アレルギー疾患対策指針、厚労省策定へ…予防策普及など柱
行政・政治 2016年2月4日 (木)配信読売新聞
厚生労働省は、花粉症などのアレルギー疾患の症状に苦しむ人を減らすため、総合対策を盛り込む指針作りに乗り出す。発症の予防策の普及や、全国の病院や診療所の医療水準の底上げが柱となる。この分野の専門家、患者らからなる有識者協議会を3日設置し、夏までに指針をまとめる。
アレルギーは体への侵入物を免疫が必要以上に攻撃する反応。花粉症のほか気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどがあり、計数千万人が悩んでいるとされる。
最近の研究で、防御機能が落ちた肌から異物が入り込み、免疫に「外敵」とみなされて、アレルギー症状が起きることが分かってきた。アトピー性皮膚炎は乳児の肌を保湿剤を塗って保護することが予防に有効とされる。協議会では健診などを通じて周知することの重要性が議論される見通しだ。
ピーナツなどを乳児が摂取した方が摂取しない場合より、食物アレルギーになるリスクが低いことも判明している。アレルギー食品の摂取は控えるべきだといった誤解の解消もテーマとなる。
一方、地域によって診断や治療の水準にばらつきがあることから、各地方に拠点となる病院を設け、医師らが研修を受けられる体制作りも検討される。
行政・政治 2016年2月4日 (木)配信読売新聞
厚生労働省は、花粉症などのアレルギー疾患の症状に苦しむ人を減らすため、総合対策を盛り込む指針作りに乗り出す。発症の予防策の普及や、全国の病院や診療所の医療水準の底上げが柱となる。この分野の専門家、患者らからなる有識者協議会を3日設置し、夏までに指針をまとめる。
アレルギーは体への侵入物を免疫が必要以上に攻撃する反応。花粉症のほか気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどがあり、計数千万人が悩んでいるとされる。
最近の研究で、防御機能が落ちた肌から異物が入り込み、免疫に「外敵」とみなされて、アレルギー症状が起きることが分かってきた。アトピー性皮膚炎は乳児の肌を保湿剤を塗って保護することが予防に有効とされる。協議会では健診などを通じて周知することの重要性が議論される見通しだ。
ピーナツなどを乳児が摂取した方が摂取しない場合より、食物アレルギーになるリスクが低いことも判明している。アレルギー食品の摂取は控えるべきだといった誤解の解消もテーマとなる。
一方、地域によって診断や治療の水準にばらつきがあることから、各地方に拠点となる病院を設け、医師らが研修を受けられる体制作りも検討される。