話。
ところで、あるお話会で、お輿入れの王女と同行する女性を”腰元”として話されていました。
腰元というのはいかにも日本的。調べてみると、侍女や女官と訳されているものがあり、このほうが一般的ですが、語りやすさ、わかりやすさを考慮しで”腰元”と訳されたのでしょうか。
グリムの場合は多くの翻訳本があり、文章も比較しやすいで、一つのテキストにこだわらなくてもよさそうです。
タイトルも、「ガチョウ番の少女」としているものがありましたが、”むすめ”と”少女”も悩ましい表現です。