がん対協:会長に県立がんセンター総長の山口氏 /静岡
地域 2018年6月28日 (木)配信毎日新聞社
厚生労働省の有識者会議「がん対策推進協議会」は27日、県立静岡がんセンターの山口建総長(68)を新会長に選出した。同協議会は、国のがん対策の指針となる「がん対策推進基本計画」などを検討する組織で、がん関連学会や医療機関、患者団体などの代表者20人で構成される。
政府は3月に第3期の基本計画(2022年度まで)を策定し、患者の遺伝情報を活用するゲノム医療の推進や、「AYA世代」と呼ばれる10代後半~30代の若年患者の支援などを新たに盛り込んだ。山口氏は取材に対し、「がん対策は、これから本当の意味で実践の段階になる。がん対策基本法や基本計画を社会に広めることが大事」と語った。
山口氏は慶応大医学部を卒業後、国立がんセンター(現国立がん研究センター)研究所副所長を経て02年から静岡がんセンター総長。宮内庁御用掛として皇族の医療アドバイザーも務めた。16年からは同協議会の会長代理を務めた。乳がん治療などが専門で、患者の社会復帰を支援する「がんの社会学」を提唱している。毎日新聞「日曜くらぶ」で「がんドクトルの人間学」を連載している。【五味香織】
地域 2018年6月28日 (木)配信毎日新聞社
厚生労働省の有識者会議「がん対策推進協議会」は27日、県立静岡がんセンターの山口建総長(68)を新会長に選出した。同協議会は、国のがん対策の指針となる「がん対策推進基本計画」などを検討する組織で、がん関連学会や医療機関、患者団体などの代表者20人で構成される。
政府は3月に第3期の基本計画(2022年度まで)を策定し、患者の遺伝情報を活用するゲノム医療の推進や、「AYA世代」と呼ばれる10代後半~30代の若年患者の支援などを新たに盛り込んだ。山口氏は取材に対し、「がん対策は、これから本当の意味で実践の段階になる。がん対策基本法や基本計画を社会に広めることが大事」と語った。
山口氏は慶応大医学部を卒業後、国立がんセンター(現国立がん研究センター)研究所副所長を経て02年から静岡がんセンター総長。宮内庁御用掛として皇族の医療アドバイザーも務めた。16年からは同協議会の会長代理を務めた。乳がん治療などが専門で、患者の社会復帰を支援する「がんの社会学」を提唱している。毎日新聞「日曜くらぶ」で「がんドクトルの人間学」を連載している。【五味香織】