世界禁煙デーフォーラム:新型たばこもリスク がん専門家講演 /和歌山
2018年6月1日 (金)配信毎日新聞社
5月31日の世界禁煙デーを控え、「世界禁煙デーフォーラム2018in和歌山」が27日、和歌山工業高(和歌山市西浜3)で開かれた。
1987年設立の市民団体「たばこ問題を考える会・和歌山」が世界禁煙デーに合わせて毎年開いている。
この日は、大阪国際がんセンターのがん対策センター疫学統計部副部長、田淵貴大氏(41)が「新型たばこの真実」と題して講演した。
田淵氏は、加熱式たばこに関して17~71歳の男女約8200人を対象にインターネットで行った調査結果を紹介。他人が吸っていた加熱式たばこの蒸気を吸ったことがあるかどうかについては、12%にあたる977人があると回答した。このうち、37%は「のどの痛みや気分悪化など何らかの症状があった」と答えた。
結果を踏まえ、田淵氏は「新型たばこは健康被害が少ないと説明されているが、リスクが全くないわけではない。使用者本人や他者への健康被害について、注意が必要だ」と述べた。【後藤奈緒】