自らの言葉で堂々質疑 委員会室で大きな拍手
2019年11月6日 (水)配信共同通信社
重い障害のある立場だからこそ、国会で訴えることがある。れいわ新選組の木村英子参院議員が5日、参院国土交通委員会で初めての質疑に臨んだ。脳性まひのため体をほとんど動かせない木村氏は、質問が書かれた紙を介助者に示されながら自らの言葉で赤羽一嘉国土交通相らを相手に堂々と質疑。約30分の持ち時間が終わると委員会室全体で大きな拍手が起こった。
木村氏は介助者の女性に付き添われ、車いすで委員会室に姿を見せた。体に毛布を掛け、介助者からタオルで顔を拭いてもらったり、水分補給をしてもらったりしながら自らの出番を待った。
木村氏は質疑の冒頭、障害者の立場から質問すると強調。かつて車いすを利用する障害者を対象としていたトイレにさまざまな機能が加わり、「多機能トイレ」と変わったことで利用者が増え、必要としている障害者が使えない現状を訴えた。
赤羽氏に「多機能トイレを利用したことがあるか」と問うと、赤羽氏は「利用しないようにしている」。木村氏は「それは大変助かります」と応じ、和やかなムードになる一幕もあった。
自らの体験にも基づき「大きなバリアーの一つがトイレの問題だ」と述べた木村氏に、赤羽氏は「大変貴重な意見をありがとうございました。しっかりと見直すように指示したい」と謝意を表した。
災害避難所における障害者への配慮についても質問。「障害者にとって防災計画は命を左右する」として、各自治体が障害者を対象とした避難計画を早急に策定することも求めた。
質問の際の挙手は介助者が代行。原稿に目を通すだけでなく、時折質問する相手を見据えた。答弁に、考え込むような表情も見せた。
委員会室には多くの報道陣が詰めかけ、支援者ら車いすを利用する数人が真剣なまなざしで見守った。
2019年11月6日 (水)配信共同通信社
重い障害のある立場だからこそ、国会で訴えることがある。れいわ新選組の木村英子参院議員が5日、参院国土交通委員会で初めての質疑に臨んだ。脳性まひのため体をほとんど動かせない木村氏は、質問が書かれた紙を介助者に示されながら自らの言葉で赤羽一嘉国土交通相らを相手に堂々と質疑。約30分の持ち時間が終わると委員会室全体で大きな拍手が起こった。
木村氏は介助者の女性に付き添われ、車いすで委員会室に姿を見せた。体に毛布を掛け、介助者からタオルで顔を拭いてもらったり、水分補給をしてもらったりしながら自らの出番を待った。
木村氏は質疑の冒頭、障害者の立場から質問すると強調。かつて車いすを利用する障害者を対象としていたトイレにさまざまな機能が加わり、「多機能トイレ」と変わったことで利用者が増え、必要としている障害者が使えない現状を訴えた。
赤羽氏に「多機能トイレを利用したことがあるか」と問うと、赤羽氏は「利用しないようにしている」。木村氏は「それは大変助かります」と応じ、和やかなムードになる一幕もあった。
自らの体験にも基づき「大きなバリアーの一つがトイレの問題だ」と述べた木村氏に、赤羽氏は「大変貴重な意見をありがとうございました。しっかりと見直すように指示したい」と謝意を表した。
災害避難所における障害者への配慮についても質問。「障害者にとって防災計画は命を左右する」として、各自治体が障害者を対象とした避難計画を早急に策定することも求めた。
質問の際の挙手は介助者が代行。原稿に目を通すだけでなく、時折質問する相手を見据えた。答弁に、考え込むような表情も見せた。
委員会室には多くの報道陣が詰めかけ、支援者ら車いすを利用する数人が真剣なまなざしで見守った。